【レポート】

ローランド、2006年春の新モデルを発表

    大坪知樹  [2006/02/17]

    ローランドは2月10日に都内Shibuya O-Eastにて「2006年春の新製品展示商談会」を開催し、さる1月にアメリカ・アナハイムのNAMM Show 2006で発表された新製品群が展示された。その一部を紹介しよう。

    YESやASIA、BUGGLESでの活躍がよく知られているジェフリー・ダウンズによる新製品デモも行われた

    EDIROLブランドでは「Cakewalk Instruments Series」としてウェーブ・シェービング・シンセサイザ「ゼータ」、サンプル・プレイバック・シンセサイザ「ディメンション・プロ」、6オシレータ・ウェーブテーブル・モジュレーション・シンセサイザ「ラプチャー」と3種類のソフトウェアシンセサイザが展示された。

    オシレータが発生するウェーブフォームを自在にエディットできるウェーブ・シェービング・シンセサイザ「ZETA+」

    ゼータは100パターンのプリセットを用意したMIDIアルペジエータも装備されており、Windows 2000/XP対応でDXi/VSTiに加えてスタンドアロン版も収録されている。ディメンション・プロにはDVD2枚分、7GBにも及ぶライブラリが収録されており、その中には「Garritan Pocket Orchestra」、「Electronica Collection」なども含まれている。

    ホストアプリケーションに同期可能なパラメータのステップシーケンス機能も搭載される6オシレータ・ウェーブテーブル・シンセサイザ「RAPTURE」

    ラプチャーはグラフィカルなモジュレーションコントロール、ホストアプリケーションに同期可能なパラメータのステップシーケンス機能などが装備されているのが特徴だ。なおディメンション・プロとラプチャーは共にWindows/Mac両対応でWindowsはDXi/VSTi、MacはVSTi/AudioUnits/RTASをサポートしている。これらのソフトシンセサイザはすべて4月発売予定、オープンプライスだが実売予想価格はゼータが20,000円、ディメンション・プロが30,000円、ラプチャーが25,000円前後となっている。

    SDカードスロットを備えるコンパクトなWAVE/MP3レコーダ「R-09」

    「R-09」のオプションとして用意される専用ケースには三脚をセット可能、また背面にアタッチメントを装着することでマイクスタンドにセットすることも可能となる

    「R-09」専用設計の外部マイクもオプションとしてラインナップ予定だ

    「R-09」は最大24ビットのリニアPCM録音にも対応したWAVE/MP3レコーダ。本体内に高性能ステレオマイクを内蔵、内蔵A/Dコンバータに最適化されたアナログ回路IARC(Isolated Adaptive Recording Circuit)、アナログ/デジタル回路がそれぞれ独立した専用の電源回路など高音質を追求している。記録メディアはSDカードで最大2GBまでサポート、既に発売されている同社の「R-1」に比べると内蔵エフェクトは搭載されていないものの、体積比で約1/2となるコンパクトさが特徴だ。また常に最適な録音レベルを保持できるオート・ゲイン・コントロール、確認しやすい有機ELディスプレイ、独立したピークインジケータなど、使い勝手も向上しているようだ。4月発売予定で、オープンプライスだが実売予想価格は3万円台後半、また専用のオプションも各種用意される。

    専用エディタソフトが付属し、パソコンからのエディットも可能なアナログ・モデリング・シンセサイザ「SH-201」

    ローランドブランドでは3種のシンセサイザが展示された。「SH-201」は2系統のオシレータ、モジュレータ、フィルタやLFOを搭載した本格仕様のアナログ・モデリング・シンセサイザ。専用フィルタを内蔵した外部入力端子を備えており、外部機器からオーディオ信号を入力し、DJ的に活用することも可能となっている。搭載されるUSB端子はオーディオ/MIDI両対応となっており、スタンドアロン版/VSTi版の両方が同梱される専用エディタソフトを使えばパソコンからSH-201の音色をエディットすることも可能だ。発売は5月末ごろ、オープンプライスだが実売予想価格は82,000円前後。

    ボーカルデザイナー機能でリアルな声の演奏が可能となるボーカル&アンサンブルキーボード「VP-550」

    「VP-550」はヒューマン・ボーカル・モデリング技術によって「声の演奏」も可能なボーカル&アンサンブルキーボード。ボコーダーはもちろん、ゴスペルやポップといった音色が用意されている。オープンプライスだが実売予想価格は152,000円前後、3月末の発売予定だ。

    「JUNO-G」は最大同時発音数128音、SRXシリーズ用拡張スロットを搭載し、6.2kgのコンパクトボディで可搬性も高いシンセサイザ。4トラックのステレオオーディオトラックと、16パートMIDIシーケンサを内蔵したソング・レコーダ機能も搭載されており、USBポート装備によってパソコンとの連携も可能だ。4月発売予定で、オープンプライスだが実売予想価格110,000円前後。

    「SRX-12」は「JUNO-G」や「Fantom-X6/X7/X8」といった拡張SRXスロット搭載モデルに搭載できるウェーブ・エクスパンション・ボードで、全鍵マルチ・サンプリングによる3種のエレクトリック・ピアノ、そして高品位なクラビ・サウンドを収録している。エレクトリック・ピアノは近年状態のよいものが少ないのだが、SRX-12は最良のコンディションに調整された個体からサンプリングされているのも見逃せない。オープンプライスだが実売予想価格25,000円前後、3月末発売予定だ。

    タッチセンス付きのムービングフェーダーやマルチエフェクトを搭載した「MC-808」

    「MC-808」はタッチセンス付きのムービングフェーダーを8本備え、高い操作性を実現したGROOVEBOXシリーズの新モデル。各国のクリエイターによって製作された200種類以上の新規パターンを内蔵、レコーダ感覚で活用できるサンプラーセクションも特徴だ。3月発売予定で、オープンプライスだが実売予想価格は122,000円前後だ。

    電池駆動にも対応したVアコーディオンの中型モデル「FR-3s/FR-3」

    「FR-3/3s」は電池駆動にも対応した軽量なVアコーディオン、10種類のアコーディオン音色、そしてオーケストラ音色を搭載、ベローズ開閉調節機能やメトロノーム機能も新たに搭載された。4月発売予定で実売予想価格はスピーカー内蔵の「FR-3s」が340,000円前後、スピーカー未搭載の「FR-3」が300,000円前後と、トップモデル「FR-7」の特徴を受け継ぎつつも、価格が約半額に抑えられていることも見逃せないだろう。

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