【レポート】
今回は本当に打ち上げ見学の難しさを実感した。4日間もの延期ということで、途中で諦めて帰ってしまった人も多いだろうし、逆に9日の"GO判断"を見てから急遽来ることにして、10日の打ち上げを見ることができた東京の人もいた。筆者も次の取材が控えていたため、一時は撤退を決めたほどだ(天候が回復しそうだったので、途中から戻ってきた)。
ロケットの打ち上げを見る場合、一番問題となるのはこの「日程の延期」だろう。ロケット自体の不具合による場合もあるし、直前の天候が理由の場合もある。将来的には、現在の飛行機のようにほぼ予定通りに運行されるようになるかもしれないが、5年や10年ではこういった事情が劇的に改善されることもないだろう。
今のところ、延期についてはどうしようもないので、最低でも1~2日延期しても対応できるようなスケジュールが組めれば望ましい。しかしそれでも、今回のように4日間も延期になってしまうと、普通に仕事を持っている社会人には厳しいのが現実。もし運悪くそうなってしまっても、諦めずに再挑戦して欲しい。苦労しただけの価値はあると思う。
しかしいつも思うのは、いろんな人が見に来ているなぁ、ということ。決してマニアだけではなく、若者だけでもない。子供がロケットの打ち上げに夢中になるのは何となく分かるが、子供だけでなく、おじさん・おばさん、それにもっと年配の人たちも大勢来ている。打ち上げ後しばらくして、通行規制に間に合わずに町で打ち上げを見たという老夫婦が見学所まで来たが、筆者が撮影したビデオを見て大変喜んでいた。
「国民の理解」がどうのこうのと言われる宇宙開発だが、あまり難しいことを考えなくても、本質的に、誰もが親しみを持てるものなのではないか、という気がした。より大勢の人に見てもらい、この楽しさを分かってもらえれば幸いである。
最後に、周辺の観光情報なども紹介しておきたい。
まず内之浦宇宙空間観測所には、入り口のところに「宇宙科学資料センター」がある。あまり今風な展示スタイルではないが、ISAS系ロケットの歴史や、衛星・ロケットの様々な部品などが展示されていた。「おおすみ」打ち上げ成功時の新聞各紙なども置いてあり、興味深かった。入場は無料。
また、内之浦宇宙空間観測所の敷地も、施設の外観のみだが、自由に場内を見学することができる(ただし、打ち上げ時には制限もあり)。
そのほか、鹿屋まで行けば「鹿屋航空基地史料館」や「鹿屋鉄道記念館」もある。
鹿屋鉄道記念館では、以前この地を走っていた「大隅線」についての展示物を見ることができる。国鉄民営化に伴い、昭和62年に廃線となった路線で、記念館には当時使用されていた物品がそのまま展示されている。屋外にはキハ20の車両が保存されており、内部も見ることができた。色あせた中吊り広告が当時を偲ばせる。
どちらも入場は無料。打ち上げが延期になってしまったときなどは、足を運んでみるのもいいだろう。
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