【レビュー】

ボーズの最新超小型スピーカーM3と定番スピーカー101MMを聴き比べる

1 M3と101MMについて

    村田修  [2006/01/31]

    ボーズの超小型スピーカー「M3」。筆者は以前行われた発表会の際に、そのサウンドを試聴したことがあるのだが、発表会場でのサウンド評価というのはかなりむずかしい。そこで、再度、同社の定番コンパクトスピーカーである「101MM」と、同じ条件で試聴させていただくことにした。筆者は101MMなら聞き慣れているし、読者諸氏にもそのサウンドの傾向を把握している方が多いだろう。さらに、自分で聞き慣れたソースを持っていって比較すれば、M3の性格を浮かび上がらせることが可能なのでは、と考えた次第である。

    M3は、3月3日に発売が予定されているボーズの最新超小型スピーカーだ。M3についてまだよく知らないという方のために、少しだけその概要を紹介したい。

    M3は、バッテリー駆動も可能な2chのパワードスピーカーである。2.1chではない。バッテリーは単3電池を4本使用する。出力は、AC駆動時には20W×2、バッテリー駆動時には2W×2となる。搭載されているアンプはフルデジタル。ただし、入力はアナログ1系統のみ。ヘッドフォン端子などの出力は用意されていない。

    サイズは幅64.0mm×高さ122mm×奥行き122.5mmとコンパクト。PCのディスプレイサイドに配置する一般的なパワードスピーカーと比較しても、正面から見た限りでは、M3のほうがコンパクトに見える。しかし、重さは電池を除いても1本約600g(左chに電池ボックスがある)と、アルミ製のエンクロージャーを採用しているため、このサイズにしてはずしりと重い。最近のエントリークラスデジタル一眼レフカメラのボディよりも100g以上重たいといえば、感覚的に分かっていただけるだろうか。

    使用しているユニットは、50mmのフルレンジ。マグネットには一般的なフェライトの約3倍強力な磁力を持つ素材、ネオジウムを採用している。もちろん、このユニットはM3用に新規に開発されたものだ。小口径のユニットは音の立ち上がりに関しては有利になるが、その反面フルレンジという構成では、豊かな低音という面で不利になりやすい。しかし、M3では「ハイパーレゾネーター方式」と同社が呼ぶ独自技術により、内容積を最大限に活用し、低音に関しても不満を感じさせないサウンドを実現している。ハイパーレゾネーターに関しては、特許申請中ということもあり、残念ながら現在のところ具体的な内容は公開されていない。

    同社では、Micro Music Monitorということで、この超小型スピーカーを「M3」と命名したという。ボーズのオンラインショップと直営店のみでダイレクト販売される。価格は49,980円。以上がM3の概要である。

    M3の全体図。写真は開発途中のもの。本体に電源のスイッチとインジ ケータランプが装備される。付属のリモコンで電源のオンオフ、ボリューム調整 ができる

    底面。左chにはバッテリーケースが装備される。単三電池4本で駆動する

    背面。右chには3.5mmのステレオミニジャックが装備される。これがM3の唯一の入力端子。出力端子は装備されていない。中央の端子が、ACアダプタ用。19V3Aと表示されている。また右のコネクタは左chとの接続用。専用のケーブルで接続される

    一方の101MMに関してはほとんど説明の必要は無いだろう。初登場が1982年ということなので、すでに24年が経過したスピーカーということになる。とはいえ、決して過去のスピーカーというわけではない。101MMは登場以来ボーズの看板、スタンダードスピーカーであり、また、防磁モデル(101VM)やサラウンド専用モデル(101SD)など、さまざまな派生モデルを生み出したスピーカーでもある。

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