【レビュー】

ニコンファン待望のアッパーモデル「Nikon D200」 - D70ユーザーが見たD200

5 オプション&まとめ

    平雅彦  [2006/01/30]

    ユーティリティソフトの使い勝手

    D70以降のニコンデジタル一眼レフカメラにはユーティリティソフト「Picture Project」が付属している(以前は「Nikon View」が付属していた)。Picture Projectはファイルの管理を独自のデータベースで行うため、必ず画像(フォルダ)をデータベースに登録しなければならない。たとえば実ファイルを削除しても、データベース上のデータを削除しない限り存在することになるなど、PCに慣れた身には管理が煩雑に思える。

    「MYCOM PCWEB」を普通に読めるようなユーザーなら、Picture Projectよりも従来付属されていたNikon Viewの方がおすすめだ。今もインターネットで配布されており、新機種に対応したアップデートが続けられている。Nikon Viewもカンペキなソフトではないが、撮影時の細かな情報を表示できるのは純正ソフトならではの強みだ。

    あまり意味のなかったリモートコード「MC-36」

    今回D200を購入するにあたり、マルチパワーバッテリーパック「MB-D200」と1.17倍のマグニファイングアイピース「DK-17M」、リモートコード「MC-36」を購入した。

    D100用のバッテリーグリップ「MB-D100」が定価で36,000円と高価だったため、D200用のバッテリーグリップも同程度になるのではないかと心配したが、D200用は定価で20,000円、実売で17,000円程度と、本体の1割程度の価格となった。これならポイントで買えてしまう。単焦点の望遠レンズなど、重いレンズを使うならグリップがついていたほうがはるかにラク。バッテリーが前後方向に収まるためグリップ部もやや前後が長いが、ホールド性は良く、手の小さい私が使用しても縦位置シャッターに違和感は覚えなかった。

    インターバルタイマー機能の有無でずいぶん悩んだが、けっきょくリモートコード「MC-36」も購入してしまった。しかし購入してから気付いたのだが、D200は標準でインターバルタイマー機能を備えていたのだ! つまり機能的にはD200でMC-36を使用するメリットはほとんどない、ということなのだ。

    マグニファイングアイピース「DK-21M」は、従来品に比べ非常にコンパクトになり、常時着用しても気にならない程度。ただ、私がメガネをかけていることもあって、風景撮影時などにはファインダーの隅まで見るのに苦労した。現在は取り外したままになっている。D200のファインダーは標準状態でもかなり広いので、しばらくはそのまま使ってみて、それでも大きく見たいと思ったなら購入に踏み切るのがいい。メガネを使用する方は、店頭で実際にD200に装着して試して見るとよいだろう。

    D2Xと同様に無線LANを利用して画像を転送するワイヤレストランスミッター「WT-3」も用意される。発売は2006年夏頃とのことで、価格も未定。IEEE802.11b/gに対応し、D2X/D2Hs用の「WT-2」にはないIEEE802.11gを使用したFTP転送にも対応する(WT-2はアドホックモードのみ)。無線LANを利用できる場所なら、撮影した画像を即座にFTPにアップロードするといった使い方も可能だ。

    写真29 写真30

    1.17倍のマグニファイングアイピース。メガネをかけていると周辺が見にくくなってしまうので、今は外している

    本体にもインターバルタイマー機能があるのが気付いたのは購入後……

    デジタル専用レンズを持ってるならお勧め

    D200では、D70で価格なりの作りだからと半分あきらめていた部分がことごとく強化され、カメラとしての完成度も非常に高く感じる。D70の泣き所だった高感度ノイズも大幅に低減されたことで、暗い場所での撮影にも不安がなくなった。撮影していてもストレスを感じることはなく、撮影自体が楽しいものになった。所有欲も満たされ、個人的にとても満足している。

    ただし、いい話ばかりではなく、インターネット上の掲示板では櫛状のノイズが出るという現象も報告されているが、幸いなことに私が撮影した中にはそのような画像は認められなかった。この櫛状ノイズに関しては個体差が影響しているのかもしれないが、ファームウェア等の問題なら、早々のアップデートを望みたいところだ。

    今回はレンズキットにも付属される18-70mmを中心に試してみた。同時に発表されたAF-S VR DX 18-200mmもぎりぎりで触れることはできたが、レビューするほどの期間がなかったので割愛させていただく。しかし、18-200mmの焦点距離を持ち、先行して発売されたシグマやタムロンの18-200mmと比較しても、テレ端でF5.6と1/3段明るく、4段分に相当する手ブレ補正機能も付くとなると、非常に魅力的なレンズといえる。あとは、それらの付加価値に、シグマやタムロンの倍近い金額を支払えるかどうか、だ。

    当初、D200のスペックを見たときには、価格は20万円台後半になるかと思ったが、これで実質17万円台とは嬉しい驚きだった。目下のところ、D200を使った後でD70に触ると液晶の大きさや品質、操作性などが貧弱に感じるところが問題といえば問題か。D70ユーザーのようにすでにDXレンズを持っている人になら、D200を手放しで勧められる。質感のよさ、撮影の楽しさなど、若干重くなることを除けば、すべてD70を上まわる。現在は発売直後で品薄になっているようだが、入荷するまでしばらく辛抱するだけの価値のあるカメラだ。

    写真31 写真32

    レンズ=AF-S DX 18-70mm F3.5-4.5G
    画像=L+Fine(JPEG)
    撮影焦点距離=29mm(43.5mm相当)
    ISO=100
    撮影モード=プログラムAE
    補正=-0.3EV
    Av=F3.8
    Tv=1/1000秒
    WBオート
    実寸画像はこちら(828KB)

    レンズ=AF-S DX 18-70mm F3.5-4.5G
    画像=L+Fine(JPEG)
    撮影焦点距離=24mm(36mm相当)
    ISO=100
    撮影モード=プログラムAE
    Av=F5.6
    Tv=1/125秒
    WBオート
    実寸画像はこちら(1.84MB)

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