【レビュー】

ニコンファン待望のアッパーモデル「Nikon D200」 - D70ユーザーが見たD200

1 アウトライン・機能

 
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「D100」登場から3年半。ニコンファンが首を長くして待ち続けた「D200」が遂に発売された。登場したばかりのD200のインプレッションをお届けしよう。当初は貸出機によるレビューを予定していたが、個人で予約していたD200が入手できたこともあり、製品版でのレビューとなった。ちなみに私はこれまでD70ユーザーだった。

高級感のあるD2Xに似た外観

D200の撮像素子だが、競合機と目されていたキヤノン「EOS 20D」が800万画素であることから、D200も800万画素になるとか、D2Xと同じCMOSセンサーではないか、いやいや「EOS 5D」に対抗して1000万画素オーバーの35mmフルサイズセンサーを搭載するんじゃないか、といった期待と憶測が入り交じった噂が乱れ飛び、あげくの果てにはF6やD2Xの画像をレタッチしたコラージュまで出回る始末。それだけD200に対するユーザーの期待が大きかったのだろう。機種名も早くから「D200」という名前がインターネットでに出回っていて、ニコン自身も「機種名はユーザーの皆様に決めていただいた」とまで言うほど。

実際に姿を現したD200は、これまでのニコン製デジタル一眼レフと同様のDXサイズ(ニコンの呼称。いわゆるAPS-Cサイズ)、1,020万画素のCCDが採用された。このCCDはソニーとニコンが共同開発したもので、D200専用品ではないが、他社が使用する可能性は低いという。D2Xで採用された撮像素子の中央部分のみを高速で書き出す「クロップ高速モード」が搭載されるという噂もあったが、原理上、部分読み出しが不可能なCCDの採用により、クロップ高速モードは搭載していない。ただし、CCDからの読み出しは12bitのA/Dコンバーターを4系統備えた4チャンネル同時読み出しにより、最大解像度で5コマ/秒の連写が可能になった。なお、CCD単体では6コマ/秒までの読み出しに対応しているという。また、バッファーの増量により、実測でJPEG(L、FINE)で35枚、RAW(圧縮)で22枚の連写が可能だった。この数値は1GBのマイクロドライブでの計測値のため、推奨メディアであるSandiskのExtereme IIIを使用すれば、公称値以上の連写が可能になるはずだ。

ボディの素材には、マグネシウム合金がおごられており、持ったときのひんやりした感触は、「カメラを触っている」ということを強く感じさせる。マグネシウムは実用金属では最も軽い素材だが、D200を持った第一印象は想像以上にずっしりと重く、中身が詰まった印象だ。この感触はニコン独特のもの。

20万円を切る価格ながら、CFスロットやバッテリーカバーはゴムのシーリングが施され、防水防塵になっているのが心強い。もちろんこれは後述のバッテリーグリップも同様で、D200との接合部やバッテリーグリップのバッテリーカバーにもシーリングが施されている。ストラップ取付部がD70シリーズやD50に採用されている打ち抜きの金属板から、リング状のものに変更されているなど、こういった細かい部分にも安価なモデルとの違いを見ることができる。

写真01 写真02

1,020万画素CCDを搭載し、5コマ/秒の連写機能を持つD200。ハイアマチュアからプロのサブ機までがターゲットにされているという

軽量化と高剛性化に一役買っているマグネシウム合金ボディ。カメラ好きなユーザーには中級機以上のシンボルとしての意味も持つ

ファインダーは広く、快適

ファインダーは、視野率こそD2Xの100%よりも低い96%となっているが、倍率は0.94倍とD2Xの0.86倍よりも上。ファインダーは広く、快適だ。もちろんペンタ部はガラス製ペンタプリズムで、D70系やD50とは格が違うことを感じさせる。ただしアイピースは、D70系/D50と同じ角形。この点はD70系/D50用のオプションが利用できる点をよしとしておきたい。アイピースシャッターは搭載されていないが、アイピースカバーが付属する。

AFポイントはD2Xと同じ数の11点だが、そのレイアウトはやや異なっている。D2Xは11点中9点でクロスセンサーを搭載するが、D200ではクロスセンサーは中央1点のみ。このあたりは実売で3倍近くの価格差を考えれば仕方ないところ。

AFモードは全てのポイントを利用する11点モードと、より広いエリアを利用するワイド7点モードが用意され、それぞれに1点のみでAFを合わせる「シングルエリアAFモード」と、任意の1点から被写体が外れた場合でもほかのAFポイントを利用してピントを合わせる「ダイナミックAFモード」が用意される。また、11点を上・下・左・右・中央の5点にグループ分けし、それぞれの中央ポイントでAFが合わせられなかった場合にグループ内のほかのポイントでピントを合わせる「グループダイナミックAFモード」、すべてのAFポイントの中から最も近いポイントでピントを合わせる「至近優先ダイナミックAFモード」など、多彩なAFモードを備えている。

写真03 写真04

シングルエリアAFモード。ユーザーが決定した任意の1点のみにフォーカスを合わせる

グループダイナミックAFモード。枠が点灯している5点の中央を優先し、点灯しているエリア内のポイントのみを使用してフォーカスを合わせる

D200自身も本発光する新「クリエイティブライティングシステム」

D70系/D50同様、本体にはストロボが内蔵されている。下位モデルから移行してきた内蔵ストロボに慣れたユーザーにとってはうれしい装備だ。これはプロにとってもありがたいらしく、「ちょっとだけ光が欲しいときがあるんだよね。だから内蔵ストロボの付いたD70をサブ機に使っている」というプロカメラマンもいる。また、この内蔵ストロボは、AF補助光としても機能する。

D70シリーズ同様に、「クリエイティブライティングシステム」にも対応する。これは外部ストロボをワイヤレスでコントロールするもので、光を自在に作り出せる、とても便利なシステムだ。さらに、D70系/D70sでは、クリエイティブライティングシステム利用時には、内蔵ストロボはコマンド送信専用となり、本発光には使えなかったが、D200では本発光にも対応する。つまり、外部ストロボ1灯をワイヤレスで使用する場合、D70シリーズは1灯しか使えなかったのに、D200では内蔵ストロボを含めて2灯を使えるように進化しているのだ。

もう少し変更点を並べると、カメラ本体だけで最大2グループのストロボの照度コントロールが可能になった。先行して発売された「ワイヤレススピードライトコマンダー SU-800」または「SB-800」を利用すると、最大3グループの「SB-800/600」がコントロールできる。D200にはシンクロターミナルも備えており、汎用の外部ストロボも利用可能だ。

D200は10ピンターミナルも備えており、リモートコードなどが接続できる。リモートコードは従来からある「MC-30」のほか、インターバルタイマー機能付きの「MC-36」が追加された。MC-30がシャッタースイッチのみで実売5,000円程度、MC-36が14,000円程度とずいぶん価格に差がある。見た目の印象はMC-30は安っぽく、スイッチのストロークも長い、MC-36は見た目は液晶モニターもついているなど高級感はあるが値段も高い。10ピンターミナルは実際にはシリアルポートになっているようで、オプションのGPS変換コード「MC-35」などもここに接続する。また、赤外線リモコン用の受光部を備えていないため、D70シリーズやD50に対応したワイヤレスリモコン「ML-L3」は利用できない。

写真05 写真06

D200にも内蔵ストロボが装備され、外部ストロボをコントロールできるクリエイティブライティングシステムに対応する

さまざまなアクセサリーを装着できる10ピンターミナル。リモートコードなども接続できる

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インデックス

目次
(1) アウトライン・機能
(2) 操作系
(3) 解像度・色作り
(4) バッテリー・CF
(5) オプション&まとめ

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