【インタビュー】
MacBook Pro、デザインもPowerBookのものが概ね踏襲され、よりすっきりし、より薄くなっている。魅力的だ。しかし、慣れ親しんだPowerBookの名前が…… さらにAppleのサイトを見るとバッテリー駆動時間の記載が無い。この辺り、気になるところを聞いてみた。
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iSightの内蔵とApple Remoteへの対応が目新しいMacBook Pro。Apple RemoteはFront Row以外にKeynoteの操作にも対応しており、ビジネスシーンでも役に立つだろう。本体からは省かれているSビデオ出力についてはDVIからの変換ケーブル(オプション)でサポートされる |
--どうしてPowerBookではなくMacBook Proにブランド変更を?
フレージャー氏: ユーザの多くはAppleのコンピュータを"Mac"と呼んでいる。iMac、PowerMac…… というラインナップを通じて"Mac"という単語を強調するために"MacBook"という名前を付けた。
--ラインナップ全体で統一感を持たせるようにブランドの再定義を行ったということでしょうか?
フレージャー氏: そういったことも意識されている。
--PowerBookとMacBook Proの関係は?
フレージャー氏: AppleからPowerBook G4の供給が続く間はこの2つの名前が共存することになる。これは先ほども述べたとおりPowerPC搭載機が必要なユーザが存在するので、当面はPowerBookの出荷を続けることになる。
--今後Intelプロセッサを搭載したプロフェッショナル向けのノートブックMacintoshはMacBook Proのブランドで提供される、ということでしょうか?
フレージャー氏: 今、目の前にあるものは確かにMacBook Proだ。将来のことについては……だが、Intelプロセッサを搭載した15インチノートブックに関してMacBook Proのブランドを与えたということになる。
--バッテリーは50Whから60Whに、ACアダプタは65Wから85Wにスペックが変更されています。
フレージャー氏: そのとおり。これにともなって従来のものより大きくなっている。
--消費電力は増えてバッテリーは増量されたということになると思いますが、バッテリー駆動時間に関してはどうなるのでしょう?
フレージャー氏: Steve (Jobs CEO)が基調講演でも述べたとおり、出荷は2月。これに向けて我々は駆動時間の計測を行っているところだ。現在のところバッテリーが60Whである、ということ以上はコメントできない。
その上で、バッテリーライフが我々の顧客にとって、そしてApple自身にとって非常に重要である、ということはお伝えしておきたい。ハードウェア・ソフトウェア両方からの最適化で我々が出来る限りのことを尽くしており、バッテリー駆動時間を最大限伸ばすことができるように努力している。
また、PowerPCからIntelという大きな移行にもかかわらず外見上の変更は小さなものになったわけだが、ここからかいま見えるAppleのポリシーも探ってみた。最後はデザインについてだ。
--外見についてお聞きします。ヒンジのプラスティックはアンテナのためでしょうか? PowerBookで見られたボディサイドの通気スリットも無くなりましたね。ずいぶんすっきりした印象です。
フレージャー氏: PowerBookでディスプレイベゼルにあった無線LANなどのアンテナはヒンジに移動され、プラスティックの裏に実装されている。
Appleのデザインプロセスでおもしろいのは、既存の製品に対してここは薄く、これをとりのぞいて、というふうに改造していくのではなく、エアフローを見たり、コンポーネントの組み合わせを考えたりしながら毎回全く新しい形で組み合わせを考えるということだ。そして、組み合わされる一つ一つのデザイン要素はそれぞれが冷却であるとか信頼性であるとかそういったものを意識しながら形成されている。
ノートブックPCのデザインにおいてはモビリティ、薄さ、明るさといったことが最優先に考えられている。
--優れたデザインなのでインテルプラットフォームに移行したからといって、あえて大きな変更を考える必要ないということですね。最近のAppleのプロダクトはどれも息の長いデザインが採用されていますが、この方針は歓迎します。すんなりと移行できますので。
フレージャー氏: Intelアーキテクチャ採用に際する目標のひとつとして、PowerPCからIntelのプラットフォームへの移行がユーザにとってシームレスなものであるようにしたいということがある。Mac OS Xは以前と同じように動作し、Rosettaを使えばネイティブアプリケーションでなくても違和感なく動作させることができる。そしてこれらをなじみあるデザインで快適に使うことが出来る。
デザインの裏側にある原点を振り返ると、アルミニウムというのは比強度(単位重量当りの強度)に優れた素材といえる。合金としては航空機のパーツや高性能な自動車のパーツ、自転車などで採用され強力な特性をもつ。また、anodizing(陽極酸化処理)によって、擦り傷に対しても耐久性ができ、汚れにも非常に強い。
デザインを起こすときには、こういった形状と機能、材料などの要素に工夫を加えながら、長持ちし、ユーザに長く使っていただけるものを実現できるように心掛けている。
チュラニ氏: iMacに関していうと、iMac G5のデザインが既にユーザから好評を受けており、完成されたものになっている。3カ月前、10月にはさらなる薄型化にも成功した。すでに人々から愛されているものに対してあえて手を入れる必要はない、と考えている。デザインを変更するのためのデザイン変更は全く意味を成さない。
--今後も、息の長い優れたデザイン、製品を期待します。今日はありがとうございました。
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