【レポート】

CES 2006 - 基調講演でGoogleが動画販売の新サービス、家電業界に苦言も

2 オリジナル映像を販売できるビデオストア「Google Video Store」

    Yoichi Yamashita  [2006/01/10]

    1回のインストールで必要なソフトがそろう「Google Pack」

    パソコン向け製品では、ユーザー必須のソフトウエアをまとめた「Google Pack」の提供開始が発表された。「パソコンを快適に使える状態にするには、数多くのソフトウエアをインストールし、それらをアップデートし続ける必要がある」(Page氏)。そのようなパソコンユーザーの悩みを解消するためのソフトウエア・パッケージだ。標準で以下のようなソフトが含まれる:

    • Firefox (Mozilla): Webブラウザ
    • Ad-Aware SE Personal (Lavasoft): スパイウエア対策ソフト
    • Norton AntiVirus 2005 Special Edition (Symantec): ウイルス対策ソフト
    • Adobe Reader 7 (Adobe Systems): PDFリーダー
    • Google Earth (Google): 地図ソフト
    • Picasa (Google): 写真編集・管理
    • Google Desktop (Google): デスクトップ検索ツール
    • Google Toolbar (Google): 検索ツールバー
    • Google Pack Screensaver (Google): スクリーンセーバー

    さらにオプションでIMソフトの「Google Talk」(Google)または「Trillian」(Cerulean Studios)、メディアプレイヤーの「RealPlayer」(RealNetworks)、ホームギャラリーサービス用ソフト「GalleryPlayer HD Images」(GalleryPlayer)などの追加が可能だ。

    Google Pack発表。「これでいくらだと思う?」とPage氏が聞いたら、すぐに客席から「Free(無料)」の声

    Google Packのインストール画面。Google Updaterを使って必要なソフトだけを一度にインストールできる

    使用するには最初にGoogle Updaterをインストールし、あとはGoogle Updaterを使ってソフトウエアのインストールやアップデートを一括管理する。対応OSはWindows XPで、Firefox 1.0以降またはInternet Explorer 6.0以降が必要。Google Packで無料配布されている。

    誰でもオリジナル映像を販売できるビデオストア

    この日、Googleは広告以外の収入手段となる新サービスを発表した。「Google Video Store」である。現在、ベータ公開中のGoogle Videoを通じて、ビデオコンテンツを有料で販売または貸し出す。有料コンテンツを鑑賞するには、同社が配布する「Google Video Player」を利用する。著作権管理には、Google独自の技術を使うそうだ。まずはWindows版のみの提供で開始する予定だが、Mac版も開発中で、将来的には複数のOSに対応するサービスになるという。サービス対象地域は米国のみでスタートする。ただし著作権保護されていないビデオコンテンツについては、米国外でもダウンロードでき、iPodやソニーのPSPでも鑑賞できるようにする。

    すでにコンテンツ提供者として3大ネットワークの1つCBSや米プロバスケット協会NBAなどが名乗りを上げている。CBSは、人気ドラマ「CSI: Crime Scene Investigation」、リアリティショーの「Survivor」「The Amazing Race」のほか、「I Love Lucy」「The Brady Bunch」「The Twilight Zone」などの過去の人気番組も配信する。NBAも最新の試合をテレビ中継終了から24時間後に配信開始するほか、過去の名勝負も提供する計画だ。このほかSONY BMGのミュージックビデオ、著名なインタビュアーCharlie Rose氏によるインタビュー番組など、3,000以上のタイトルがそろう予定だという。有料コンテンツはいずれも30秒間だけ試し見できる。Googleの今後の事業展開という点で課金システムも注目されるが、この日は支払い方法については一切明らかにしなかった。

    24時間営業のオンラインビデオストア「Google Video Store」

    CBSとNBA以外のコンテンツ提供者

    Google Video StoreのWeb画面

    有料ビデオコンテンツの鑑賞に利用するGoogle Video Player

    サンフランシスコの有名人がズラリ

    CESの基調講演というと、様々な有名人ゲストが登場する。Googleでは俳優Robin Williams氏が「Google頭脳を持つ男」としてステージに現れた。Page氏が「ファイアウォール?」とたずねると、「ネットの世界から身を守るためのコンドーム~」という感じで、ジョーク満載の検索結果をしゃべりまくる。基調講演の有名人ゲストというと、プロモーションのための顔見せ……という雰囲気が強いが、Williams氏はベイエリア在住で、Googleにとっては地元仲間である。Google頭脳を持つ男を延々と演じた上、Q & Aにも同席して、Page氏に対する厳しい質問には辛辣なジョークを返して、雰囲気をやわらげていた。本当に普段から親しいのかもしれない。また観客席にはGavin Newsomeサンフランシスコ市長の姿もあった。このように地元に根付いた企業であることが透けて見えるのも、実にGoogleらしい。終了時には、席を立って拍手をする人が何人かあらわれた。そんなシーンを基調講演で見るのはめずらしいことだ。

    Google頭脳を持つ謎の男が登場

    Googleヘルメットを外した、その男の正体は俳優のRobin Williams

    客席にはGavin Newsomeサンフランシスコ市長。Googleはサンフランシスコ市の公共ブロードバンドプロジェクトのコンペに参加している

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