【レポート】

CES 2006 - Intel基調講演、主役は「Centrino Duo」と「Viiv」

    Yoichi Yamashita  [2006/01/06]

    IntelのPaul Otellini社長兼CEOが5日(米国時間)、CESで基調講演を行い「Intel Centrino Duo mobile technology」「Intel Viiv technology」を正式に発表した。

    「"ニュー"ノーマルへようこそ」で基調講演はスタート

    デュアルコアプロセッサを核とする「Centrino Duo」と「Viiv」

    Centrino Duoは「Napa」のコード名で開発されていたノートPC向けの最新プラットフォームだ。プロセッサには「Yonah」の開発コード名で呼ばれていた「Intel Core Duo processor」を搭載する。製造プロセスは65nm。Core Duoのほか、チップセットに「Mobile Intel 945 Express Chipset」ファミリー、無線LANに「Intel PRO/Wireless 3945ABG Network Connection」という構成になる。Otellini氏によると、従来製品に比べて消費電力が28%軽減され、同時に最大68%の性能向上とより優れたWi-Fi機能を実現した。省電力性能が問われる薄型・軽量モデルから17インチ以上の大型ワイドスクリーンを備える高性能機種まで、幅広いタイプのノートPCに対応できる。基調講演では富士通、東芝、Gateway、Lenovo、ASUSTeKなどの搭載ノートPCが紹介された。さらにDellのMichael Dell氏が登場し、同社のXPSシリーズのモバイルコンセプト機を説明した。これはカメラ機能を内蔵した20.1インチのワイドスクリーン・ディスプレイを搭載、カンファレンスなどで威力を発揮するアレイ方式のスピーカーやサブウーハーを搭載する。キーボードは着脱可能で、スリムなデスクトップPCという感じだが、折りたたんで鞄のような状態にして持ち歩くこともできる。

    93年のオリジナルPentiumに比べると、Core Duoは1/3のサイズで100倍のパフォーマンスを提供

    「新しいデモ係を紹介しよう」と言われて出てきたのはMichael Dell氏。中央左がXPSのモバイルコンセプト機

    Otellini氏に持って行かれないように、XPSモバイルを折りたたんで足早に壇上を去るDell氏

    Viivは、デジタルエンターテインメントを楽しむための技術プラットフォームである。2005年秋のIDFでブランド名と基本的な情報が発表され、今回製品の詳細が明らかにされた。OSにはWindows XP Media Center Editionを採用。ブックサイズの小型PC、またはオールインワンの高機能テレビなど、様々なタイプの製品への搭載が考えられる。そのためプロセッサの選択肢は「Pentium D」「Pentium Processor Extreme Edition」「Core Duo processor」と幅広く、これにチップセットとして945/955/975 Express Chipsetファミリー、通信機能にIntel PRO/1000 PM、またはIntel PRO/100 VE/VM network connectionが組み合わせられる。

    様々なスタイルで提供されるViiv

    音楽200万曲、1万のテレビ番組など、数多くのコンテンツを楽しめるViiv

    Viivを成立させる条件は何かというと、Otellini氏は(1)家電のシンプルさ、(2)デュアルコア、(3)プレミアム・コンテンツと説明する。たとえば、Viiv搭載機はボタンを押すだけで瞬時にオン/オフが切り替わり、製品によってはリモコンによる手軽な操作が可能だ。またViiv搭載機は、音楽を再生しながら、バックグラウンドでテレビ番組を録画するというような使い方が想定されている。複数のタスクをスムーズに実行することが求められるため、プロセッサはデュアルコアが条件となる。コンテンツは、消費者がViiv搭載機を評価する上で重要なポイントになる。価値のあるコンテンツを揃えられるかはViiv成功のカギであり、また優れた対応コンテンツは、コンテンツ提供者がViivの安全性や品質を認めた証にもなる。

    この日、AOL、ClickStar、DIRECTV、ESPN、Eros、Grupo Televisa、MTV Networks、NBC Universal、Shanghai Media Group、GameTapなどが配信する対応デジタルプログラムが発表された。中でも注目は封切り映画のオンライン配信を目指すClickStarだ。2年前のCESでのPaul Otellini氏の講演にも、俳優のモーガン・フリーマンがClickStarを代表して登場し、その取り組みを説明した。今回、モーガン・フリーマンが出演する「10 Items Or Less」が劇場公開から数週間以内にClickStarでもオンライン公開されることが発表された。ブロードバンドを通じた映画のプレミア公開と言える。基調講演にはモーガン・フリーマンや監督のブラッド・シルバーリング、さらに俳優のトム・ハンクスやダニー・デビートが登場し、観客に映画を直接提供することで、製作者や俳優だけではなく消費者にとっても、映画というエンターテインメントがさらに魅力的な存在になる可能性を訴えた。

    AOLのCEOであるJonathon Miller氏や、DIRECTVのCEOであるChase Carey氏(左)など、コンテンツ提供側から数多くのゲストが登場

    ClickStarを通じた「10 Items Or Less」の公開では、モーガン・フリーマン、トム・ハンクスなど、豪華なゲストが登場

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