【レポート】

CES 2006 - Microsoft基調講演、クロスデバイスを実現するソフトの力

1 2010年を想定したデジタル・ライフスタイルの提案

    Yoichi Yamashita  [2006/01/06]

    1月4日(米国時間)、CES開幕前夜にMicrosoftのBill Gates会長兼CSAが基調講演を行い、ソフトウエア/デバイス/サービスがシームレスに連携するデジタル・ライフスタイル実現に向けたビジョンについて語った。

    基調講演は、2010年を想定したデジタル・ライフスタイルのシナリオの紹介から始まった。まず家の中という設定からスタート。大きな壁のようなスクリーンに、子供の描いた絵や家族の居場所を示すマップ、ビデオなど、様々なデータやアプリケーションが配置されている。スクリーンはタッチ操作が可能で、手を動かすだけでビデオを携帯電話に転送したり、簡単なコミュニケーションを行える。職場では、大きな3枚の薄型ディスプレイを並べた環境で作業する。大きな画面に自分をとりまく全ての情報を表示し、IM、ビデオコンファレンス、ドキュメント共有などを駆使して能率的に仕事を処理する。最後は出張時の空港だ。持ち歩いているのは携帯電話だけ。しかし、その携帯電話を待合室のテーブルの上に置くと、テーブルが持ち主を認識して、その人のデスクトップ環境をテーブル上に展開してくれる。たとえば、テーブル上で名刺をスキャンし、それをコンタクト管理アプリケーションに重ねるだけで自動的にコンタクトに追加される。携帯電話をテーブルの上から取り除くと、自動的にログオフされ、他の人が利用できるようになる。

    2010年のデジタル・ライフスタイル家庭編: 情報や各種アプリケーションが集められた大型タッチスクリーンを手で操作

    2010年のデジタル・ライフスタイル職場編: 大型のマルチディスプレイで情報やコミュニケーションを一括管理

    2010年のデジタル・ライフスタイル出張編: 携帯電話をテーブルに置いたら自動的に持ち主を判別、指紋による認証が求められた

    スキャンした名刺をドラッグ&ドロップでコンタクトに追加

    このような2010年のデジタル・ライフスタイルは、われわれが日常的に利用しているコンピューティングとは、まったく別の世界のように思える。だが、ソフトウエアが中心となって、様々なデバイスを連携させる"クロス-デバイスなアプローチ"という点では、Microsoftが現在取り組んでいるデジタル・ライフスタイルの延長線上にある。「音楽、テレビ、ゲーム、コミュニケーション、個人情報の管理や共有など、私たちの生活はテクノロジによって大きく変わってきた。これからも素晴らしいイノベーションが、ソフトウエア/ハードウエア/サービスを連携させ、リッチかつ魅力的で、人々をより深く結びつけるエクスペリエンスを、われわれの生活にもたらすでしょう」とGates氏は述べる。この2010年のデジタル・ライフスタイルに続いて、Windows Vista、Xbox 360、新モバイルデバイス、ソフトウエアベースのサービスなど、今日のコンシューマー向け製品のデモが披露された。

    WMP11+MTVでiTMSに対抗

    年内のリリースが予定されているWindows Vistaについては、一般的なWindowsユーザーが日常的に利用している作業を想定したデモが行われた。OS全体を網羅した検索機能、マルチタスク、なめらかなユーザーインタフェース、さらに大量の写真を手軽かつ効率的に編集・管理できるWindows Photo Galleryや、音楽ファイルの管理機能が紹介された。また開発中の「Flight Simulator」を使って、Vista搭載PCの豊かな表現力をアピールした。

    今回はコンシューマーを意識したデモが披露されたWindows Vista

    大量の写真でもスムーズに管理・検索できるWindows Photo Gallery

    VistaでPCゲームも変わる! リアルに飛行を再現する「Flight Simulator」

    Vista搭載PCでの「Flight Simulator」のデモでは操作にXboxコントローラを使用

    ゲストとしてMTV Networksのミュージックグループ担当の社長であるVan Toffler氏が登場。開発中のオンライン音楽サービス「URGE」のデモを披露した。URGEユーザーは、Windows Media Player 11のシンプルなユーザーインタフェースを使って、200万を超える楽曲に素早くアクセスできる。またMTV Networks傘下のMTV、VH1、CMTのコンテンツを含む多彩な音楽情報を効率的に利用者に届けるプログラムになっているのも特徴である。

    MTV NetworksのVan Toffler氏と共にURGEを紹介。音楽ビデオの登場に匹敵するインパクトを音楽ファンにもたらすと説明していた

    MTVブランドのコンテンツもURGEの魅力の1つ

    デジタル・エンターテインメント向けWindowsと言えるMedia Center Editionについては、搭載機がHDプログラム向けのCableCARDをサポートするようになるそうだ。これにより専用のセットトップボックスを経由せずに、メディアセンターPCで直接ケーブル会社が提供するHDサービスを受信できるようになる。現行の「Windows XP Media Center Edition」は着実に市場を広げており、すでに世界中で130以上のコンピュータメーカーから、650万台以上の搭載製品が販売されたという。

    CableCARDに対応するMedia Center

    Vista版Media Centerの音楽ライブラリー

    Media Center EditionのパートナーとしてIntelのViivを紹介

    広がるMedia Centerのサービスおよびソフトウエア・パートナーの輪

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