【レビュー】

W-ZERO3はモバイル・スタイルを一新させるガジェットになりうるか?

5 各種ソフトウェアの互換性

    丸山弘詩  [2006/01/05]

    先に注意点を述べておこう。本稿で紹介するソフトウェアは、本記事執筆に当たって動作確認を行ったものであり、将来的には正式に対応するなど、状況が変化する場合もある。あくまでも執筆時点での参考情報として捉えて欲しい。

    基本的には「Windows Mobile 2003」「同SE」向けのソフトウェアであれば、その殆んどが動作するはずだ。なお、インストールにあたって、以下の点に注意するといいだろう。「よくわからない」という人は、ActiveSyncでインストール可能な「exe形式」のファイルだけを扱うようにするのも一つの手だ。なお、ActiveSyncは添付のCD-ROMに入っている「4.0」ではなく、マイクロソフトのWebサイトで配布されている「4.1」を使うようにしよう。数々のバグ修正が行われているためだ。

    拡張子が「cab」のファイル そのままW-ZERO3上で実行すればインストールされる
    拡張子が「exe」のファイル W-ZERO3とPCをActiveSyncで接続して、PC側で実行すればインストールされる
    拡張子が「lzh」のファイル PC上で展開して、内容を確認する。物によってはW-ZERO3にコピーするだけで動くものもある
    拡張子が「zip」のファイル 同上

    拡張子が「cab」のファイルは、ファイルエクスプローラ上でタップするだけでインストールできる


    インストール先には「デバイス」「mini SDカード」が選択できる。Pocket PCに慣れた人であれば問題ないが、初めて使う人は、

    • 大きなデータを扱うアプリケーション(2chブラウザや辞書・メールソフトなど)は、「miniSD」に
    • そうではないもので、利用頻度の高いものは「デバイス」に
    • それ以外のものは、空いているほうへ好みに応じて

    といった基準で選択するといいだろう。一部の海外製ソフトウェアの場合、日本語を認識できないこともあるので、その場合はインストール先のパス名に日本語が含まれてしまう「mini SD」へのインストールは避けたほうがいい。

    インストール先の選択画面。FlashROMの空きも大きいので、がんがん「デバイス」へインストールするのも手だ

    Pocket PC向けのソフトウェアの中には、CPU種別やOSの種類でインストール用ファイルが分割されている場合がある。迷ったら「Windows Mobile 2003/SE用」もしくは「Intel Xscale用/StrongARM用」となっているファイルを選ぶといいだろう。仮に間違ったファイルをインストールしたとしても、単に動作しないだけなので、特に実害はない(インストールしたファイルは削除する必要があるが)。

    以下、執筆時点において動作を確認したソフトウェアを紹介しよう。今後W-ZERO3のファームウェアがバージョンアップすることで、動作に支障が出る場合も考えられるので、繰り返しになるが、あくまでも現時点での情報であることに注意して欲しい。なお、検証に利用したW-ZERO3のファームウェアは1.02である。

    ファイラ

    GSFinder+  (フリーウェア/作者:M.Toda)
    VTL for Windows CE  (フリーウェア/作者:こんてつ)

    定番の多機能ファイラ「GSFinder+」はインストールしておいて損は無いだろう。圧縮ファイルの展開機能も有し、標準のファイルエクスプローラを置き換えられる便利さを有している(ただし、最新のv1.04ではファイル名変更の際にソフトキーボードが立ち上がり、以降はどの入力フォームでもソフトキーボードが自動的に立ち上がるようになる)。

    GSFinder+

    エディタ

    〇号テキストエディタ  (フリーウェア/作者:山田俊一)
    KMWrite3 for PocketPC  (フリーウェア/作者:マスダ)
    UK Editor  (フリーウェア/作者:UK-taniyama)
    Pocket WZ Editor 3.0 (注:執筆時点では未対応) (市販ソフト/販売元:VillageCenter)

    「〇号テキストエディタ」「UK Editor」をインストールしておけば、テキストの扱いには困らないだろう。変わり種の「KMWriter3」も、その用途次第では非常に便利なエディタだ。

    だが、できれば「Pocket WZ Editor」が使いたいのも事実である。現時点では未対応だが、今後正式対応されることを期待したい。

    〇号テキストエディタ

    アーカイバ

    Exぱんだ (フリーウェア/作者:Hilo)
    PocketExtractor (フリーウェア/作者:Allergy)
    TancalLHA PocketPC (フリーウェア/作者:TascalSoft)

    前述の「GSFinder+」で代用できる部分もあるので、少々微妙なところだが、各人の好みに応じて選択するといいだろう。

    TascalLHA PocketPC

    PIM (予定表/個人情報管理)

    PSL3 (フリーウェア/作者:office-M )
    NiQ (フリーウェア/作者:Qchan)
    さいすけ2006 (W-ZERO3対応版) (シェアウェア/作者:さいソフト)

    定番でW-ZERO3に正式対応している「さいすけ」が強いと思われるが、常用するツールであるだけに、各人の好みが分かれるところだろう。もしくは、標準の「予定表」で飽き足らなくなった際、その時点で置き換えを考えるのもいいかもしれない。

    :さいすけ2006

    メールクライアント

    nPOP (フリーウェア/作者:nakka)
    nPOPQ (フリーウェア/作者:MONO-Q)
    QMAIL3 (フリーウェア/作者:S.Nakamura)

    標準の「Pocket Outlook」もそれなりに悪くない出来だが、より軽快に動作する「nPOP」や「nPOPQ」はお勧めだ。逆にPC顔負けの多機能重装備が必要であれば、設定その他に手間はかかるものの、QMAIL3にチャレンジしてみるのがいいだろう。

    :nPOP

    レジストリエディタ

    PocketTweak (フリーウェア/作者:Tillanosoft)
    TRE Pocket PC (フリーウェア/作者:TascalSoft)

    主要な設定変更にはPocketTweak、細やかな部分はTREと使い分けていくと非常に便利だろう。

    PocketTweak

    ブラウザ

    Opera Mobile for W-ZERO3 (市販ソフト/販売元:Opera)
    NetFront for PocketPC (v3.3 Technical Preview版)(市販ソフト/販売元:Access)
    ftxBrowser (フリーウェア/作者:ftoshi)

    ブラウザは普段利用している環境によって、その好みが分かれるところだが、W-ZERO3ユーザーであれば無償で使える点で、Opera Mobileは非常に魅力的だ。また、タブブラウザファンにはftxBrowserが使いやすいだろう。

    Opera Mobile for W-ZERO3

    Telnet/SSH

    24term (W-ZERO3対応版)(フリーウェア/作者:zoro)
    PortForwarder (フリーウェア/作者:登不二雄)

    W-ZERO3専用版が出ている「24term」だが、ランドスケープの画面でしか起動しない点には注意が必要だ。PortForwarderと組み合わせることによって「SSH1」までは対応可能だが、残念ながら「SSH2」には非対応である。利用を考えている人は注意が必要だ。

    24term

    その他通信系

    SNTPc (時刻合わせ)(フリーウェア/作者:UK-taniyama)
    CedarFTP (フリーウェア/作者:uema2)
    324FTP (シェアウェア/作者:M.Kuwahara)

    いずれも必要に応じて、自分にあったものを選ぶといいだろう。なお、時刻同期については「ActiveSync」を実行した際に自動的にPCの時計と合わせてくれるので、それで間に合うなら別途導入する必要はない。

    残念ながら「自動的にダイヤルアップして、NTPサーバから正しい時刻を取得」という機能は持っていない。auの携帯電話などは勝手に時刻合わせをしてくれるので、それらと比較すると少々、さびしい部分ではある。

    324FTP

    画像/ビューワ系

    UltraG (フリーウェア/作者:N.Masataka)
    Mind's Eyeファイルビューア (フリーウェア/作者:山田俊一)
    マンガミーヤ (フリーウェア/作者:漫画見屋)
    コミックマーケットカタログビューワ (フリーウェア/作者:Imai)

    定番のUltraGはPocketPC版のPhotoShopのような高機能ソフトウェアだが、ビューワ代わりに入れておいても損は無い。あとは好みに合わせて選択したい。

    UltraG

    システム関連

    GSPocketMagic++ (フリーウェア/作者:UK-taniyama)
    Tascal Close All PocketPC (フリーウェア/作者:TascalSoft)
    EasyDial (フリーウェア/作者:KOTETU)
    ATOK Pocket (市販ソフト/販売元:JustSystem)

    GSPocketMagic++は是非とも入れておきたい定番の一つだ。ソフトリセットとタスクの終了が手軽に行えるのは非常に便利だ。ただし、クローズで標準の「メモリ」では表示されないアプリケーション、「電話」や「ライトメール」なども終了させることができてしまい、電話が着信しなくなるので、その利用には注意が必要だ。

    また、ダイヤルアップを手軽に行うにはEasyDialは外せない。適当なボタンに機能を割り付ければ、ボタン一発でダイヤルアップ/切断が行えるようになる。標準では「IEボタンの長押し」が空いているので、ここに割り付けてしまえばいいだろう。

    なお、ATOK Pocketを紹介はしているが、まだ正式にW-ZERO3に対応しているわけではない。とりあえず動かすための方法が有志によってWeb上で発表されてはいるが、制限事項も多いため、よほどATOKに思い入れがない限りは、メーカーの正式対応を期待するのが確実だろう。

    GSPocketMagic++

    ここに挙げたソフトウェアはあくまでも世に出回っているものの一部でしかない。世界中で公開されているソフトウェアの数と種類は、もっと膨大な数に上る。多彩な選択肢の中から自分に合ったものを見つけ出し、使いこなす喜びをぜひ感じて欲しい。

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