【レポート】

2005年、家電/オーディオ/ビデオに何が起こったのか

1 薄型大画面テレビにフルHD化が進行中

    村田修  [2006/01/01]

    薄型大画面テレビにフルHD化が進行中

    薄型大画面テレビは、文句なく2006年のヒット商品だろう。また、大きなイベントが控えている2006年も、さらに普及が進むものと予想される。

    さて、ハイビジョンテレビといっても、いくつか種類があることはご存じだろう。薄型ハイビジョンテレビは、以前は1,280×768ドットのパネルを使用したモデルもあったが、2004年の後半になると、ほとんどが1,366×768ドットのパネルのものに置き換えられてきた。1,366×768ドットのパネルには、画素数が多いというほかに、縦横比が正しく表示されるというメリットもある。

    ところが、現在放送されているハイビジョン放送は1080iなので、1,366×768ドットのハイビジョンテレビでも、スケーリングを行わずに表示させることはできない。それが可能になるのが、1,920×1080ドットのパネルを使ったフルHDテレビと呼ばれているものだ。

    フルHD化は、45V型以上のいわゆる大画面テレビから進んできているが、2006年はフルHD化の流れが、さらに小さい画面サイズのテレビにも及んくるだろう。現在、三洋、三菱、シャープ、東芝といったメーカーが37V型のフルHDフラットテレビを発売しているが、2006年には32V型のモデルも登場するものと予想される。

    プラズマと液晶という点に関しては、大画面の液晶テレビが登場してきたことで、さらに混沌としてきた。動画再生能力に長けるプラズマと、40V型以下の普及サイズでもフルHDを実現している液晶といったところで住みわけが進むのではないだろうか。

    一方、ハイビジョン放送を録画するためのハイビジョンレコーダは、混沌の度合いを深めている。どの方式がという問題も確かにあるのだが、CPRMがどうなるのかという点のほうが大きな問題だ。今後なんらかの決定がなされた場合、現在の機器はどうなるのか、その辺りがはっきりしないと、なかなか手を出しにくい状況となっている。

    37V型で1920×1080ドットのパネルを搭載したシャープAQUOS「LC-37GE2」

    HDDに録画するハイビジョンレコーダー、東芝「RD-X6」

    ポータブルオーディオプレーヤー、バカ売れ

    おそらく、ヒット商品番付などでは、「iPod」という1機種が売れたように書かれるのだろうなぁ、と思うが、実際のところは他メーカーのモデルも売れている(Rio Japanは撤退してしまいましたが)。

    また、シリコンタイプでは、2004年にはまだ128MB~256MBモデルが中心だったのだが、2005年は512MB~1GBモデルが中心というように、大容量化が進んできている。この傾向はさらに進むものと考えられ、2006年はシリコンタイプでも1~2GBのモデルが中心になるだろう。

    HDDタイプでは、PCレスでダイレクトエンコードを行うという流れが起こりつつある。これは、従来のMDユーザーのうち、PCを使用していない層の取り込みを狙ったもので、ポータブルオーディオプレーヤーとなんらかのネットワーク接続手段(携帯電話など)のみで、システムを完結させるというものだ。これが普及するかどうかは、まだなんともいえない。

    2005年は、アフターマーケットであるヘッドフォン市場も盛り上がった年であった。従来の密閉型ヘッドフォンよりもさらに密閉度の高い、SHUREのE4cなどに代表されるカナル型のヘッドフォンがブレイクした。ポータブルオーディオプレーヤーに付属してくるヘッドフォンなどとは音質面で比べ物にならないし、電車などの公共の移動機関を使用していると、どうしても問題になる遮音性をクリアしたカナル型ヘッドフォンは、2006年も支持を集めると思われる。

    ただ、これだけヒットしたといわれているポータブルオーディオプレーヤーだが、地方都市ではそれほど普及率が上がっていないそうだ。というのも、地方都市では移動手段が自家用車というケースが多くなり、そうするとカーコンポがあるのでポータブルオーディオプレーヤーは必要がないそうなのだが……。

    大ヒットしたiPod nano

    やたらと街で見かけることが増えたSHURE E4c

    Ni-MH次世代へ

    これまでNi-MHバッテリーは、ポータブルオーディオプレーヤー、デジタルカメラなど、ある程度の充電容量が必要で、しかもすぐに使う機器を中心に使われてきた。

    その概念を覆すのが、三洋電機が11月1日に発表した「eneloop」シリーズだ(11月14日発売)。eneloopシリーズは、自己放電をほとんど起こさない、つまり充電しておけばいつでも使えるNi-MHバッテリーだ。また、同日、松下電池工業が発表した「HHR-3MPS」「HR4MPS」も同じように自己放電をほとんど起こさないバッテリーだが、発売は2月1日なので、入手にはもう少し時間がかかる。

    今までのNi-MHバッテリーは、充電したまま置いておくと、どんどん自己放電していき、いざ使おうと思ったときにあまり充電容量が残っていないということがよくあった。そのため、たとえば懐中電灯などのように、いつ使うかわからないようなものの電源としては使いにくいかったのだが、充電したらそのままいつまでも置いておけて、いつでも使えるという性格の新しいNi-MHバッテリーなら問題ない。

    これらはいずれも、充電容量が2000mAhと(単3型)、三洋電機気のHRシリーズのような大容量ではないが(HRシリーズの最新モデルは2700mAh)、現在、マンガン電池やアルカリ電池を使っている機器の電源をそのまま置き換えるというのなら、問題はないはずだ。いずれにせよ、廃棄物を減らすことができるという点が最大のメリットとなる新型のNi-MHバッテリー。2006年に大幅な普及の可能性を秘めた製品だといえる。

    次世代のNi-MHというよりも、次世代電池という感じのeneloop

    新着記事

    特設サイトの情報

      人気記事

      一覧

        イチオシ記事

        新着記事

        特別企画

        マイナビニュースマガジン