【レポート】

エコプロダクツ2005 - 身の回りから宇宙まで、エコの取り組みが勢揃い

    大塚実  [2005/12/19]

    環境にやさしいプロダクツ、サービス、コンセプトなどを紹介する「エコプロダクツ2005 ~地球と私のためのエコスタイルフェア~」が、15日から17日の3日間、東京ビッグサイトにて開催された。主催は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、産業環境管理協会、日本経済新聞社。今年で7回目の開催となるもので、500を超える企業・団体が出展した。

    エコプロダクツ2005。会場には小学生~高校生の姿も目立った

    会場に入ると、まずテーマ展示「エコハビット2005」が来場者を出迎える。環境にやさしい新しい生活習慣(=エコハビット)がいくつもパネル展示されており、やってみようと思うものに来場者がどんぐりで投票するというものだ。ほんのちょっとの心構えでできる提案ばかりで、エコは身近な取り組みから始められる、ということが理解できる。

    心地よくて、メリットがあって、環境にもやさしい"エコハビット"が提案されている

    筆者が投票したのはこれ。といってもエアコン嫌いの筆者はすでに毎年実行中

    エコの象徴、風力発電

    MYCOM PC WEBでも何度か紹介している小型風力発電機メーカー ゼファーは、最新製品「エアドルフィン」を出展していた。ついに定格1kWを実現したもので、来年1月末の発売を予定している。業務用で使用できるのはもちろん、同社は家庭向けにも積極的に販売していく意向だ。

    ゼファーのブースに設置されていた「エアドルフィン」

    テールがイルカのように動き、効果的に風を捉えるという

    エアドルフィンの定格出力は風速12.5m/s時の1kWだが、風速が20m/sになると出力は3.5kWにも達する。日本国内のほか、風が強いヨーロッパ、東アジアの地域にてフィールドテストを行う予定で、今後、順次設置していく。その模様は、同社サイトにてライブ中継されるという。

    日本国内のほか、ヨーロッパ、東アジアなどワールドワイドでテストする

    出力特性。風速20m/sを超えると回転を抑える「ストール運転」へ移行する

    ブレードが直径1.8mと大きくなったが、従来製品「アウル」でも採用された静音ブレード技術により、騒音は抑えられている。ブレードの素材には東レの炭素繊維「トレカ」が使われており、軽量化されているのも特徴だ。

    こちらは販売中の「アウル」。定格は460W、価格は358,800円

    風切り音を抑えるアウルのブレード。細かい溝があるのが分かる

    そのほか、ループウイングも、ユニークな形をした風力発電機を展示していた。騒音を小さくするために、写真のような独特のブレードの形になったという。出力は、風速12m/s時で438W。本体の素材によってバリエーションがあり、価格は300~600万円、来年1月には秦野市へ導入されることが決定しているという。

    表現しようがない形のブレード

    潜水艦にも利用されたという低騒音技術

    温室効果ガスを宇宙から監視!

    昨今、地球温暖化が大きな問題として認識されるようになり、各国の温室効果ガスの削減目標を定めた「京都議定書」が採択されている。これは地球規模の問題であり、解決には各国の協力が欠かせないが、一方で実行しただけでなく、対策の結果、温室効果ガスがどうなったのか、濃度の変動を観測する必要がある。だが、地上からの観測では限界がある。

    宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、地球全域に渡って温室効果ガスの濃度を詳細に測ることができる温室効果ガス観測技術衛星「GOSAT」を開発中だ。2008年打ち上げ予定で、観測地点は5万6,000点と、地上での観測(数百点規模で、しかも地域的な偏りが大きい)よりも、圧倒的に多くの地点でのデータを取得することが可能になる。

    温室効果ガス観測技術衛星「GOSAT」。システムを2重化し、より「死ににくい」設計となっているのも特徴だ

    地上での観測よりも、圧倒的に細かいデータをとることが出来る。何より、1つの"ものさし"で計測できることが大きい

    太陽同期準回帰軌道を周回するので、同じ地点のデータを定期的に取得することができる。季節的な変動や、長期的な増減も分かるので、各国の取り組みが効果を上げているかどうか、その検証に役立つことにもなるだろう。中国やインドなど、削減義務のない国の状態も分かるので、今後の参加へのプレッシャーにもなるかもしれない。JAXAはこのGOSATで得られたデータを無償配布し、国際貢献に役立てる意向だ。

    ケータイの充電もできる手回し発電機

    "エコ"というより"防災グッズ"という気がしないでもないが、太知ホールディングスは、「手まわし充電たまご」シリーズを展示していた。「MG-119S/120」は、備え付けの手回し式発電機により、ラジオ・LEDライト・サイレン・携帯電話の充電などが行える。ちなみに1分間(ハンドルを約120回転させた場合)の発電で、ラジオは60分間、ライトは30分間程度使用できるようになり、携帯電話には通話3分間・待受90分間程度の電力を充電できるという。

    「手まわし充電たまご」

    様々な防災グッズが

    新製品の「SP-220」は、これにさらに、地震感知機能を追加した。震度4程度以上の地震が発生したとき、センサーが検知してライトを点灯、サイレンを鳴らす。「震度4もあれば、わざわざサイレンで知らせてくれなくても、地震に気がつくだろう」と思ってはいけない。これは"地震を知らせる"ための機能ではなくて、"製品の位置を知らせる"ための機能なのだ。もし地震直後に停電になっても、音と光で製品の場所が分かる。

    そのほか、バッテリも4.8V/300mAhと、従来製品に比べ大幅に強化しており、事前にACアダプタで充電しておくことで、長時間利用することができる。停電が長く、予め充電しておいた電力が底を突いても、同様に備え付けの発電機が利用できる。こちらはテレビやカタログ通販専用の商品となっており、価格は8,000円程度になる見込み。来年1月末くらいから発売される予定だ。

    地震感知機能が付いた新製品「SP-220」。レバーを回して充電する。それほど抵抗が大きくなくて回しやすい

    「SP-70」も来年1月発売予定の新製品。地震感知機能がない以外はほぼ同様。価格は6,000円程度になりそう

    関連記事

    関連サイト

    新着記事

    特設サイトの情報

      人気記事

      一覧

      イチオシ記事

      新着記事

      特別企画

      マイナビニュースマガジン