【レポート】

実験住宅「ユビキタスホーム」へ引っ越してみた

6 2週間の成果

    美崎薫  [2005/12/14]

    以上、2週間の成果のうち、楽しそうなところを簡単にご報告させていただいた。

    じっさいには、もっと細かな情報について現在も分析が続いていて、研究報告として学会発表などが行われる予定である。なにぶん、先にあげたように、記録した情報量が厖大であるため、分析は"遅々として進んでいる"。なんでも、1台のカメラで1時間あたり200MBとかいうから、24台で24時間だと総量で115GB。静止画の総枚数は、10,368,000にもなる。そこでなにが行われたのかの意味づけもこれからだ。

    ユビキタスホームに住んでよかったか?

    よかった。未来生活のごくごく一端を見れただけでも、現在の住宅にフィードバックできそうだと感じたためだ。

    未来の住宅はユビキタスホームのようになるのか?

    それはわからない。未来はわからないし、わかっているのは現在とは違うということだけだからだ。それでも、ユビキタスホームに組み込まれている家電のうちの多くは、未来住宅には組み込まれることになるだろう。

    ユビキタスホームのよさは家電のよさか?

    今日現在のテスト居住者にとって、ユビキタスホームのよさは家電のよさとほぼイコールであろう。美崎はすでに食器洗い機がなければ暮らせないくらい自堕落だ。驚いたのは、久しぶりに普通の掃除機を使って、排気の臭いが強烈であることを思い知ったことである。拙宅ではセントラルクリーナーを使っているので、事実上排気がないのである。このにおいを体験したのは久々だった。エアコンの暖房も、風が痛くてびっくりした。拙宅では床暖房のため頭寒足熱を実現している。こうしてみると、設備というのは日々進化しているのだし、未来の住宅となれば、もっと快適となることだけは間違いないと思われる。

    ユビキタスホームのなにがすごいのか?

    住宅実験でじっさいに住める住宅は、世界を見渡しても、それほど数は多くない。住めるだけならあるとしても住んでいるところはもっと少ない。ユビキタスホームはじっさいに居住実験を行っているという点で、世界に誇れる設備といえるだろう。ただし、もっと重要なのはそこから具体的な成果が出てくることであり、今後の展開はさらに重要だろう。

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