【レビュー】

第5世代iPodのビデオ再生機能を検証する - アイポッ道とはH.264と見つけたり

4 まとめ ~バッテリの容量アップが今後の課題か~

    海上忍  [2005/11/11]

    以前から根強く存在した噂を追認する形で実装されたビデオ再生機能だが、予想以上の完成度と見ていいのではないだろうか。QVGAカラー液晶を採用し、コーデックはMPEG-4 Simple ProfileとH.264の2種類に対応、それでいて前モデルよりボディは薄くなり、下位モデルは20GBから30GBに容量アップ。発売開始前にiTunes Music Storeでビデオクリップの販売をスタートするなど、手回しのよさも好印象だ。

    一方で、バッテリ容量に乏しいことはやはり気になる。30GBモデルを例にすると、1時間強再生を続けるとバッテリが尽きてしまう。ソースの種類や音量など設定にもよるのだろうが、音楽だけの場合と比較して圧倒的に力不足であることは確かなはず。ハードディスクの容量も、本格的にビデオに取り組もうとすれば不足気味なことは明らか。そのあたりに、ビデオ再生機能を積極的にアピールしようとしないAppleの心中を察してしまうのだが、いかがだろう。

    この原稿を書き始めた時点で心配していたエンコード環境だが、フリーソフトが続々と現れ始めた。QuickTime APIを使用するもの、ffmpegなどオープンソースの力を借りるものなど種類はさまざまだが、かなりの勢いで開発が進められている。Appleの取り組み方針は不明だが、今後"高性能なiPod5G用動画生成ツール"のニーズはますます高まるはずだ。

    サードパーティーに目をやると、iPod5G対応をうたう製品も現れた。アイ・オー・データ機器から11月下旬の発売が予定されているGV-MVPシリーズ4機種は、録画済のMPEG-2ムービーからiPod5G対応のMPEG-4ムービーを生成する機能を持つ。H.264には対応しないが、設定次第ではリアルタイム録画が可能とのことなので、手間いらずで動画を楽しめそう。ただし、対応プラットフォームはWindows 2000 / XPのみだ。

    同じく11月下旬発売予定の"スゴ録"こと「SONY RDR-AX75」には、H.264エンコード専用LSIが搭載。PSP対応が明らかにされているので、画質と高速性の両方を重視するユーザにとっては楽しみな製品だ。ただし、PSPと同様の方法(USBで接続したPSPのメモリースティックへ転送)が可能かどうかは不明なため、iPod5Gで使えるのかどうかは実際に試してみるしかないだろう。

    ともあれ、iPodにビデオ再生機能が追加された。バッテリとハードディスク容量の不足という壁はあるが、一度この分野に足を踏み入れたからには、Appleには腰を据えてこのウィークポイントの解消に取り組んでほしいものだ。

    アイ・オー・データ機器から間もなく発売予定のGV-MVPシリーズは、早速iPod5G対応を表明。この手の製品は今後増えるはずだ。(画像はアイ・オー・データ機器の「GV-MVP/GX2W」)

    関連記事

    関連サイト

    新着記事

    特設サイトの情報

      人気記事

      一覧

      イチオシ記事

      新着記事

      特別企画

      マイナビニュースマガジン