【レポート】

米MS、「Visual Studio 2005」「SQL Server 2005」を正式リリース

1 プラットフォーム戦略の土台となる3製品

    Junya Suzuki  [2005/11/08]

    米Microsoftは11月7日(現地時間)、今後数年間にわたる同社のプラットフォーム戦略の要となるキープロダクトの提供を開始した。

    同日発表されたのは、開発ツールの「Microsoft Visual Studio 2005」、データベース管理ソフト(DBMS)の「Microsoft SQL Server 2005」、アプリケーション統合や相互通信を実現するサーバソフトウェア製品の「Microsoft BizTalk Server 2006」(CTP版)の3つ。またVisual Studioの新製品発表に合わせ、これまでベータ版の提供が行われていた「Microsoft .NET Framework 2.0」の正式版が登場したほか、BizTalk Server 2006向けに他のビジネスアプリケーションと接続するための16種類のアダプタの提供も行われている。

    「今回の3製品は過去シリーズ中、最も重要なリリース」とBallmer氏

    これら3製品は、2006年以後のMicrosoftのプラットフォーム戦略を語る上で非常に重要な製品である。特に.NET環境に初めてフル対応したSQL Server 2005と、そのSQL Serverでの開発をサポートするVisual Studioは、.NET Frameworkを強力に推進するMicrosoft自身にとっても待望の製品だ。またSQL Serverは前バージョンの2000以来、5年ぶりのアップデートであり、AMDのOpteronやIntelの新型Xeonなどが採用している64ビット環境の「x64」を今回初めてサポートすることになる。大量のメモリや同時データ処理を必要とするデータベースにとって、64ビットへの対応は非常に大きな意味を持つ。同社は今年6月7日(米国時間)、米フロリダ州オーランドで開催された開発者会議「Tech・Ed 2005」において、これら3製品の出荷を11月7日に行うと発表しており、その予告どおり、今回の製品出荷へと漕ぎ着けた。

    米Microsoft CEOのSteve Ballmer氏。いつも以上に高いテンションで会場中をどよめかせた

    SQL Serverと.NET Frameworkのシェア比較。出荷ユニット数では他を圧倒している


    Microsoftは今回の製品発表に際し、米カリフォルニア州サンフランシスコでユーザーやパートナーを対象にしたローンチイベントを開催している。イベント冒頭の基調講演で壇上に立った同社CEOのSteve Ballmer氏は「Microsoftが今も昔も重視しているのは『faster results, better decisions』だ。素早く結果を入手し、より良い決定を下すための材料とする。先週Microsoftは『Live Services』を発表したが、今回の3つのプラットフォーム製品が新たに加わることで、ハイエンドからローエンドまで、あらゆる環境をカバーする包括的なプラットフォーム環境を抱えることになる」と語った。

    「5年前に.NET Frameworkを初めて発表したときの人々の反応は『何それ? Javaとどう違うのか?』と非常につれないものだった。だが今はどうだろう。直近の調査によれば、ミッションクリティカル分野で用いられるプラットフォームは、Java/J2EEベースのシステムが全体の25%なのに対し、.NETでは35%のシェアとなっている。DBの分野でも、出荷数でみればIBM(のDB2)はもちろんのこと、Oracleをも大きく引き離している。こうした状況の中で行われる今回の3製品の登場は過去シリーズ中、最も重要で大きなリリースだと考えている」と、いつも以上に興奮した様子でBallmer氏は鼻息荒く語った。

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