【レポート】
今回のFPFの特徴は、ややソフトウェアの比重が高まった事だ。IBMは2日目の午後に"The Power Within the Cell Processor - and How to Unleash It"というセッションでCellについて取り上げたが、その内容はハードウェアというよりはかなりソフトウェア寄りのものだった。講演は二部構成になっており、まず"The Element Interconnect Bus of the Broadband Engine Processor"というテーマでInterconnectに関する説明があり、次いで"Unleashing the Power of Cell -A programming model approach-"というテーマでいかにCellを使うかという話が行われた。そこでこれらを順に解説したい。
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Photo01:David J. Krolak氏(Senior Engineer, IBM Systems and Technology Group)。同氏はCellのElement Interconnect BusのLead Architectでもある。 |
まず最初は、IBM Systems and Technology Group のSenior Engineer、David J. Krolak氏によるInterconnectに関する説明であった。Cellの構成を、EIB(Element Interconnect Bus)中心に描きなおすとPhoto02の様になる。PPE(Power Processor Element)と8つのSPE(Synergistic Processor Element)、更にメモリコントローラやI/Oまで繋がっているから、EIBを上手く使う事がシステム設計の際には重要になってくる。ちなみにそのEIB自体は16bytes×4構成のリング構造を取っており、速度はCPUの半分で動作する。アベレージでも200GB/secの帯域が確保できるとしているが、Cellの場合はこれを使いきりかねないほどのパワーを持っているのも事実だ(Photo03)。
さてそのEIBだが、コマンドバスとデータバスを分離しているのはいいとして、そのコマンドバスの接続はちょっと面白い。11個のユニット(SPE / PPE×8 / Flex IO / DRAM)をパラレルに繋ぐのは流石に無理だったようで、Photo04の様なディジーチェーン式の接続になっている。各々のAC(Address Concentrator)はRoundRobinで配分を行うから、特定のユニットのリクエストが遅くなるといった事はない反面、特定のユニットを優先的に処理させるといったことも、EIB的には無理である。
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