【レポート】

WPC EXPO 2005 - Intel基調講演、Viivプラットフォームは新時代の扉を開く

笠原光  [2005/10/28]

講演する米Intelデジタルホーム事業本部 副社長、コンテンツ・サービス事業部長のケビン・コルベット氏

東京ビッグサイトにて開催中の「WPC EXPO 2005」で27日、米Intelデジタルホーム事業本部 副社長、コンテンツ・サービス事業部長のケビン・コルベット氏による基調講演が行われた。テーマは「暮らしを変える、ビジネスが動く、デジタルエンターメント新時代とPCの未来」。同氏は講演の冒頭「ユーザーが求めるエンターテインメントがいつでも好きな時に好きな形で手に入る。インテルはそんな素晴らしいプラットフォームを提案する」と語った。

コルベット氏はまず、PCは継続して変化を繰り返しているツールだと説明する。過去においてPCは、主に生産性を向上させるためのツールとして利用されてきたとし、今度は、人々は素晴らしいコンテンツを楽しむためのツールとしてPCを購入するのだという。PCは新しいプラットフォームへと移行し、新しい時代の、新しいコンテンツ体験への突破口となり、あらゆるデジタル体験が可能な、デジタルエンターテイメント時代の中心となると説明する。

その"プラットフォーム"とは、Intelのデジタルメディア・テクノロジを軸にした、同社「Viiv」プラットフォームを指す。同氏は「技術がユーザーのニーズに合致した時、素晴らしい現象が起こる。これは今までPCで何度もあった現象。近いうちに"また"素晴らしい現象がおこるだろう」と述べたほか、過去にインターネット・テクノロジの普及がもたらした現象を引き合いに出し、Viivプラットフォームによる変革が「我々が想像もできなかったような、いくつものことを実現し、それはおそらく、我々が考えるよりもはるかに早いペースで実現していくだろう」とも予想し、Viivプラットフォーム成功の可能性に自信を見せる。

当日用意された"Viiv"PC。「Intelのモバイル向けデュアルコアプロセッサ搭載し、最高のパフォーマンスを静かで小さくてクールなフォームファクタに詰め込んだ」(コルベット氏)と説明していた

同氏によれば、Viivプラットフォームはコンシューマのニーズを満たすが、それだけではない、「ネットワーク・オペレーターにとっての高付加価値を生み、コンテンツ・オーナーにとっての新たなビジネスチャンスにもなり、ビジネスニーズにも応える」ものとする。ViiVはIntelだけでなく、新しい価値の創造によって、エコシステムかかわるすべてに利益もたらすプラットフォームなのだという。

TVコンテンツを新しい手法で配信する一例を提示。画面上部にはバナー広告も見える

同氏はまた、今後のデジタルエンターテイメントの新時代で重要になるのは「ホームネットワーキング」だと説明する。そしてViivプラットフォームが業界標準のホームネットワーキング機能を搭載することに触れ、DLNAやDTCP-IPの策定に参画した例を挙げ、今後の製品戦略で同社が"標準規格"を重視していくこと、また「標準規格は業界の成長を加速させる」という同社の考えも説明した。

家庭内でいかに簡単で安全にネットワークを構築できるか。その点も重要視されているという

最後に同氏は、プラットフォーム企業としてのIntelの存在を強調。TVやPC、ネットワークを組み合わせた新しい体験が新しいプラットフォームで提供される将来に、「我々PC業界はその中心にいたいのだ」と講演を締め括った。なお、Centrinoの立ち上げ時と同じように、Viivでも大規模なブランドキャンペーンが予定されているという。同氏は講演中「新しい体験はすぐに実現するだろうが、私は待つことは嫌いだ」と述べている。

「コンテンツの選択肢が増えれば新しいユーザインタフェースが必要」(コルベット氏)としてデモが行なわれた。コンテンツ提供者が用意する10フィートUIのイメージ。このデモではオンデマンドでビデオを検索している

コルベット氏は「例えばツタヤの店頭のように探すことができればとても便利だと思わないか」と話しながら出演者情報など関連情報から様々な映画コンテンツをサーチしていくデモを実施。「この映画の音楽が好きなんだ」(同氏)と映画のサントラ情報も表示させるなど柔軟な利用が可能なことをアピール

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