【レポート】

WPC EXPO 2005 - メーカー出展動向をチェック、見えたのは変化するPCの役割

1 各メーカーが最新の製品を披露、折り曲げ可能な電子ペーパーも

笠原光  [2005/10/28]

NECブースは特徴的なデザインや機構を備えたコンセプトPCを展示、注目を集めていた。同社が「ノートPCの次のカタチをと考えた」とするノートPCのコンセプトモデル「tvi」は17インチ液晶とヒンジ部分のスライド機構、ドッキングAVステーションによって、ノートPCながら液晶テレビとしても違和感なく利用できる。ほかにも多彩な用途にフレキシブルに対応するというノートPCのコンセプトモデル「Flexible-NT」、超薄型の一体型PCコンセプトモデル「MiM」など様々なコンセプトモデルを提案、既存の概念を超えてPCが利用される可能性を示していた。

NECブース

コンセプトモデルとなる「tvi」。一見普通のスタイリッシュノートだが……

モニタを前方にスライドさせてから折りたたむ。あとはドッキングベイに乗せれば液晶TVに。前面にはTV機能をコントロールするスイッチ類

こちらもコンセプトモデルの「Flexible-NT」。キーボードを収納し折りたたんで……

こんな状態に。PCに使い方をあわせるのではなく、PCが使い方にあわせる、というコンセプトで設計したという

「MiM」。この薄さでPCの機能を搭載する一体型モデル

曲線を使ったフォルムが特徴の「Rosso」。きょう体カラーもまさにRossoだ。

同ブースでは、未発表のハードディスク内蔵型モバイルマルチメディアプレイヤーの展示も行なわれていた。ブース内のデモンストレーションでは、音楽のほか動画やフォトイメージの再生も行なっていた。今回の展示はあくまで参考出展扱いだが、質感のよい金属製きょう体、シンプルな操作インタフェース、ワイドタイプではないが高精彩な液晶、といった特徴を見て取れた。ちなみに説明によれば、来年の早い時期を目標に製品化の計画があるのだという。

NECが製品化を計画するハードディスク内蔵メディアプレイヤー

富士通のブースにも多くのコンセプトPCが並べられていた。ソファーなどと同じ空間に設置することを想定し、タッチセンサー式のキーボードや各種制御スイッチを備えるサイドテーブル型PCや、薄型TVの設置台座としての利用に適したリビング向けホームサーバ、ほかキーボード部分を折りたたむことで超小型化が可能なスクエアフォルムのモバイルPC「Ultra Mobile」なども。

富士通ブース

テーブルPC。ディスプレイを閉じるとメディアプレイヤー機能付きサイドテーブルに

ディスプレイを閉じると本当にサイドテーブルにしか見えない

タッチパネル式キーボードは表示をOFFにすることも可能。用途に"テーブル"が含まれているだけあって、当然コーヒーをこぼしても安心の設計だそうだ

こちらはTV台座としても利用できるホームサーバ。薄型TVにちょうど良いとか

携帯ゲーム機を彷彿とさせるモバイルPC「Ultra Mobile」。果たして製品化は……

富士通のブースでは、参考出展ではあったが、富士通研究所が開発した、折り曲げ可能・電源不要で半永久的表示画像保持が可能という特徴を持つ電子ペーパーが展示されていた。偏光板やカラーフィルターを用いず、3原色(RGB)そのものを反射することで発光し、画像の書き換えや切り替えを行なう場合以外は電源が不要、しかも独自技術により電子ペーパーを曲げても押しても表示画像は乱れないという。

用途の多様性に大きな期待が持てる電子ペーパー

折り曲げ可能で、また表示保持だけなら電源も不要

画像の書き換えや切り替え時に電力を消費する。左にある計測器で消費電力を測定中。たしかに表示保持動作中の電力表示は「0」だった

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