【レポート】

FPD International 2005 - 見所は大画面化と機能向上

    村田修  [2005/10/21]

    横浜みなとみらい21地区にあるパシフィコ横浜で、フラットパネルディスプレイとその製造装置、部品、材料の総合展示会、FPD International 2005が開催されている。会期は10月19日~21日。展示会への一般入場料は2,000円。

    FPD International 2005が開催

    展示会は「パネル」「装置」「部品・材料」の3つのゾーンに分かれており、それぞれ各社の最新の製品、技術についての展示が行われている。今回は、一般ユーザーにも直接かかわりのある、パネルゾーンでの展示の見どころについてお伝えしていく。

    今回のFPD Internationalでのポイントは、基本部分では、大画面化、そしてフルハイビジョン化(1,920×1,080)の進行、LEDバックライトによる低消費電力化、高応答速度とインパルス駆動による動画再生能力の向上、高コントラスト化による表現力の向上といったところだ。応用部分では、視野角の拡大、あるいは意図的に視野角をコントロールする技術や製品などが体験できる。

    もちろん、大画面化と耐久性の向上が進んできた有機LEDや、電子ペーパーなども展示されている。

    今年も大画面化が進行

    毎年、大画面化が進むFPDだが、今年パネルゾーンに展示されている最大のモデルは、液晶が82V型、プラズマが102V型で、共にサムスン製。ほかには、LG電子の71型Vプラズマ、シャープの65V型液晶、松下の65V型プラズマなどが各社の最大クラスとして展示されている。

    今回最大だった、102V型プラズマディスプレイ

    液晶では最大の82V型

    フルハイビジョン化は32V型にも

    フルハイビジョンパネルの充実も今回の見どころ。大画面のパネルの多くは、すでにフルハイビジョンタイプとなっているが、従来、37V型以上しか存在しなかったフルハイビジョンパネルに、今回は32V型も登場してきている。展示されているのはサムスンのブース。

    32V型でも、フルハイビジョンが可能に

    超高解像度化

    写真のテレビは、56V型Quad HD液晶。3,840×2,160ドットという、フルハイビジョン4枚分の高画素数を持つV562D1。CMOのブースに展示されている。これ以外にも、WUXGA(1,920×1,200)といった高画素を15インチクラスで実現したパネルを、東芝松下ディスプレイテクノロジー、サムスンなどのブースで見ることができる。

    超高解像度テレビ、CMO V562D1

    応答速度と視野角

    サイズや、解像度ばかりに目を奪われがちだが、高品質の動画再生には、パネルの応答速度も大きなポイントになる。

    テレビ用の10msを切るパネルが多く展示されており、また、高速化パネルとインパルス駆動(動画再生の際に各フレーム間に黒フレームを入れ、残像を防ぐ)とを組み合わせた動画再生デモンストレーションが各ブースで行われている。

    また、テレビ視野角の拡大も大きなテーマ。シャープのブースにはすでに製品化されているASV液晶(170°の視野角を持つ)を搭載したテレビと、新登場の37V型ASVパネルが展示されている。またCMOのブースには各方向に88°の視野角を持つテレビが展示されている。

    インパルス駆動のデモンストレーションが行われる、IPSアルファテクノロジブース

    広視野角と高速応答を実現したシャープのASV液晶テレビ

     

    そのほかの展示

    シャープのブースに展示されているのが、ベールビューLCD。携帯電話やノートPCなどで横からの覗き込みを防ぐ液晶パネルで、写真のように正面から見た場合には正しく画面が表示されるが、斜めから見た場合には表示がブロックされる。

    また、LG電子のブースには、10.1インチの電子ペーパーが展示されている。IPSアルファテクノロジ、三洋EPSONイメージングデバイスなどのブースでは、裸眼での立体表示が可能な3Dディスプレイのデモンストレーションが行われている。

    正面から見た場合以外は情報がブロックされるベールビュー液晶

    LG電子のブースに展示されている10.1インチ電子ペーパー

    東北パイオニアのブースでは、環境に左右されずに性能を発揮する有機LEDのデモンストレーションが行われている

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