【レビュー】

単なるゲーム機ではない -オトナの使うPSP

1 アップデートで新機能を追加搭載

    丸山弘詩  [2005/09/27]

    ソニー・コンピュータエンタテインメントの携帯ゲーム機「プレイステーション・ポータブル」、通称「PSP」は高年齢層、すなわちオトナをターゲットにしていることは、PSPの販売台数にもかかわらず、街中ではライバルの「ニンテンドーDS」で遊んでいる子供達を見掛けることが多いことからも想像に難くない。しかも、先日7/27に公開された「システムソフトウェア バージョン2.0」でよりいっそう明確となったといえよう。今回はゲーム機としてのPSPは横に置いて、オトナの目でじっくりとPSPを見つめ直してみようと思う。

    発売当初から「単なる携帯ゲーム機」ではなかったPSP

    PSPはその発売当初から、写真を見るための「フォト」、音楽を聴くための「ミュージック」、動画を観賞するための「ビデオ」などと、ゲームマシンとして遊ぶこと以外の機能を搭載してきていた。搭載されている液晶モニタは480×272ドットと、最近のPDAなどと比べると少々控えめな画素数ではあるものの、4.3インチで光沢仕上げのスクリーンは美しく、搭載されている「フォト」や「ビデオ」は、その特徴を十ニ分に生かした機能といえよう。もちろんこれもゲーム機としても生きてくる機能だといえるのだが、ゲーム機としてだけ使うにはちょっともったいない表現力だ。

    ところで、これらの「フォト」「ビデオ」機能を利用するには、メモリースティックデュオとPC(または同メモリ対応のデジタルカメラやコンポなど)が必須で、当然こういったメディアや機器を扱える必要がある。このことからも、ライバルの「ニンテンドーDS」がキッズ層を中心とした低年齢層をターゲットにしていることに比べると、高年齢層をターゲットにしていることが伺える。

    しかしながら、完全な新機種であるが故に、ゲーム機という側面から評価すると、過去ならびに現在の「ゲームボーイ」系ソフトウェアの蓄積があるニンテンドーDSに対して、明らかに後手に回っているといわざるを得ない。さらに、汎用の無線LAN(IEEE802.11b、11Mbps)接続機能が搭載されていても、基本的には同一機器と接続しての対戦(やチームプレイ)にしか使えなかった。これらの多機能な面は子供達にとっては便利というよりも、価格面も含めて、少々やっかいな敷居になってしまっているともいえよう。

    アップデートではっきりしたその方向性

    内蔵されている「ネットワークアップデート」機能によって、新機能の追加搭載が発表時から明らかにされていたが、7月22日に公開された「システムソフトウェア バージョン2.00アップデート」によって新たに搭載された機能は、PSPをゲーム機というカテゴリから「似て非なるもの」に変えてしまった感がある。

    バージョン2.00における主な機能追加を見てみよう。明らかにゲーム機「以外」の方向性が強化されていることがわかるだろう。システムソフトウェア バージョン2.00で更新される主な機能には以下のようなものがある。

    • ネットワーク系
    • インターネットブラウザを追加

      「ネットワーク設定」のセキュリティ方式にWPA-PSK(TKIP)を追加

    • ビデオ系
    • メモリースティック デュオに保存されたMP4(AVC)にも対応

    • ミュージック系
    • メモリースティック PRO デュオに「ATRAC3 plus」形式の音楽ファイルを転送可能に(「SonicStage」バージョン3.2以降が必要)。
      再生可能形式にMP4(AAC)とWAVE(Linear PCM)を追加

    • フォト系
    • 壁紙機能を追加
      画像の送受信機能を追加
      表示可能ファイルの種類にTIFF、GIF、PNG、BMPを追加

    • その他
    • 「テーマ設定」を追加
      「セキュリティ設定」に「インターネットブラウザ起動制限」を追加
      キーボードの入力モードにWeb入力支援を追加。

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