【レポート】

オープンソースカンファレンス2005 Tokyo/Fall - JavaServer Templates「Maya」

1 百花繚乱 Webアプリケーションフレームワーク

    後藤大地  [2005/09/26]

    オープンソースカンファレンス2005実行委員会は17日、都内において「オープンソースカンファレンス2005 Tokyo/Fall」を開催した。オープンソースカンファレンス2005 Tokyo/Fallはオープンソースに関する最新情報を提供するカンファレンス。各種団体による展示やセミナー、PLI試験やパネルディスカッションなどが行われた。本レポートでは、Seasar2で話題のMayaについて取り上げたセミナー「JavaServer Templates「Maya」」について紹介する。

    百花繚乱 Webアプリケーションフレームワーク

    現在、Java Webアプリケーションフレームワークは、Strutsが使えればよいという時代から、Strutsの次のフレームワークを模索する段階に来ている。様々な理由を挙げることができるが、複雑化するWebアプリケーションに対してStrutsだけではまかないきれなくなってきている、という事実が大きいだろう。

    Strutsの後継候補には、もともとStruts 2として開発が行われてきたShaleやそれ以外にもJSF、Spring MVCなどがある。Webアプリケーションはそれらだけによって構築されるのではなく、それに加えてJSPやVelocityのようなプレゼンテーション層の技術と、EJBやHibernateのようなモデル層の技術を組み合わせて使用する。現在、こうした技術のうちこれといった決定版はまだ登場していない。それぞれにそれぞれの特徴があり、さらに細かいフレームワークも含めれば、次世代Webアプリケーションフレームワークは百花繚乱の時代にあるといえるだろう。

    こうした技術のなか、日本から発足した技術としてSeasar2をあげることができる。Seasar2は技術層としてはバックエンド層に位置する。これに関連するSeasar2プロダクトを組み合わせると、ビューからバックエンドまで全領域がカバーされることになる。

    日本発の技術ということもあり最近特に注目が高まっている技術だが、中でも未踏に採用されたということでSeasar2プロダクトのなかでもMayaと呼ばれるビュー技術が注目されている。本セミナーはMayaの中心開発者本人によるMayaの説明や今後の展開などが紹介された。

    JavaServer Templates Maya

    JavaServer Templates Maya

    Mayaの開発者である栗原傑享氏はグルージェント代表取締役社長。同時に、Seasar2を中心としたオープンソースソフトウェアの開発を手がける開発者でもある。まだ法人認可申請中だが、特定非営利活動法人Seasarファウンデーションも代表理事もつとめる。

    MayaはWebアプリケーションにおけるプレゼンテーション層の技術。HTMLに対してさまざまな方法で表示方法をインジェクションできるという特徴がある。同じ位置にある技術としてはJSPやVelocityをあげることができる。

    Mayaとは

    Mayaと各種技術の位置づけ

    Mayaの開発は主に栗原氏を含む4名で行われている。開発拠点はSeasarファウンデーション。20日現在の最新バージョンはMaya 0.9.12で、Apache Lisence Version 1.1に類似したライセンスのもと配布されているオープンソースソフトウェア。ソースコードはSVNによって公開されている。

    Mayaは情報処理推進機構(IPA)の未踏ソフトウェア創造事業に採択されてから特に注目を集めるようになった。2005年6月から2006年2月までの期間で、採択金額は1千5百万円。日本発でこのようなフレームワークの開発が、広く公開された状況でしかもある程度の認知を得つつ行われるということも珍しいが、明確な出資があるため就業時間中に業務として開発が行われているという点も、日本におけるこの手のアプリケーションには珍しい開発スタイルだ。

    情報処理推進機構 未踏ソフトウェア創造事業で採択

    なお沖縄の言葉で猫のことをマヤまたはマヤーとよぶ。Mayaの由来はこの猫から来ているが、偶然にもこの名前は栗原氏のご息女のお名前でもあるという。

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