【レポート】
ホラーアドベンチャーゲーム「SIREN2」(プレイステーション2専用ソフト)。「SIREN」より約1年のブランクを経て、その一部が東京ゲームショウ2005で明らかにされた。発売は2006年2月予定。10分間プレイしたころ、幻視、誘導、攻撃などの基本的な動作は従来を引き継ぐようだ。現場では、ディレクターの外山圭一郎氏、篠田光亮さん(「SIREN」須田恭也役)、江戸清仁さん(「SIREN」屍人・石田徹雄役/「SIREN2」屍人・漁師役)に話をうかがうことができた。
「SIREN2」のブースはソニー・コンピュータエンタテインメントスペースの一角に設けられている。ざっと周りを見回したところ、並んで待つほどのゲームはまだ少なかったが、隅にひっそりとたたずむ「SIREN2」には、ビジネスデイのこの日(16日)で「40分待ち」の看板が。入り口で年齢チェック(15才以上)を行っており、これをパスするとライトで赤く染まる部屋へと通された。
ここでプレイできるのは、登場人物の1人「一樹 守」の、「『同行者』と『瓜生ヶ森』方面の道へ到達」。プレイ時間は約10分間だ。
舞台は、雨が降る漁村(「SIREN」と違い、雨は赤くない)。時刻は夜、周囲は荒れ果ており、辺りに人は見当たらない。画面下部に表示される指示の通り、まずは懐中電灯を持って周囲を探索することになる。と、「屍人」が登場。懐中電灯を消し、見つからないように移動する。
ここまでの一連の動作は「SIREN」と変わらない。しかし、「SIREN2」では新たに、中腰のまま走れるようになった。前回、しゃがんですり足で移動するという、少々まどろっこしい動作が要求されたが、これにより移動速度が向上、快適にプレイできるようになった。
ただ、こんなに走っては屍人にばれないやしないかとひやひやする。前作で舌を巻いたのは"息を殺すような恐怖"。「SIREN2」で、この恐怖と快適な操作をどう両立させていくのか、フルでプレイするのが楽しみだ。
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今回プレイした「一樹 守」。モーションキャプチャを採用している「SIREN」「SIREN2」のキャラクターには、それぞれ"もと"となる俳優が存在しており、顔や表情はもちろん彼らと一緒 (C)Sony Computer Entertainment Inc. |
ビジュアルについても少し触れておくと、今作も前作と同様、人物にモーションキャプチャを用いている。こちらはうまく色合いを抑えており、背景グラフィックとのバランスも自然。実は、公式サイトを見た限り、華美なCGがミスマッチなのではと感じていたのだが、これは杞憂だったようだ。
ここで見つかる武器は、どこにでもありそうな「角材」。相変わらず現実的なチョイスだが、これを持って近くの小屋にいくと、扉の小窓を割り、中に手を突っ込んで鍵を開けることができる。これがちょっとおもしろい。
前作では、鍵のかかった扉を屍人がぶち破ることはあっても、プレイヤー自身が開けることはできなかった(場合によっては鍵を叩き壊すということもできたが)。しかし、新作では上記に述べたような小技? が可能に。プレイヤーと屍人、できる行動の"差"が狭まったといえそうだ。
そして、「同行者」が登場。小屋の中には、変わった衣装を身にまとった人物が倒れている。「守」が抱き起こすと、17、18歳の少女のよう。前作のヒロイン「神代美耶子」とはまた違う、可愛らしい雰囲気を持った美少女だ。彼女を連れてこの場から逃げることになるが、そこで再び屍人が登場。残念ながら、「幻視」はまだ使えないので、少女に「待て」と指示を出しておき、自らは屍人と戦うことに。
試遊用にカスタマイズされたストーリーだからなのか、特に難しいことはなく、3度ほど角材を打ち付けたところで屍人がダウンした。どうやら前作のように丸くなったりはしないようだ。
さらに先に進む。出口付近で拳銃を発見し、そのまま脱出しようとするが、少女が別の屍人に襲われている様子なので、慌ててUターン。しかし間に合わず、ここでゲームオーバーとなった。残念。
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屍人の表情・動作がよりリアルに。モーション、テクスチャが演じる俳優に近くなったぶん、"ゲームらしくない"印象も受ける (C)Sony Computer Entertainment Inc. |
今作でも様々なキャラクターが登場するようだが? (C)Sony Computer Entertainment Inc. |
ゲームを終えたところで、「SIREN」Tシャツを着た人々に遭遇した。話を聞くと、「SIREN」シリーズのスタッフや、出演者達が応援に駆けつけているとのこと。
江戸「僕の顔、見覚えありませんか? 『SIREN2』のさっきの屍人、僕なんですよ。『SIREN』でも警官の屍人を演じました」
---あの酔いどれ警官でしょうか(笑)。残念、気がつきませんでした。前作では何度もあなたに撃たれてしまったんですが
江戸「(笑)。今日は『須田恭也』も来ています」
---……だいぶ雰囲気が??
篠田「前作の撮影をしたのがもう2、3年前になるんですよ」
---もうそんなになるんですね。撮影されたときはどうでした?
篠田「初めての経験だったんで、どうなるのかなと。想像もつきませんでした(笑)。仕上がったゲームを見て、やっと『こうなるのか!』と」
---もちろん、「SIREN」はクリア済み?
篠田「まだ頑張っているんです(笑)。攻略サイトや、江戸さんがプレイするのを横でじっと見て(笑)」
江戸「そうです。僕はクリアしましたよ。確かに難しかったですけどね。とてもおもしろかった」
---前作は難しいと評判でしたね。新作のほうは、お二人はもうプレイされたんですか?
篠田「僕は今来たところで、まだです。プレイ待ちの人がたくさんいて、すごい(笑)」
江戸「僕はさっきやってきたんですが……」
---いかがでした?
江戸「前作に比べていくらかプレイしやすくなったと思いますね。それはそれで、前作のファンからはブーイングがくるかもしれません。もっと難しくしろと(笑)」
---江戸さんは、ご自分の顔をした屍人を相手にしているわけですよね、毎回(笑)。篠田さんは今回出番は無し?
江戸「さすがに顔がわれていますからね、彼は(笑)。主役でしたから」
篠田「でも、『SIREN3』では『恭也』がリベンジしますから! 次は出たいです(笑)」
---最後の「恭也」はカッコよかったですよね
江戸「いっぱい武器を持ってね! あれはよかった!」
篠田「はい、次も頑張ります(笑)!」
ここでお二人から、ディレクター・外山圭一郎氏を紹介して頂いた。江戸さん篠田さんと同じく、「SIREN」Tシャツを着用していた外山氏。一言コメントを頂いた。
---新作発表まで1年ちょっとかかったわけですが、これは予定がおしました?
外山「というわけでもないです。つくって結果的に1年ちょっと、というところでしょうか」
---新作はかなり以前と比べてプレイしやすくなったのでは?
外山「そうですね。なんとも言えませんが、前作はかなり難しい難しいと言われまして。僕にとってちょうど良いかなぁというレベルでつくったんですけれど、他の人には難しかったようです(笑)。反面、前作は女性の支持が非常に高かったんですよ。これは僕とっても意外でした。ひょっとしたら、そのつながりで、今作も女性プレイヤーが比較的多いかもしれませんね」
なるほど、確かに女性は、"スピード"のゲームよりも、"慎重"なゲームの方がプレイしやすいのかもしれない。試遊待ちの列にも、女性プレイヤーをちらほら見かけた。
場が場だったので、詳しい話はうかがえなかったが、外山氏は、これから時期を見て作品の全貌を明らかしていきたいとのこと。プロモーション映像もまだ16日に公開されたばかり。人気タイトルの「続編」だけに、ファンの注目が集まる。
| タイトル | SIREN2(サイレン2) |
|---|---|
| 概要 | 日本近海の離島『夜見島(やみじま)』。29年前・某日深夜0:00、原因不明の海底ケーブル切断による大停電。全住民消失事件。島は一夜にして無人島へ。未曾有の怪事件として謎を残したまま時は過ぎる……。そして現代。様々な立場の人々が様々な事情で『夜見島』へ。突如鳴り響くサイレン。赤い津波が人々を異界へと誘う……。 |
| 発売予定日 | 2006年2月 |
| 価格 | 未定 |
| フォーマット | PlayStation 2 |
| 発売・製作元 | ソニー・コンピュータエンタテインメント |
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