【レポート】

東京ゲームショウ2005 - 次世代ゲーム機、アピールでは三つ巴の様相か?

    笠原光  [2005/09/18]

    16日の会場の様子

    16日から18日までの3日間、「最前列で未来を見よう」をテーマに「東京ゲームショウ2005」が開催されている。会場は千葉県の幕張メッセ。

    今年のゲームショウの注目は、ソニー・コンピュータエンタテインメントの次世代ゲーム機「プレイステーション3」と、マイクロソフトの次世代ゲーム機「Xbox 360」。さらに、東京ゲームショウ2005にあわせて16日に開催された「TGSフォーラム2005」の基調講演では、任天堂の代表取締役社長 岩田聡氏により、同社の次世代ゲーム機「REVOLUTION」(開発コードネーム)に関する情報も発表されている。

    任天堂、「REVOLUTION」に"リモコン型"コントローラー

    基調講演で、「これがREVOLUTIONのコントローラーです」として岩田氏が発表したコントローラーは、まるでTVのリモコンを彷彿とさせるような形状の縦型ワイヤレスコントローラー。同社ではこれを現在"ゲームリモコン"と呼んでいるそうだ。コントローラーの先端部には、画面のどこを指しているのかを検出するダイレクトポインティングデバイスを備え、画面との距離やひねりといった操作情報も検出できるという。複数のゲームリモコンを同時に使うことも可能。

    講演する任天堂代表取締役社長 岩田聡氏

    柔軟な拡張性もゲームリモコンの特徴とされ、ポインティングデバイスの逆側には拡張コネクタを装備。岩田氏は、本体パッケージに標準同梱する予定という「フリースタイルコントローラー」を拡張コネクタに接続した環境を紹介し、例えばFPSのようなゲームの操作に新しいスタンダードスタイルを提案できる、と述べていた。また、既存のインタフェースを必要とするゲーム用の「クラシックコントローラー」も用意されるとのこと。

    TGSフォーラム2005で岩田氏が行なった基調講演のテーマは「ゲーム人口の拡大に向けて~ゲーム産業に今、何が必要か~」というものだったが、同氏は「今までと同じことを続けていても、これからも発展できるとは限らない。ゲームが飽きられないために、誰かが新しい構造を創らなければならない」と述べている。そのなかでも特に重要なのは新しいインタフェースなのだという。

    なぜコントローラーを大きく変えるのか?

    このコントローラーが新たなスタンダードになれるのか。岩田氏自身も「楽しみだ」と語っていた

    岩田氏は"ゲームリモコン"はじめREVOLUTIONが実現する新しい構造について、ゲームを食わず嫌いしている人を新規ユーザーとして引き込み、最近のゲームに飽きて離れていってしまったユーザーを再び呼び戻し、当然現在の熟練ゲームユーザーも満足させるものにする、と説明している。

    まさにTVの"リモコン"

    拡張コネクタにフリースタイルコントローラーを繋いだ様子。まるで「ヌンチャク」(岩田氏談)のよう

    発売日と価格も決定したXbox 360 - 会場にはプレイ可能な試遊台を多数用意

    先日既に、12月10日という発売日と37,900円(税抜)という価格まで発表しているマイクロソフトの「Xbox 360」。注目を浴びる3機種の次世代ゲーム機の中では、今回のゲームショウで唯一プレイ可能な試遊台を用意してきている。ブース内では本体同時発売タイトルとされる「リッジレーサー 6」などをはじめ多くのゲームタイトルのプレイが可能だった。

    Xbox 360ブース。すでに多くのゲームのプレイが可能だった

    展示中のXbox 360とフェイスプレートのバリエーション

    ブース内にはこのようなステージも。リビングでのハイデフエンターテイメントというコンセプトだろうか

    東京ゲームショウ2005を訪れていたマイクロソフト執行役 Xbox事業本部長の丸山嘉浩氏は、「ユーザーに感動してもらいたい。実際にゲームを遊んでもらって、ユーザーからの反応を見るのが楽しみ」と話す。

    Xbox事業本部長 丸山嘉浩氏

    丸山氏は会場の状況を見て「準備は我々の方が進んでいる」とその手ごたえを語る。しかしながら、スタートで先行できるのはアドバンテージだが、あくまで重要なのはゲームタイトルだと述べる。同氏は「ハードウェアは確かに重要で、そこを妥協することは許されない」が、「その高いハードウェアの能力を引き出す事は、さらに難しく重要」と、その考えを述べる。

    また、Xbox 360で繰り返される、「マイクロソフトは日本市場に本気でコミットする」という言葉だが、同氏は、多くのゲームデベロッパーへの働きかけや、マイクロソフトゲームスタジオのリソース投入などで、日本向けタイトルを充実させ、ユーザーもメーカーも安心する環境をつくれるようアプローチするのだと説明し、Xbox 360プラットフォームを日本市場で成功させようとする意気込みを見せてくれた。

    会場では自らXbox 360を楽しんでいるMicrosoftのホーム&エンターテイメントディビジョン ワールドワイドマーケティング&パブリッシング コーポレート バイスプレジデント Peter Moore氏(右)の姿も

    PS3は次世代機ならではの次世代機らしさをアピール

    今回の東京ゲームショウでは、本体モックアップの展示とゲーム映像のデモンストレーション上映などを行なっていたのが、ソニー・コンピュータエンタテインメントのプレイステーション3。

    このステージの中で映像の上映を行なっていた

    本体モックアップの展示も

    同社エグゼクティブ・バイス・プレジデントの佐伯雅司氏は、プレイステーション3の魅力を「次世代機らしさを持つ次世代機」と話す。同氏は、プレイステーション3の持つ次世代らしさは、大きく騒がれた初代プレイステーション登場時と「同じような衝撃を与えるほど」と説明、ユーザーは当時の感動を再び味わうことになるだろう述べる。

    ちなみに、ゲーム映像のデモンストレーション映像は、黒幕で仕切られ"撮影禁止"とされた上映会場に巨大スクリーンを設置して行なわれていたのだが、そこで上映されていたゲーム映像は人気タイトル「メタルギアソリッド」最新作のものなど。佐伯氏は「あのメタルギアの映像を見てもらえばわかる」と一言で語る。そして「映像を見たユーザーは、こういうのを期待して欲しい。期待してくれていい」と自信を覗かせていた。

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