【インタビュー】

Jozに聞くnanoの魅力 - iPodのデザインの秘密

1 サイズの秘密

 
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米Apple Computer Vice President, iPod Products Worldwide marketingのGreg Joswiak氏

8日、アップルコンピュータはiPodシリーズにiPod nanoを追加。nanoはiPod miniを置き換える形となった。その薄さ、そしてminiとうってかわってクールかつ洗練されたイメージを全面に押し出したnano。発表に併せて来日した米Apple Computer Vice President, iPod Products Worldwide marketingのGreg Joswiak氏、通称Jozとアップルコンピュータ代表取締役兼米Apple Computer Vice President Marketingの前刀禎明氏にお話を聞くチャンスをいただいたので、以下にその様子をお伝えする。Jozをご存じの方なら、彼の気さくな雰囲気を思い浮かべつつ読み進めていただきたい。

"nano"サイズの必然性

--非常に小さくて驚きました。このサイズにはなにか必然性があったのでしょうか? ポケットに入りやすいとか……

Joz: 我々は、常に市場をリードする立場でありたいと願っている。そのためには競合各社が追いつくのを待っていてはいけないよね? デジタルミュージックの世界においてはサイズは重要な要素になってくる。だからこそ、サイズにはこだわりたい。

(第一世代のiPodを指さして)2001年にはこのiPodをブレークスルーとして市場に届けた。そして2004年(iPod mini)、2005年(iPod nano)にもそれぞれブレークスルーを届けた。2001年と比べるとiPod nanoは80%小さく、1/5のサイズになっている。2004年のminiと比べても62%小さく、1/3になっている。

ほとんど見えないくらい小さくするということは重要なことだった。そしてもうひとつ、(自らの首にLanyard Headphonesで提げたiPod nanoをさして)首から提げたときに重さを感じないということも重要だった。

--首から提げて、という話が出ましたが、ヘッドフォンジャックが従来のiPod/iPod miniと逆側に付いているのも首から提げたときの使用感を考えてのものなのでしょうか?

Joz: ここでもやはりサイズが理由。ヘッドフォンジャックを従来と同じ向きに付けると、nanoの幅はもっと広くなっていたか、ディスプレイをもっとまんなかに寄せる必要がでてきてしまう。サイズを小さくしたいという要求からジャックをこの位置にする必要があった。

一方で、首から提げたときに使いやすいという効果も生まれた。こうすれば首から提げたnanoをくるっと回して見ることができるよね? 使い勝手という面から見ても、結果的にすばらしい設計になっていると思う。

--このサイズ(42g/90×40×6.9mm)・この価格(4GB:27,800円/2GB:21,800円)を実現する上でどういったテクノロジが役立っているのでしょうか?

Joz: nanoを作るにあたっては、全てのコンポーネントをイチから作り直している。nanoを一目見れば非常に小さく仕上がっていることが分かるけれど、これは、中に入れるものも小さく、薄く作らなければならないということだ。そして表面に配されたコンポーネントも今までとは全く違うものになっている。

まず、Click Wheelを作り直す必要があった。人間工学的に使いやすいサイズである必要がある一方で、薄くおさめなければならない。ディスプレイもカラーにすると白黒よりも厚いものになる。これもいかに薄くするか考えなければならなかった。そして、バッテリーを一日持たせるにはどうすればいいか…… 8時間では足りない。最低半日、12時間は欲しい--結局14時間になったが--。そして耐久性も必要だ。ここに関しては特にフラッシュメモリの採用が効いている。フラッシュメモリを採用したことで小型かつ耐久性の高いものとなった。

……といった感じで、ロジックボードからインタフェースまであらゆるところに課題があって、これら全てに対して徹底的に取り組み、解決していった。結果的にすばらしいエンジニアリングになっていると思うし、競合他社にはできないものになったと自負している。

--実際に使ってみると、従来のiPodにとって違和感のない、同様の使いやすさが実現されていることに驚かされます。このサイズでこの使いやすさを実現するためにどういったところに留意されましたか?

Joz: 嬉しいことを聞いてくれたね。iPodにとってデザインの連続性は非常に重要なことだ。

ほかのメーカーを見ると、新しい世代の製品を出すたびにこれまでの世代を全て投げ出してしまうところも多い。出てきた製品はこれまでと全く違うものになり、使い方も全く違うものになってしまっている。

しかし、iPodは違う。第1世代を使ったことのあるユーザであればminiをすんなり使えるだろうし、miniのユーザはnanoをすんなり使えるはずだ。

デザインが連続している必要がある…… これは、元々大きな顧客ベースを持ち、そしてリピートユーザが多い我々にとって重要なことだ。そして、iPodの使いやすさが彼らからさらに口コミで伝わっていく、ということもあって、非常に重要視している。

Click Wheelは難しかった。いくつもいくつもプロトタイプを作って、なかなか決まらなかった。どのくらいのサイズが良いのだろうか、と試行錯誤を続けた。「これは小さすぎる」「これでは大きすぎて"nano"にはならない」というトライを延々と繰り返した。結果的には厚さという面でも、親指をのせて回すのにちょうど良い直径という意味でも良いものになったと思う。

そう。ボディを小さくしたことが問題にならない使い勝手を実現するということに関しては決して妥協していない。非常に自信を持っている。

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インデックス

目次
(1) サイズの秘密
(2) 白と黒の秘密
(3) シンプルデザインの秘密
(4) 音楽のために進化したディスプレイ
(5) おすすめのアクセサリはずばり!

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