【レポート】

SIGGRAPH 2005 - 立体物をカラー印刷するプリンタなど一般展示レポート(1)

2 SIGGRAPH2005の一般展示 - LEDバックライト付き液晶ディスプレイ

    西川善司  [2005/08/06]

    オートキャリブレーション付き、LEDバックライトシステムの液晶ディスプレイ

    NEC Display Solutionsは北米時間8月2日付けでLEDバックライト付き液晶ディスプレイLCD2180WG-LEDを発表した。解像度は1600×1200ドット。アスペクト比4:3。公称輝度は200cd/m^2、公称コントラスト比は500:1。接続端子はDVI×2という構成。バックライトにRGB合計48個の原色LEDを使用。これにより、NTSC色表現系の109%網羅率を達成しており、さらにAdobe RGB色表現系に対しても104%の網羅率を誇る。一般的な冷陰極蛍光管採用の液晶モニタがNTSC網羅率約70%、ブラウン管でも約80%というからその差は歴然。実際の表示映像を見ると、赤と緑の純色の鮮烈さに驚かされるはずだ。なお、本機は映像制作現場などの色に対して厳しい要件が求められるプロ向けのディスプレイ機器という位置づけで、輝度やコントラストのスペックは、ごく普通の液晶ディスプレイと変わりないスペックに抑えられている。よって液晶テレビのような、動的に輝度を変えてコントラストを稼ぐ、ハイダイナミックレンジ表現系の機能も持たない。

    LEDバックライトは長寿命の利点はあるが、RGBのLEDのそれぞれの光出力の減退率が異なるため、カラーバランスが経年で変わってきてしまう。これはプロの現場では死活問題となる。そこで、LCD2180WG-LEDでは、LEDバックライトシステム専用のキャリブレーションキットをあわせて提供している。これを定期的に利用することで、RGB各LEDのカラーバランスの変化を適正値に修正できるという。価格はLCD2180WG-LEDのみが6,599ドル。バックライト・キャリブレーション・キット付きで6,999ドル。

    これがバックライト・キャリブレーション用デバイス。このマウスのような機器をディスプレイの表示面に貼り付けて、キャリブレーション・ソフトウェアを実行することでカラーバランスの調整が可能。

    LCD2180WG-LEDの実機によるデモ映像の表示画面を撮影してみた。写真ではわかりにくいが、緑の深みと赤の鮮烈さが印象的であった。

    (トライゼット西川善司)

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