【レポート】

Yahoo! Japan カレー特集の仕掛け人に聞いた - 夏にカレーが売れる理由

1 カレーのスペシャリストに聞く、「今年のカレーのトレンドは?」

    一井おん  [2005/08/06]

    カレー娘。になりたくて

    「カレーだけしかない島」と「ラーメンだけしかない島」、島流しにされるならどっち? と聞かれれば、迷わずカレー島に骨を埋ずめる決意をするであろうテクニカルライター、それがワタシだ。それを知る編集長・F氏が「ヤフーのカレー特集の取材をぜひイチイ様に」と言ってくれたときは、ただでさえ和み系のF氏の顔が菩薩のように見え、「ははーなんというもったいない話」とばかりに詳細すら聞かず一も二もなくOKしたのは当然の話。そして今回、Yahoo! Japanでキャンペーン中の「大人も子どももカレー大好き! カレー特集」の仕掛け人・井上岳久氏に直接お話を伺う手はずが整ったわけだ。

    井上岳久氏は「横濱カレーミュージアム」のプロデュースを手がけたことで知られ、年間動員数をフードテーマパーク部門の全国第3位(Yahoo! 地域情報より)に押し上げるという、現在の大盛況に導いた実績をもつ方だ。その他にもカレーに関するイベントやコンビニ商品の企画、新聞・雑誌等マスコミでの活躍も多いカレーのスペシャリストである。そんな井上氏に取材として接近できるこの上ないチャンスなのだが、実はちょっとした下心があった。それは、「カレー娘。」になりたい(またはカレー娘。とお近づきになりたい)というもの。井上氏がプロデュースする横濱カレーミュージアムには「カレー娘。」というイメージガール達がいて、何とCDまで出しているのだ。「モーニング娘。」がアイドルに憧れる小学生の頂点だとすれば、カレー好き女性の憧れの頂点が「カレー娘。」だと言っても過言ではない。もちろんメインはヤフーの「カレー特集」取材なのだが、それ以上に妙に意気込みタップリで、「今日は何の服着ていこうかしら」と無駄に悩んじゃったりした後でその時を迎えたのだった。

    予想外な結末だったITカレー投票

    --ヤフーのカレー特集の中で、井上さんの担当なさったところは「ITカレー」のコーナーだということですが、出場した4店舗は井上さんが選んだのですか? (※折りしもこの日の夕方、カレー特集のメイン企画「ITカレー」こと「みんなで選ぼう 毎日食べたいカレー」の投票結果が出たところだった)

    井上氏:そうです。4店舗とも横濱カレーミュージアムの店舗なんですよ。あ、「糸力(いとりき)」だけは卒業店だな。 (※糸力は、山梨県富士吉田市にあるカレーも出す地酒屋。糸井重里氏が絶賛したことで有名)

    --卒業というと?

    井上岳久氏

    井上氏: 横濱カレーミュージアムではお店の「入れ替え」制度を取っているんですよ。売り上げとか、その他いろいろな事情ですね。初めからずっと残っている店もありますけど。

    --なるほど、モーニング娘。みたいな感じですね(ちょっとカマをかけてみるイチイ)。「ITカレー」に卒業店を入れた理由は何ですか?

    井上氏: 新商品をどんどん作れるタイプの店と、逆に5年経っても新商品を作らないタイプの店と、二極化しているわけです。今回の企画では、新商品を出すってことで。「糸力」のオヤジはそれをできる人なんですよ。1度食べた味を再現できる絶対音感みたいな「絶対味覚」を持っていて、「天才肌」っていうのかな。

    --それはすごいですね! 今回の1位は別の店でキーマカレーだったんですけど、それは井上さんにとって予想外でしたか?

    井上氏: 予想外でしたね。やっぱり、ホームページの写真だけじゃ食べた感じってわからないと思うんですよ。キーマカレーってひき肉でできていて、見た目は女性にも食べやすそうな感じじゃないですか。実際、今回出したのは通好みの味なんですけどね。

    「札幌スープカレー」の次は「横浜フレンチカレー」

    --そんな井上さんの今イチオシのカレーって、何ですか?

    井上氏: それはもう、フレンチカレーです。今回のITカレーでも出したんですけど、「ホワイトカレー」っていって、見た目が白いのがよくなかった。

    --フレンチカレーというと、「ミクニ」のカレーみたいな。

    井上氏: ミクニカレーもそうですよね。都内とか大阪でもフレンチカレーってあるんですけど、やっぱり高いんですよ。しかも、コースを頼まないと出さないとかいうところもある。その点、今我々がプロデュースしている横浜の洋食店のカレーは、1皿で1,000円から1,500円もあれば十分。しかも、横浜のフレンチ料理人って若い頃にカツ丼とかスパゲッティ作ったり、いろいろ修行しているんですよ。スパイスの使い方が分かってて、それでフレンチに行き着いたというわけで。だから、なかなか奥が深いんです。

    --若いころに苦労したぶんが味に出ているってわけですね。なんか、「横浜でフレンチカレー」って、オシャレな響きでいいですね。

    井上氏: そうでしょう。ターゲットは20代、30代、40代の女性なんですよ。フレンチカレーは野菜の形がなくなるほど煮込まれていないので、見た目がキレイなんです。で、量もそんなに多くない。「横浜フレンチカレー」がきっかけで女性が4人くらいで外にカレーを食べに行く、みたいなことが普通になるといいですね。

    --家で食べるカレーから、外で食べるカレーということですね。

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