【レポート】

DefCon 13 - お祭り色が薄れるDefCon

    Yoichi Yamashita  [2005/08/03]

    シーザースパレス・ホテルで開催されていたBlack Hat Briefingsに続いて、7月29日からハッカーの祭典「DefCon 13」がアレクシスパーク・ホテルで始まった。

    セッションやイベントの最新情報が壁に表示されるバーエリア

    会場の内庭、プール部分はこんな感じ

    DefConは年々落ち着いて行っているように感じられる。今はホテルの備品がプールに投げ込まれることもないし、ベロベロに酔っぱらって服のままプールで泳いでいる人も見かけない。たとえば、人気の講演だと、長~~~い行列が蛇行でできるのだが、以前は、直前まできちんと並んでいても、いざ入れ替えになると「うぉりゃ~~」という感じで全員が入り口に突進し始めたことが何度かあった。ところが、今はきちんと順番に入っていくので、逆に驚いてしまう。おそらく、参加者の素行不良でアレクシスパーク・ホテルを追い出されるようなことは起きないだろう。

    会場の規模に対して、多すぎる参加者が集まっている点は今年も変わらない。だが、昨年、一昨年に比べると減っているように思える。逆にBlack Hat Briefingsは増えているようだ。おそらくBlack Hat/DefConに、よりアカデミックにセキュリティを考える人たちが集まるようになっているのだろう。DefConのセッションの内容を見ても、少しずつアンダーグラウンド・イベント色が薄れているため、お祭り騒ぎを期待して集まっていた人たちは違うイベントに流れているのかもしれない。たとえば、今年はピッキングのセッションが用意されていた。以前は、「ほら、開いちゃいますよ」みたいな、興味本位を満足させるだけのセッションだったが、今回は鍵を開けまくりながらも、同時に情報を公開しないロックスミス業界がセキュリティの弱点を作っている問題などを指摘する深い内容だった。

    一方で、顔を隠したスピーカーが講演するということもなくなろうとしている。攻撃の仕組みについては、セキュリティの専門家が最新の研究を土台にコンセプトとして紹介するケースが増えている。本当の意味でのブラックハットからの情報に触れられなくなっているように感じるのは、今後のDefConの存在意義に影響を与えそうだ。

    期間中に行われたイベントを紹介すると、FBIの捜査官など連邦職員を見つけ出す「FEDを探せ!」、サイバー旗取りゲーム、TCP/IPアプライアンス・コンテスト、WarDrivingコンテスト、Wi-Fiを可能な限り遠くにとばす「Wi-Fi Shootout」、ロックピッキング・コンテスト、PGPキー登録など。さらに今年からは、ロボットWAREZコンテスト、6パックの飲み物(DefCon的にはビール)を急速に冷やす方法を競うコンテストなどが追加された。

    DefCon Tシャツを売る売店。けっこう売れているが「WarDriving」などと書かれたTシャツを着るのは危険きわまりない……

    売店セクションで売られていたWarDrivingツール

    今や執筆・講演、そしてパソコン・インターネットを使うことも許可されているKevin Mitnick氏のサイン会

    毎年恒例、ピッキングコンテスト

    今年から始まったロボットコンテスト。DefConのイベントとしては意外な感じ……

    今年も登場、犠牲者たちが映し出される「Wall of Sheep」

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