【レビュー】

「PowerShot S2 IS」 - 12倍ズーム+手ブレ補正+高機能で何でも撮れる

1 大きな可能性を秘めたPowerShot S2 IS - 外観と操作性

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従来の銀塩カメラにはなく、デジタルカメラならではの機能に、「コンパクトで高倍率、かつ光学手ブレ補正付き」が挙げられるだろう。人気に火をつけたのは松下電器産業の「LUMIX」だが、各社から同様のコンセプトを持った製品が登場している。デジタルカメラであれば、高倍率でもコンパクトなサイズを実現できる。

キヤノンは2004年3月に、光学手ブレ補正に光学10倍ズームレンズを搭載した「PowerShot S1 IS」をリリース。高倍率・手ブレ補正に加え、USM(超音波モーター)を使った高速なズーム、バリアングル液晶などの機能を備えていた。

新製品となる「PowerShot S2 IS」は、光学倍率を12倍までアップさせるなど、充実したバージョンアップを果たした意欲的な製品だ。高倍率だけでなく、動画撮影機能も強化。運動会シーズンに向けた決定版になる可能性を秘めたカメラに仕上がっている。

倍率も有効画素数も、たくさんの機能が向上したPowerShot S2 IS

充実した設定項目に高い操作性

S2 ISの見た目は、デジタル一眼レフカメラに近い。特に小型・軽量で人気を集めている「EOS Kiss Digital N」とイメージが似ており、大きくしっかりとしたグリップ、傾斜のついたシャッターボタン、右肩のモードダイヤル、なで肩--などといった外観の特徴は、Kiss Digital Nの弟分にも見える。

全般的にずんぐりとしたきょう体。Gシリーズ、EOS Kiss Digital Nなどに近いデザインだ。レンズも大型で迫力がある

レンズは大きくせり出す。シャッターボタンの傾斜が押しやすさに寄与している

最近のデジタルカメラは、薄型化・小型化が進んでいるが、S2 ISはややずんぐりした見た目。大きいことは大きいが、その分構えやすく、しっかりとした撮影には向いているだろう。

基本的な外観や操作性は、S1 ISから変わっていない。PowerShot Gシリーズの流れをくむ操作体系で、慣れている人ならば迷うことはないだろうし、初めてでもそれほど悩むことなく使いこなせるだろう。

起動は、右肩にある電源レバーを左に動かすと撮影、右に動かすと再生となる。レバー中央は電源オフ用ボタンだ。上部のシャッターボタンは傾斜が付けられており、押しやすい。ズームレバーはシャッターボタンと同じ位置にあり、これも操作しやすい。

本体背面の液晶は、1.8型のバリアングル液晶。最近のデジタルカメラの中では大型とは言えないが、S1 ISの1.5型からは大きくなっており、なにより、自由に角度が変えられるバリアングル液晶は便利の一言。

本体背面。液晶は1.8型とそれほど大きくないが、バリアングル液晶のため、自由な角度に動かせ、撮影が楽

このような人の頭の上を越えて撮影する場合や、足下の撮影など、幅広い構図が実現できる

背面のボタン類は、すべて液晶右側に並ぶ。十字ボタンやメニューボタン、ファンクション(FUNC)ボタンなどは、ほぼ前モデルを継承。機能が多いので初めてでもすぐ使いこなせる、とはいかなそうだが、撮影でよく使う機能はFUNCボタンに割り当てられ、ISO感度やホワイトバランス、画質設定などは素早く変更できるようになっている。

メニュー画面から選べる撮影設定は、3画面分もあり、設定項目は多い。フラッシュの先幕/後幕、AFモード、コンバータなど、充実した設定が可能だ。

モードダイヤルはオートからP(プログラム)モード、シャッター優先、絞り優先、マニュアルも利用可能で、本格的な撮影にも対応できる。ポートレート、風景、夜景といったシーンプログラムはモードダイヤル上に備えられており、それ以外のシーンプログラムは、モードダイヤルを「SCN」にあわせ、十字キー左右で設定できる。

メニュー画面は3画面にわたる

モードダイヤル

ストロボはEOS Kiss Digital Nのように高い位置にポップアップする

マクロやMFボタンはこの位置

連写/ セルフタイマーボタンはシャッターボタン付近に、ストロボボタンは左肩のストロボそばに、マクロやマニュアルフォーカスボタンはレンズ左脇に用意されている。

いずれのボタン類の配置もよく考えられており、マクロボタンの位置などは、慣れが必要だと感じたが、慣れさえすれば構えたまま素早く設定できそうだ。

  • Tv=1/200秒
  • Av=F4.0
  • ISO=50
  • WB=Auto

新緑/紅葉モードで花を撮影。マクロモードに設定している。マクロモード時の焦点距離は、10~50cm(1.6MB)

  • Tv=1/160秒
  • Av=F4.0
  • ISO=50
  • WB=Auto

こちらはスーパーマクロモードで、さらに近寄った(1.42MB)

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インデックス

目次
(1) 大きな可能性を秘めたPowerShot S2 IS - 外観と操作性
(2) 映像エンジン「DIGIC II」を搭載し高速・低消費電力を実現
(3) ビデオカメラのように使える動画機能

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