【レポート】

東京国際ブックフェア2005 - iPodやPSP向け電子書籍ソリューションも

2 ボイジャー、PSPやiPodなど身近な端末を利用した電子書籍ソリューション

    冨田秀継  [2005/07/08]

    ボイジャーのブースでは、iPodやPSPで電子書籍を閲覧するためのソフトウェアを紹介をしていた。元々、携帯ゲーム機やデジタルカメラなどの身近な液晶付き電子端末には、読書のためのインタフェースが一通り揃っていることが多い。早送りボタンや十字キーの右ボタンは、ページ送りボタンとして転用することができるはず。このような考えから生まれたソフトウェアが、「T-Time」だ。作業の流れは、版面(ディスプレイに表示される部分)サイズの変更、縦書き・横書きの選択、フォントの種類とサイズを指定し、テキストファイルやドットブック形式、TTZ 形式の電子書籍をJPGファイルとして書き出すというもの。また、同社は今後、文字情報だけでなく画像コンテンツの表示にも力をいれていくとした。

    携帯電話 / PDA / 携帯ゲーム端末 / デジタルカメラ / MP3プレイヤーなど多くのデバイスに対応

    六月上旬に「Creative Suite 2 日本語版」を発表したアドビシステムズは、出版・編集分野での活用事例として「InDesign」と「InCopy」を中心に紹介。多くの来場者が足を止めていた。

    多くの参加者が耳を傾けていたアドビのデモ

    Illustratorを使った漫画向けソリューションも展示されていた

    ハードウェアの展示が目立たなかった中、ひときわ異彩を放っていたのが米キルタス・テクノロジーズの「APT BookScan 1200」だ。

    ダイナミックにページをめくっていたAPT BookScan 1200

    APT BookScan 1200は本のページを自動でめくりスキャンする機器で、1時間に約1,200枚の画像を取り込み可能だという。アームの先端についたバキューム部分が真空を使用してページをめくり、上部に設置されたデジタルカメラが三枚の鏡を利用してスキャンする設計となっていた。出力はTIFF / JPG / PDF形式、カラー / グレースケール / 白黒から選択可能。インタフェースはFirewire / Ethernetを備え、キャプチャーデバイスは8,000,000画素のデジタルカメラ、寸法は850(W)×750(H)×1200(D)mm、重量は75kgとのこと。e-文書法施行後のニーズにこたえて、日本国内では7月1日よりムサシが販売を開始している。

    東京国際ブックフェアの一般公開日には、洋書50,000冊が30%~80%ほど割引になるバーゲンや、作家でタレントの室井佑月さんが出演するイベントなども開催される。また、今年が「日本におけるドイツ年」であることにあわせ、フランクフルトブックメッセが本展示会でパビリオンを設けている。FIFAワールドカップの次期開催地ということもあって、ドイツのサッカーに関連する書籍が多く展示されるという。皆さんも是非、足を運んでみてはいかがだろうか。

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