【レポート】

COMPUTEX TAIPEI 2005 - 注目を集めたAOpenのMini PC、VIAからはLuke搭載製品も登場

    日高彰  [2005/06/05]

    Mac miniライクなAOpenのミニPCが話題となったCOMPUTEX。最近ではIntelがデジタルホーム用途のクライアントマシンとして、モバイル向けのパーツを利用したミニPCのコンセプトモデルを公開するなど、業界全体としてもスモールフォームファクタへの注目が一層高まりつつある。

    AOpenのミニPCは日本でも販売予定、将来はデュアルコアも?

    「The Smallest Mini PC」と銘打たれたAOpenの小型ベアボーンPCは、915GMチップセットを採用したオリジナルマザーボードを採用し、現在登場しているすべてのPentium Mが利用可能。内部にはファンが1個だけ搭載され、CPUを含むシステム全体を冷却しているという。メモリはSO-DIMM、HDDは2.5インチのものを内蔵。背面の入出力端子はRGB、ビデオの各出力と、LAN、USB、IEEE1394、ライン出力、マイク入力。内部にはMiniPCIスロットが用意されており、無線LANが利用可能。そのほか、オプションでBluetoothにも対応できるという。

    AOpenの「The Smallest Mini PC」。2GHzクラスのPentium Mにも対応可能とされていたが、ケース全体で放熱するようで、手を触れるとそれなりの熱さは感じた

    正式リリース時期はまだ少し先のようだが、エーオープンジャパンの葉一徳社長によれば、日本での販売も計画しているという。実際に市場に出回るのは今年後半以降になる見込み。また、AOpenの商品企画担当者は、近い将来Calistoga(開発コードネーム)チップセットを採用し、デュアルコアのモバイルCPUにも対応したいと話していた。

    そのほか、同社ブースではすでに日本で発売されているPentium M対応MicroATXマザーボード「i915GMm-HFS」をATXサイズに拡張した「i915Ga-HFS」を展示。従来、チップセットは915GMを採用していたが、ATX版ではLGA775のPentium 4と同じ915Gを採用し、名実ともにデスクトップPCの自作でPentium Mが利用可能となるわけだ。PCIスロットが2本から3本に増えたほか、メモリスロットがDDR/DDR2それぞれ2本からDDR2×4本に変更されている。発売は6月中旬以降の予定。

    Pentium M対応ATXマザーボード「i915Ga-HFS」。915Gには、915GMになかったファンが取り付けられている

    そのほか同社が展示していたインスタント機能搭載デスクトップPC(左)と、PicoBTXケースの新製品

    VIAはCPU+ノースブリッジ統合チップのLukeプロセッサを展示

    CPU/チップセットのベンダーとしてはいち早くスモールフォームファクタを推進してきたVIA Technologyは、12cm×12cmのNano-ITXマザーボードで、CPUとノースブリッジを統合した「Luke CoreFusion」(以下Luke)プロセッサを採用した製品を展示。Lukeは、ファンレス版のC3であるEdenの小型パッケージ版「Eden-N」と、ノースブリッジ「CN400」を統合したプロセッサとされている。

    今回の展示では、昨年のCOMPUTEXからすでに公開されているNano-ITXマザーボード「EPIA N」および、今年3月のCeBITで披露された「EPIA NL」の2製品にLukeが搭載されていた。CPU部分のクロックは1GHzという。

    Luke CoreFusionを搭載した「EPIA N」(左)と「EPIA NL」

    通常、統合プロセッサのメリットのひとつとして実装面積が小さくできることが挙げられるが、少なくとも今回展示された2製品を見る限りでは、従来Eden-NとCN400が乗っていた部分はそのままLukeが占めているようで、あくまでこれはLukeの実物を見せるための展示という印象だった。なお、EPIA NLについてはCeBITで登場したものと今回の展示品を見比べると、Luke以外のパーツの配置にも若干の変更が加えられている。

    展示ブースの説明担当者は、Eden-N+CN400を搭載したEPIA N/NLはプロトタイプに近い位置づけで、生産の主力はLuke搭載版になる予定と話していた。とすると、仮に今後店頭に製品が並ぶとしても、昨年秋葉原の一部ショップで展示されたサンプルからさらに仕様変更が加えられていることになる。Mini-ITXのEPIA Mシリーズなどのように仕様の固まったコンシューマ向け製品として本当に供給されるか、依然として予断を許さない状況のようだ。

    APOINT INTERNATIONAL(左)とTravlaのNano-ITXケース。右はアンプへのソースの送り出し用にEPIA Nを活用するという利用モデルの提案

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