【レポート】

COMPUTEX TAIPEI 2005 - XGI Volari 8600と、続く「XG50」をレポート

1 Volari 8300は7、8月に量産開始予定

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COMPUTEX TAIPEI 2005初日にあたる5月31日、XGI Technologyは「Volari 8300」を発表したが、これの上位製品(というと少し語弊がある。別の製品だからだ)にあたる「Volari 8600」も見せてもらうことができた。そこでこれらについてレポートしたい。

Volari 8300

まずはVolari 8300について説明しよう(Photo01、02)。Volari 8300は開発コード名「XG47」で、流れとしてはTrident XPのアーキテクチャを汲むものになっている。そのXG47の大きな特徴は、PCI Express経由でメインメモリをフレームバッファとして利用する(同社ではこれをeXtreme Cache Architectureと呼んでいる)というもので、ATIのHyperMemoryやNVIDIAのTurboCacheにあたるものである(Photo03)。XGIによれば「eXtreme Cache ArchitectureはTurboCacheにより近い。HyperMemoryはソフトウェア側の処理が多いが、TurboCacheはハードウェア側の処理が多いからだ」とのこと。ちなみに「製品発表は我々の方が遅かったから名前が出たのは後だが、考えついたのは我々の方が早く、特許は押さえている」との補足説明もあった。

そうなると、性能は当然ながらローカルフレームバッファに影響される。そもそもVolari 8300の主要なターゲットはGeForce 6200あるいはRADEON X300あたりとなるわけで、3DMark05のスコアでは500~1,000未満となるわけだが、実際は750~800あたりのスコアを狙っているという(Photo04)。

Photo01:動作サンプルということでかなりゴツイが、製品ではLow Profileになるとのこと

Photo02:ノート向けはMXMモジュールとして提供される

Photo03:eXtreme Cache Architectureの概略。確かにTurboCacheと同じである。この図ではローカルフレームバッファがあるが、より低コストを狙うのであればローカルフレームバッファ無しの構成も可能だそうだ

Photo04:ローカルフレームバッファ64MB構成の方が遅いのは、メモリバス幅が32bitになるため。ちなみにローカルフレームバッファなしだと3DMark05スコアは「600前後になると思う」(Corporate Mktg. Dept. ManagerのDanny Lee氏)との事

また、メインメモリの占有サイズはダイナミックに変更でき(Photo05)、動画再生の各種アクセラレーションやフィルタを内蔵する(Photo06)としている。

製品サマリーはPhoto07に示す通りだが、ここに掲載されていない情報としては、描画パイプラインは8本、価格は(メモリなどが)同構成の他社製品(ATIのRADEON X300 SE HyperMemoryや、NVIDIAのGeForce 6200 TurboCache)と比較して10~15%程度安くすることを目標にしているという。

Photo05:これについて、例えばアプリケーションの挙動に応じてメモリを早いタイミングで振り分けるようなプレディクション動作は特に実装されていないということ。従って、3Dアプリケーションの立ち上げがやや遅くなる可能性はあるが、このクラスのビデオカードであれば許容範囲であろう

Photo06:3:2 Pull-DownやDe-interlacingは、例えばNVIDIAならPureVideoで実装するわけだが、現状のドライバではこのあたりのインプリメントがやや不十分であり、"現時点で"比較した場合は確かにVolari 8300に分がある。ただ、Volari 8300の製品投入時期には、ATI、NVIDIAともこれらを有効にしたドライバを提供する可能性が高く、そうなると互角だね、と水を向ければ、「うーん、そうならないといいと思っている」という返事だった

Photo07:ちなみに今月からOEMベンダーへのES出荷が開始され、7月~8月に量産に入るとの事だ

ところでVolari 8300はチップ単体での消費電力が5~7Wと少なく、ノート向けにも十分使える製品であるが、そのノート向け製品がMXMになっているのは何故か聞いたところ「これは1st-Tier/2nd-TierのOEMベンダーからの要求だ。彼らからMXMモジュールの形で欲しいという要求を受けたので、こうした」という返事が返ってきた。技術的にはMXMのみならずAXIOMでの提供も勿論可能で、顧客からのデマンドがあれば対応する、とのことであった。

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インデックス

目次
(1) Volari 8300は7、8月に量産開始予定
(2) Volari 8600と、これに続くXG50など

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