【レポート】

COMPUTEX TAIPEI 2005 - ULiの近況をBruce Tai氏に聞く

1 現状のビジネスについて

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最近すっかり影が薄くなってしまったULiであるが、近況と展望について昨年同様、Bruce Tai氏(Photo01)にお話を伺った。

Photo01:A.V.P. Marketing DeptのBruce Tai氏。

現状、ULi売上の8割はAMD向けのチップセット向けとなっており、Intel向けは1~2割となっているそうである。これに関しては、従来ULiがノート向けを狙っていたにも関わらず、Centrinoというプラットフォーム戦略で事実上Pentium M向けビジネスから締め出されてしまった事が大きく、同時にMobile Pentium 4の製品ラインが(これも事実上)廃止されてしまったため、マーケットが消失してしまった事に大きく関係しているようだ。また、Pentium 4/Pentium Dプロセッサ向けはやはりIntel自身のIntel 915/945といったチップセットが大きなシェアを握っているため、ここでマーケットシェアを獲得するのは容易ではないとしている。従って、ATI向けの製品が今後も大きいシェアとなるだろうとしている。

ただここで問題になるのはNVIDIAとの関係。今のところ、Athlon 64向けチップセットに関してはNVIDIAのマーケットシェアが非常に大きい。これに関しては、NVIDIAの様にハイエンドではなく、ボリュームの見込めるメインストリームを狙う、としている。また、Athlon 64だけでなくTurion64などに関しては非常に意欲的に検討している様だ。

ところで最近Intelは従来のDesktop事業部がDigital Enterprise/Digital Homeの2つに分かれた関係で、Pentium Mの採用がしやすくなっている。特にSFFのマーケットであれば、Centrinoのブランドは関係ないわけで、考え様によってはビジネスチャンスとも言える訳だが、今のところこうしたマーケットに入る予定はないという。その理由は「統合グラフィックのソリューションがないからだ。こうしたマーケットでは、ディスクリートグラフィックは採用されないから、統合グラフィックが必要になる。しかし我々は統合グラフィックのソリューションが今のところ無いから、参入は難しい」という返事が返ってきた。
では、今後もこうした統合グラフィックが必要なマーケットには参入しないのか?という質問に対しては、「それに関しては決まっていない」という返事が帰ってきた。察するに、ATIとのコラボレーションは必ずしもうまく機能していないようで、現在様々な(といってもPC用グラフィックコアのベンダーは数えるほどしか無いわけだが)ベンダーのグラフィックコアを統合する事を検討しているという。ただ、コスト面で色々厳しいものがあるので、(統合グラフィック製品を再び出すかどうか、を含めて)結論は出ていない様である。

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インデックス

目次
(1) 現状のビジネスについて
(2) 製品ラインナップと展望について
(3) SATA-II対応とは? そして…

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