【レビュー】
4月12日、ソニーからVAIOの夏モデルが発表された。このなかで注目したいのが、従来の「type HX」からモデル名が変更された、スタンダードデスクトップ製品の「type H」である。同社のスタンダード・デスクトップでは初めてとなるダブルチューナーや、Felicaなどの非接触型ICカードリーダーの搭載など、type Hになって、よりアグレッシブにトレンドを取り込んでいる。
まず最初に、VAIO type Hのラインナップについて触れておきたい。type Hには、上位モデルのVGC-H70シリーズ、下位モデルのVGC-H50/30シリーズがラインナップされ、CPUやHDD容量、テレビチューナーの有無などにより合計5モデルがラインナップされる。スペックの特徴を簡単にまとめると、表のとおりになる。
なお、ここで示した5製品は一般販売モデルであり、このほかにソニースタイルモデルとして「VGC-H70WS」「VGC-H30S」の2製品がラインナップされるが、そちらのモデルについてはソニースタイルのサイトを参照されたい。
本稿で取り上げるのは、最上位モデルとなる「VGC-H70WB7」である(写真1)。表にも示したとおり、CPUにPentium 4 550J、メモリにDDR2-533 512MB、300GBのHDDを搭載するモデル。また、同社のスタンダード・デスクトップラインとしては(意外にも)初めてダブルテレビチューナーを搭載した機種になる。このほかの特徴も含めつつ、外観のインタフェース類から紹介していきたい。
本製品は縦置きを基本しており、前面中央の黒いライン上に電源スイッチやLEDなどが埋め込まれるデザインになっている(写真2)。その向かって右側にプッシュ式のカバーで覆われたインタフェース類を備える。備えているのはメモリースティックPROの高速転送にも対応するMSスロット、コンパクトフラッシュ、xDピクチャーカード、SDメモリカード/マルチメディアカード(MMC)の各スロット。IEEE1394、TypeII対応PCカードスロット、USB2.0×2といったところだ(写真3、4)。インタフェースは、配置こそ変更されているものの、おおむねtype HXを踏襲したものとなっている。
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写真3 前面上部の向かって右側にインタフェース類が収められている。その上方向にMS/CF/xD/SDの各カードリーダーを装備 |
写真4 その下側に、IEEE1394(4ピン)、TypeII対応PCカード、USB2.0×2を備える |
前面上部の向かって左側には光学ドライブを搭載している(写真5)。試用機に搭載されていたドライブは松下の「SW-9584」。DVD-RAM5倍速、DVD+R DL4倍速、DVD±R16倍速、DVD-RW6倍速、DVD+RW8倍速、CD-R40倍速、CD-RW24倍速の書き込みに対応する。
続いて背面に目を向けると、インタフェース類は下部に集中して配置されている。インタフェースは、オーソドックスなものを備えている印象だ(写真6)が、IEEE1394(i.LINK)は前面/背面ともに4ピンタイプが搭載されており、6ピンタイプはいっさい用意されないので、とくにストレージなどの外付け接続をしたいユーザは注意しておく必要がある。なお、テレビチューナーのインタフェースに関しては、後ほど詳しく紹介したい。
本体背面には付属の液晶ディスプレイを接続するDVI端子も備えている。本製品の場合はSXGA(1280×1024ドット)表示が可能な17型液晶ディスプレイ「VGP-D17SM1」が付属(写真7~8)。液晶の表示は派手すぎず地味すぎないバランスの取れた輝度・発色となっている印象だ。ダブルテレビチューナーを一つの売りとする本製品であれば、AV鑑賞に向いたもう少し派手めのチューニングでもよかったかも知れないが、ラインナップのなかで様々なユーザーニーズに対応できるスタンダード・デスクトップという位置を受け持つことを考えると、このぐらいの表示が無難なのかもしれない。
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写真7 付属の17型液晶ディスプレイ「VGP-D17SM1」。SXGA表示が可能なクリアブラック液晶となる |
写真8 右下に電源スイッチやOSD操作ボタンを備えるほか、付属リモコンの赤外線受光部を内蔵している |
この液晶ディスプレイには、内蔵の3W×2スピーカー+5Wサブウーファ用ステレオサウンド入力および、付属リモコンの赤外線受光部で利用するUSB端子のケーブルが延びている(写真9)。
なお、付属のリモコンはプリインストールされたメディア再生ソフトの「Do VAIO」に対応するもので、基本的にはDo VAIO専用という機能しか持っていない(写真10)。スタンバイこそできるものの、電源のオン/オフ等、最近の他社製品のリモコンに比べると見劣りは否めない。またデザインやカラーリングも家電ライクで悪くはないのだが、従来のtype HXにマッチするデザインのままなので、type Hと並べるとやや違和感があるのも残念だ。
このほかのスペック等について触れておくと、先にも紹介した300GBのHDDは、WesternDigitalの「WD3000JD」を装備。システムやアプリケーション用の領域として使うCドライブに約30GB、残りをデータ等を保管する領域としてDドライブに割り当てた、実用的なパーティショニングがなされている(画面1)。
表 一般販売モデルのラインナップ
| VGC-H70WB7 | VGC-H70B7 | VGC-H50WB7 | VGC-H50B7 | VGC-H30B5 | |
|---|---|---|---|---|---|
| CPU | Pentium 4 550J
3.4GHz 800MHZ FSB 1MB L2 XDbit対応 |
Celeron D 345
3.06GHz 533MHz FSB 256KB L2 XDbit対応 |
|||
| チップセット | Intel 915GV | ||||
| メモリ | DDR2-533 512MB(256MB×2) | DDR2-400 512MB(256MB×2) | DDR2-400 256MB | ||
| HDD | 300GB | 250GB | 300GB | 250GB | |
| グラフィック | Intel 915GV内蔵グラフィック | ||||
| 付属液晶ディスプレイ | 17型(VGP-D17SM1) | ||||
| 光学ドライブ | DVD+R DL対応DVDスーパーマルチドライブ | ||||
| Felicaポート | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
| TVチューナー | 2基 | 1基 | 2基 | 1基 | 1基 |
| Motion Reality LE搭載 | ○ | ○ | ○ | × | × |
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