【レポート】

一足先にエピソードIIIを見てきました!! --- 米観客の反応はいかに

    Junya Suzuki  [2005/05/23]

    2005年5月19日(米国時間)、全世界のSFファン待望の超大作「Star Wars: Episode III - Revenge of the Sith (邦題:シスの復讐)」がいよいよ公開された。以前に掲載した前日レポートにあるように、米国では大作を中心に、公開日の午前12時過ぎに先行ロードショーを行うお約束がある。Episode IIIも多聞にもれず、米国全土の映画館で12時を皮切りに上映がスタートした。ちなみに時差の関係で、ニューヨークのある東海岸で最も早く上映が開始されたことになる。今回は、ちょっとだけお先に失礼ということで、日本の皆さんに先行して、Star Warsを楽し……もとい、取材してくることにした。

    今回Episode IIIを見た、サンタモニカにあるAMC。米国の映画館としては規模はそれほど大きくなく、むしろ小さい部類に属する

    AMCは、サンタモニカの海岸からほど近いThird Street Promenadeというショッピングモール沿いにある

    映画を楽しむ場所として選んだのは、米カリフォルニア州サンタモニカにある「AMC」というシネコン。規模としてはそれほど大きくないものの、ロサンゼルス近郊でも人の多い場所で、初日の挨拶があったハリウッドにある「ArcLight」からも車で20~30分程度の距離である。映画の都であり、現地のファンの熱狂を感じ取るには、いい場所ではないだろうか。場所の選定が終わった段階で、開催日の2日前にあたる火曜日にインターネット経由でチケットを予約しておいた。AMCでは、インターネット経由で上映スケジュールの確認やチケット購入が行えるようになっている。以前、「The Matrix Reloaded/Revolutions」を見た際に、すでに公開初日前日の段階で当日チケットがすべて売り切れになっていた経験があるので、保険を兼ねての措置である。いちど予約をしておけば、後は当日に映画館内にある販売機のところに赴いて、チケットのピックアップを行うだけである。ただしこの際に、認証のために米国内の銀行のクレジットカード(ATMカードも兼ねている)を挿入する必要がある。劇場にもよるが、米国内に銀行口座を持ってないとインターネット予約は利用できないケースが多いので注意してほしい。

    映画館の前には、上映時間2時間前の待ち行列が2本。待っている人によれば「チケットはすでに買っていて、いい席で見るために並んでる」とのこと

    AMCの2件隣にあるコーヒーショップでは、Star Warsの入場券の半券を持っていると、ドリンクが10%オフになるサービスを展開。ちょっとした便乗商法だ

    で、肝心の映画の感想は……というと、全体にきれいにまとまっている印象だった。ストーリー的には、ダースベーダー誕生秘話ということは周知の事実だし、すでに公式サイトやファンサイトを中心に、Episode IIIの詳細なプロットが出回っていることもあり、ほとんどサプライズがないものである。ただ、Star Warsの楽しみ方はこうしたサプライズではなく、雰囲気や絵を楽しむためのものだ。実際、予告編の目玉になっているオビ=ワン・ケノービとアナキン・スカイウォーカーの師弟対決はアクションもさることながら、溶岩惑星を背景にした絵がすばらしい雰囲気を作り出している。思ったよりもあっさりとしたエンディングだが、Episode IVの「新たなる希望」へとつながる一連のストーリーを締めるのに最適な絵なのかもしれない。個人的な意見では、小難しいことは考えず、まずはお祭り騒ぎや雰囲気を楽しんでほしい映画だと思う。ArcLightでの仮装行列は、まさにそれを体現したものだろう。

    また、Episode IV以降でハン・ソロ船長の相棒として活躍するチューバッカも、今作で端役として登場しており、ぜひそのシーンに注目してほしい。一瞬だが、Episode Iでファンの不評を買ったジャージャービンクスも登場している。ヨーダの活躍シーンにも注目だ。今回は、たっぷりと出番が用意されているので、ヨーダファン(?)にはたまらない1作となっている。蛇足だが、米国人はヨーダが大好きなようで、彼が活躍するたびに拍手や歓声を上げて称賛していた。日本の映画館では静かに見るのがマナーだが、米国ではこうした拍手や歓声は普通のこと。慣れてくると、むしろ周りと一体感を感じて楽しくさえなってくる。

    さて、このEpisode IIIだが、全米映画史上で最大のオープニング興行成績を記録したようだ。公開初日だけで5000万ドルの大台を突破し、Box Officeの集計予測では週末の興行成績(20~22日)だけで1億850万ドルに達すると予測している。この週末の成績には初日の数字が入っていないから、最初の週はトータルで1億5000万ドルをゆうに突破することを意味する。この成績は、従来までスパイダーマン2やシュレック2が持っていた記録を超えるもので、改めてEpisode IIIがオープニング興行成績全米1位の座に君臨したことになる。次に狙うのは、全米興行成績の歴代総計記録だ。現在、Episode IIIは米国内のみの集計で1億5850万ドルの合計で第111位の座にある。このペースで増加すれば、3億後半~4億ドルの大台はほぼ確実だろう。第1位には約6億ドルでタイタニックが、第2位には約4億6000万ドルで初代スターウォーズ(Episode IV)、第3位には約4億4000万ドルでシュレック2が君臨する。そして新シリーズのEpisode Iが約4億3000万ドルで第5位の座にある。タイタニックはともかく、Eipsode IIIがどこまで伸びて、Episode IやEpisode IVという先人が打ち立てた記録を破れるのだろうか。今後1ヶ月ほどの動向に注目してほしい。

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