【レビュー】

Athlon 64 X2 ファーストインプレッション

3 現時点で最高性能のCPU

    米田聡  [2005/05/20]

    長時間の試用ができなかったものの、Athlon 64 X2の実力の片鱗は見えたのではないだろうか。マシンの構成が異なるため、スコアは掲載しないが、手元にあるPentium Extreme Edition 3.2GHzのテストデータと比較しても、Athlon 64 X2 4800+がほぼすべてのスコアで上回っており、ベンチマークの結果を見る限り現時点で最高のパフォーマンスを持つCPUといっていい。

    とくに、従来はAthlon 64系が苦手としてきたマルチスレッドアプリケーションや、動画のエンコードで高水準のパフォーマンスが得られるようになったことは大きい。これまで、Athlon 64系に魅力を感じつつも、エンコードのパフォーマンスの伸び悩みから手を出しづらいと感じていたPCユーザーには魅力的なCPUになるに違いない。

    ちなみに、気になる発熱だが、正確な計測はできなかったものの、ヒートシンクに温度計(熱電対)を入れて温度を測ったところ、もっとも負荷が高いと思われるエンコード時でさえ55度までしか上昇しなかった。ヒートシンクの外回り(フィンの部分)は十分に手で触れる程度で「本当にデュアルで動作しているのか」と不安になったほどだ。(当然ながらCool'n Quietはオフである)

    発熱が大きすぎ、その処理に苦労するPentium 4系だが、中でもPentium XEの発熱はこれまで以上に大きいことは、多くの読者がご存じだろう。Pentium XEを上回る性能を実現しつつ、発熱が少ないという点でもAthlon 64 X2 4800+は魅力のあるCPUである。

    残る問題は価格だろう。今回、試用したAthlon 64 X2 4800+は1,000個ロット時でも11万円を超え、決して安価なCPUとはいえない。出費に糸目を付けずに最高のCPUが欲しいという読者になら迷わず導入をすすめたいところだが、CPUだけに10万を超える出費ができるPCユーザーは多くないに違いない。

    Athlon 64 X2シリーズには、4400+や4200+など比較的入手し易い価格設定の製品もラインアップされている。今回のテストを見る限り、これら低価格版の性能も期待できそうだ。Athlon 64 X2の正式発表、そして製品出荷開始がますます楽しみになってきた。

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