【レビュー】

デュアルコアPentiumのパフォーマンステスト

1 初のデュアルコアPentium

    大原雄介  [2005/04/30]

    今年第2四半期の出荷がアナウンスされていたIntelのPentium Extreme Edition 840(以下Pentium XE 840)とIntel 955Xであるが、4月18日に突如発表された。Dual Core Opteronへの対抗策なのかもしれないが、割と唐突に登場した印象を受ける。

    そのPentium XE 840とIntel 955Xだが、いずれDual Coreに関してはあらためてきちんとレビューを行うということで、今回は急遽借用できた評価機(それもIDF 2005 Japanで展示に利用していたそのものらしい)を利用して、写真とベンチマーク結果を中心としたスナップショットをお届けしたい。

    Pentium XE 840

    今年のIDFで、Intelが準備しているマルチコア製品には3種類ある事が示された訳だが(Photo01)、Pentium XEはSmithfieldにあたるわけで、要するに2つのコアがくっついた形で2つ並んでおり、これを配線層で接続するという方式。確かにDual Coreではあるが、SoC(System On Chip)というよりはSIP(System In Package)に近い。そのPentium XE 840だが、主要なスペックはPhoto02に示す通りである。

    Photo01:普通Dual CoreといえばMontecitoタイプの、2つのCPUコアが1つのバスインタフェースを共通するタイプだが、Smithfieldはどちらかというと「2つのコアの真中を切らなかっただけ」という感じ。この方式は製造こそ楽だが、歩留まりは(ダイ面積が大きくなるから)悪化しそうだ。Preslerの方式だと歩留まりは向上するが、パッケージングで手間がかかるのはかつてIntelがPentium Proで経験した事。ただ、Montecito並にちゃんとDual Coreにするためには、設計の小変更レベルで済まない為に時間が足りない、という事だろう。

    Photo02:ちなみにPentium 4 5xxシリーズが112平方mm、6xxシリーズは140平方mm程度のダイサイズである。

    ここに記載されていない情報としては、

    • Vcore:1.25V~1.4V
    • IccMAX:125A
    • TDP:130W
    • Tcase:69.8℃

    といったあたりになる。パッケージは、表面は従来と全く違いを見出せない(Photo03)が、裏面のチップコンデンサの配置はやや異なっており(Photo04)、消費電力増加に対応して強化された模様だ。

    Photo03:パッケージには特に違いはなし。刻印はQFEG ESであった。

    Photo04:左がPentium XE 840、右がPentium 4 XE 3.73GHz

    Windowsからはちゃんと4プロセッサとして認識され(Photo05)、デバイスマネージャにも4つのCPUが並ぶのはちょっと壮観である(Photo06)。

    Photo05:タスクマネージャの表示から、4プロセッサ動作として扱われている事が判ると思う。

    Photo06:ちょっと前だとXeonでしかお目にかかれなかった表示が、デスクトップCPUでも可能になった。

    Cyrstal CPUIDによれば、CPUIDはFamly F:Model 4:Stepping 4となっている。Pentium 4 Processor Extreme Edition 3.73GHz(以下Pentium 4 XE 3.73GHz)はそれぞれF:4:3だったから、Steppingが1つ進んでいる形になる。Photo08~Photo11にFeature Flagsを示すが、TM2やEISTがサポートされないのはExtreme Editionに共通の事であり、それ以外は特に目立った違いはなさそうだ。キャッシュ構成はPhoto12に示すとおりで、要するにPentium 4 540JからTM2のサポートを抜いて2つ並べた形になっていると考えればよさそうだ。

    Photo07:まだSmithfieldには未対応なのか、Originalの周波数表記がちょっと面白いことになっている。NXがDisableなのはBIOSで切っているためである。

    Photo08:Standard Flags。特筆すべきことはなし。

    Photo09:Standard Flags続き。TM2とEST(EIST)がNoになっているのが判る。

    Photo10:Extended Flags。EM64TはEnableである。

    Photo11:Extended Flags。この2つのフラグは、一部の64bitプロセッサでEnableになるとされているが、Pentium XE 840ではどちらもDisableのまま

    Photo12:L2キャッシュは8wayになっており、まんまPentium 4 5xxシリーズである。

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