【レポート】

IDF-J 2005 - Intelのデジタルホーム - RUIで共通化されるデジタルホームのリモート操作

    石川ひさよし  [2005/04/13]

    インテル・デベロッパ・フォーラム Japan 2005のデジタルホーム・トラックでは、DLNAやDTCP/IPなどに加え、「リモート・ユーザ・インタフェース技術を用いたアプリケーションとサービスの開発」というテクニカルセッションが開かれた。半導体企業のインテルだが、DLNAなどデジタルホームの提案に積極的に出ており、このリモート・ユーザ・インタフェース(RUI)に関してもコミットしていく構えである。

    デジタルホームネットワークの中で、TVやPC、セットトップボックス(STB)など、デジタルソースはあらゆるところからアクセスされるようになる。ここで接続している相手の機器(サーバ)をコントロールする必要が出てくるが、この部分のユーザーインタフェースを規定するのがRUI(Remote User Interface)とされる。このRUIはUPnPフォーラムで策定されたもので、サーバとクライアントを結ぶ重要な仕様。IDFではその概要と実際の開発、アーキテクチャについて説明された。

    いくつものネットワーク機器でデータをやりとりする際、相互の機器を認識する作業などが必要

    また、UIというユーザーが接する部分でもわかりやすい共通化されたインタフェースが必要という

    先に書いたとおり様々なネットワーク機器が接続されるようになるデジタルホームだが、ユーザーにとっては「選択肢は複数でも、同じような体験ができることが大切」という。例えば番組表や録画、チャンネルサーフィンなどができなければならない。これら操作の裏でサーバはクライアントを正しく認識し、その機器に合った情報を交換するという手順もURIに含まれる。つまりRUIが「ローカルのUIからリモートのアプリケーションを起動する」ことを行っているわけだ。

    P1160202.JPG PCとは違う家電向けのUIが必要とのこと

    開発に関する講演では、UIデザインとコーディングの2つが紹介された。デザインに関しては、従来のPC向けUIではなく10フィートUIが必要になるという内容のものだが、TVなどの家電が絡んでくる関係上、相手の機器が対応する解像度や表現できる色数などで、さらにいくつかの注意点があるようだ。

    DRMも含め認証から操作、通信など各種の作業をサーバ・クライアント間で実行する

    用いられるXRTプロトコルはセキュリティも含め拡張が進んでいる

    実際にサーバとクライアントで対話をする際の手順についても紹介があった。インテルが提唱するNetworked Media Product Requirements(NMPR) Ver.2.0に準拠したモデルでは、PCやHDDレコーダーなどのホストデバイスにはDigital Media Server(DMS)、UPnP Remote UI Client Control Point、XRT Protcol Serverが含まれ、ネットワークメディアプレイヤーやセットトップボックスなどのクライアントデバイスにはDigital Media Player(DMP)、UPnP Remote UI Client Service、XRT Protocol Clientが含まれる。ホスト側のControl PointがClient Serviceを認識することでクライアントの環境を認識、それに応じたデータのやり取りを開始する。そこで用いられるプロトコルがXRT(Extended PC Remoting Technology)だ。これはTCPベースのプロトコルだが、いくつかのコマンドが含まれ、相手の機器をコントロールすることができるとのことだ。XRTは現在Ver.2.2まで進んでおり、TLSベースのセキュリティ機能が盛り込まれた。コーディングには、従来ではMCLが用いられていたが、今後は加えてXMLベースのXHTMLがサポートされ、こちらが主に用いられるということだ。

    デモンストレーションではサンプルのUIも紹介。見慣れた家電機器の感覚でPC側コンテンツやインターネットのコンテンツをリモート操作できる

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