【レビュー】
最近は、デジタル一眼レフカメラ市場が高い伸びを示しており、国内コンパクトデジタルカメラは飽和状態とも伝えられている。ただ、基本的に一眼レフカメラは敷居の高いカメラで、誰もが手軽に使う、というものでもないため、コンパクトデジタルカメラの需要がなくなることはないだろう。
一方、コンパクトデジタルカメラは、高画素化とスペックアップの著しいカメラ付き携帯電話の攻勢にもさらされている。携帯電話は、いつでも持ち歩き、手軽に撮影でき、しかもすぐに写真をメール送信できるメリットがあり、コンパクトデジタルカメラは、それを上回る魅力がない限り、カメラ付き携帯電話にシェアを奪われてしまう。
実際、特に上位カメラメーカー以外は苦戦が続いており、京セラは撤退を決め、コニカミノルタも事業規模の縮小を余儀なくされた。そんな中、リコーから、新しいコンパクトデジタルカメラ「Caplio R2」が登場した。リコーのデジタルカメラといえば、35mm判換算で28mmからの広角ズームレンズ、1cmまで近寄れるマクロ機能など、独特の個性を備えて従来から定評があった。
新製品となるR2では、それらの特徴はそのままに、さらに使いやすさを追求するなどの機能強化が図られている。
R2は、外観は下位モデルのR1Vを踏襲し、横長でフラットなアルミボディを採用している。本体サイズはR1Vが100.2(W)×25(D)×55(H)mmだったのに比べると、100.2(W)×25.8(D)×55(H)mmで、わずかに厚みが増している。質感は悪くなく、約150gの重さも変に軽すぎず、手になじむ重さと感じた。
従来モデルとの外観の大きな違いは、背面の液晶モニタだ。液晶自体は従来通り透過型のアモルファスシリコンTFTだが、サイズが1.8型から2.5型へ拡大した。大画面になったことで、再生時に12枚のサムネイル表示が可能になったほか、前後の写真を確認しながら再生できる3画面表示にも対応した。
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大画面になったため、再生画面に表示される情報量は多い |
大画面は、再生時だけでなく撮影時にも有効で、最大15点の測距点を個別に画面に表示するようになった。従来はまとめて大きな測距点として表示されていたが、これを細かく表示することで、どのポイントにピントが合っているかを正確に把握できるようになっている。従来通り、撮影中でもリアルタイムにヒストグラムが表示可能だ。
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12画面再生 |
前後のコマも同時に見られる3コマ表示 |
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再生画像は、記録画素数にもよるが、最大で8倍までズームできる |
再生設定 |
そのほかにも、フラッシュ、ホワイトバランス、露出、ISO感度といった撮影時の設定を拡大表示することも可能になっており、画面表示の分かりやすさが向上した。こうした撮影設定の変更は、電源をオフにしても記憶されるのだが、その状態で起動すると、画面上に撮影設定が変更されている旨が表示されるので、誤った撮影設定で撮影をしてしまう、というミスが防げそうだ。
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アイコンの拡大表示(写真右)。通常表示よりも大型のアイコンで見やすくなる |
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背面のボタンレイアウトも、分かりやすいものとなっており、円形の操作ボタンは、上ボタンでモード切り替え、右でクイックレビュー、下でマクロ切り替え、左でフラッシュ切り替え、中央ボタンがOKボタンとなる。同社特有の「ADJ.ボタン」も装備しており、露出補正、ホワイトバランス、ISO感度の変更が簡単に行える。ADJ.ボタンには、さらにもう1つの機能を割り当て可能で、画質やAF/MF、測光方式などの設定が簡単に変更できるようになる。
独立した再生ボタンも備え、撮影画像の確認が容易。特に便利だったのが、再生画像を1ボタンで一気に最大倍率まで拡大できる点。拡大再生はズームボタンで操作を行い、最大画像サイズで撮影した場合は8倍まで段階的に拡大再生できるのだが、拡大再生時にOKボタンを押すと、一気に8倍まで拡大、もう一度OKボタンを押すと通常サイズに戻るようになっている。ピントを確認したい場合に便利だ。
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ADJ.ボタンで設定できる項目はモードによって異なるが、通常撮影時は4種類が設定できる。写真左上から時計回りに露出補正、ホワイトバランス、ISO感度、AF/MF設定。最後の設定のみ、その他の機能を割り当てられる |
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ADJ.ボタンの設定はメニュー画面から。写真右は通常撮影時に設定できる項目 |
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再生中にシャッターボタンを半押しすれば、すぐに撮影に移行できる点も扱いやすい。またレンズカバーが閉じた電源オフの状態でも、再生ボタンを押せば撮影画像の確認が可能だ。そのほか、ディスプレイボタンを長押しすることで画面輝度を最大にすることもできるなど、操作性は高い。
撮影時はセルフタイマー、再生時は削除として機能するボタンも独立して備えられているが、連写の切り替えはメニューから選択するしかない。個人的にはセルフタイマーより使う頻度が高い機能なので、ADJ.ボタンに連写を割り当てられるなど、設定で変更できるとうれしかった。
ただ、操作ボタンは本体右側に集約され、基本的に片手の親指だけでスムーズに操作できるので、インタフェースとしては大きな不満はなさそうだ。
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