【インタビュー】

キーワードは「ミックス」、Intelの新設グループを率いるDon MacDonald氏

1 新市場を開拓するDigital Home Groupの牽引者

    Yoichi Yamashita  [2005/04/01]

    Intelは今年1月17日に大幅な組織改編を発表した。Centrinoの成功に見られるような、プラットフォームをアピールする新戦略に基づいた変更である。中でも異色の存在がDigital Home Groupだ。旧Desktop Groupを引き継ぐDigital Enterprise Groupや旧Mobile Platforms Groupを引き継ぐMobility Groupと違って、新設のDigital Home Groupは自由度が高い。プラットフォーム戦略を色濃く反映した製品を生み出しそうな期待を持てる。その一方で、デジタルホームという新市場を「本当に開拓できるの?」という不安もつきまとう。

    そのDigital Home Groupを率いるのがDon MacDonald氏である。同氏は日本のインテルにおいてマーケティング・ディレクターを務めた経験があるなど、国際的な感覚に富む。最近はMobile Platforms Groupのマーケティング・ディレクターとしてCentrinoを成功させ、さらにWorldwide Branding and Operationsのディレクターとしてプロセッサナンバーへの移行を実現した。新市場を開拓するDigital Home Groupの牽引者には、うってつけの人物である。

    Don MacDonald氏

    --私の自宅はたぶんデジタルホームだと思うのですが、メディアセンターPCのようなメディアハブを導入していないので、はっきりと言い切る自信もありません。そもそも我が家にパソコンが来た時からデジタルホームだったのではないか、という気もします。「デジタルホームって何?」と聞かれると意外と答えづらいのですが、デジタルホームをどのように定義しますか?

    MacDonald: デジタルホームには、3つの要素があります。1つはブロードバンド接続、2つ目がホームネットワーク、そして最後がネットワークに接続するデバイスです。世界の50%程度は、この定義に対応できる可能性を持っているでしょう。ただ、実際にこれらを揃えている人たちが、まだまだ少ないのも事実です。

    より現実的に定義すれば、デジタルコンテンツの利用となります。DVDプレイヤーやデジタルTV、セットトップボックス(以下STB)、コンピュータなどを通じて、デジタルコンテンツを楽しむことが、デジタルホームの第一歩です。最初の定義ならば1,000万世帯ぐらいしか当てはまらないかもしれませんが、2番目の定義ならば5億から10億世帯が当てはまるでしょう。

    --最初の定義と現実的な定義では内容がずいぶんと異なるように思えますが。

    MacDonald: 私はマーケティングの人間ですから、ライフサイクルを意識します。例えば、日本には様々なコンシューマー機器があり、デジタルコンテンツも豊富です。ですから、私はデジタルホームのカーブの高いところに日本を置きます。インドだと、バンガロールは急速に発展していますが、日本よりも下の方になります。さらにコンピュータやテレビなどを共有しているような郊外の村の住人は非常にベーシックなユーザーです。X軸の下の方の位置となります。しかし、5年、10年と時間が経過すればカーブ上をどんどん上がってくるでしょう。

    つまり、私は全ての人を同じデジタルホームのカーブの上で考えています。しかし、ポイントごとの異なったアプローチが必要です。ポイントが異なれば、対象となる人々、タイミング、製品によって私のメッセージは異なるのです。だからと言って、支離滅裂なことを述べているのではなく、それらのメッセージは同じカーブ上にあります。ですから、デジタルホームの定義には、大きく幅広い流れであるという注釈も付け加えるべきかもしれません

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