【レポート】
WISSといえば、なんといってもチャットである。WISSでは、開場で発表者のプレゼンテーションを聞きながら、あれこれチャットでよもやま談義が行われる。
会場でチャットする手法は、WISS1995ごろから試みられ、現在では完全に定着し、WISSの風物詩となっている。2003年には、「ヘぇ」ボタンが採用され、「『へぇ』ボタンを使う学会」として論壇にも登場したくらいだ。
2004年の今回は、このチャットがさらに強化された。
WISS Challengeと位置づけられて、複数のチャットシステムやリアルタイム中継システムが登場したのである。
チャットシステムはふたつが同時に運用された。次々と画面上のプレゼンテーションを取り込んで、そこに書き込みをすることができる東京大学大学院五十嵐健夫研究室の西田健志氏による「Lock-on-Chat」。もうひとつは2次元平面上で図形を描くこともでき、展望性のある大阪電気通信大学魚井宏高研究室の「firefly」である。
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東京大学大学院五十嵐健夫研究室の西田健志氏によるLock-on-Chat。プレゼンテーションの画面をロックオンして、コメントを入れたり質問を書いたりできる。次々と新しい画面が出てくるので、見た目は派手だが、ややせわしない |
Lock-on-Chatの動作を解説する西田健志氏 |
これらに加えて、情報伝達用に産業技術総合研究所の江渡浩一郎氏によって、WikiクローンのひとつであるqwikWebが運用された。
昨今のICタグブームを先取りするように、参加者には全員FeliCaのICカードが渡され、各賞の応募や、後述する質問時のリアルタイム紹介に使われた。
たった3日のために、膨大なネットワークが張り巡らされたのであった。このエネルギーがWISSを盛り上げる。
会場に入ると、参加者はいろいろな準備をする必要がある。まず入り口でFeliCaの登録作業や参加確認作業がある。会場に入ると、もってきたコンピュータをセットアップし、有線や無線でネットワークに接続する。ローカルネットワークが構築されたため、ネットワーク設定を行ったり、Webで画面を確認したり、Lock-on-Chatをインストールしたり、それぞれの画面をどう割り振るのかを決めたりと、かなり忙しい。
当然、コンピュータの研究者といえども、全員が設定作業に詳しいわけではないから、オープニングは喧噪に包まれている。ここで発表する発表者は、ちょっとかわいそうだな、と感じられるくらいだ。
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