【レポート】
Open Source Conferenceはその名の通り、オープンソースソフトウェアに関する企業やコミュニティが集まるお祭りである。筆者はそのなかで、
最初に、興味を持つ方が多いと思われるApacheのセミナーについてお届けしよう。
このセミナーでは、Apacheの管理者向けにApacheの各バージョンがどのようになっているのか、あるいはなるのかを紹介するものだ。来場者もかなり多く、その影響力を伺い知ることもできた。
まずは、Apacheの歴史の簡単な紹介から始まった。1994年中頃に、その当時の2大メジャーHTTPサーバであったNCSA httpdの主要開発者が去り、困った何人かの利用者たちがコミュニティを作り、持ち寄ったパッチを使ってNCSA httpdバージョン1.3を修正・強化したものを、Apacheとして1995年に正式リリースする。それから今日まで既に10年が経ち、10周年を迎えることとなったわけだ。
次いで、2.0についての説明が続けられた。ご存じのように、Apacheの最新安定版のバージョンは2.0.53であり、これは2.0系と総称されるもののひとつ。2.0が最初にリリースされたのは2002年であり、すでに2年以上続いているのだが、改めて2.0の新機能を知ろうということだ。サーバ管理者が注目すべきもの、開発者が気にすればよいもの、あまり知られていないが重要なもの、に分けて紹介されたので、それぞれを見ていこう。
高速化の点については、グラフを使った説明も行われた。Linuxでの秒間リクエスト処理数は、単純な静的ファイルの送信であれば1.1倍程度、Content Negotiation(ブラウザの指定言語によって、送信するファイルを変更する機能。Apache.orgのドキュメントページでも利用されている)を使った場合は3倍程度まで向上するそうだ。
これだけでも1.3を止めて2.0を使う理由になりそうなものだが、実際のところは利用中のWebアプリケーションが2.0系で動作保証されていない、必要とするサードパーティモジュールが2.0に対応していない、特に2.0にしなくても支障がない、などの理由で1.3に踏みとどまってしまうことも少なくないようだ。しかし、そろそろ2.0に移行した方が良いという発言もあった。1.3系は既にメンテナンスリリースのみとなっていて、いつまで続くかロードマップも示されていない状態であり、メーリングリストでも話にほとんど上ってこないらしいので、よほどの理由がない限り、そろそろ2.0への移行を本気で考えた方が良いということだ。
なお、次期メジャーバージョンとなる2.2(開発バージョンは2.1。2.x系からはLinux kernelと同じように、.xが奇数だと開発バージョン、偶数だと安定バージョンと番号が割り振られる)に関する情報も語られた。
よりエンタープライズ向けの機能が強化・追加されていくという方向性が見えたわけだが、残念ながら正式リリースがいつになるかという点が一切不明なため、これを試すまでにはまだまだ時間が必要とのこと。3/15に2.1.4-alphaがリリースされているが、開発版のアルファバージョンであるため、我々一般ユーザが触れられるようなものではないだろう。
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