【レポート】

種子島・ロケット観光ガイド - H-IIAの打ち上げを見に行こう!

6 野営派の電源確保

大塚実  [2005/03/26]

今回、筆者は前述のようにテントで野営だったのだが、そうなると問題となってくるのが電源の確保。2~3日くらいなら標準のバッテリだけでも何とかなりそうだが、1週間にもなるとちょっと厳しい。といっても、駅や店内のコンセントを勝手に使うわけにもいかないので、今回はサードパーティ製の外付けバッテリを用意することにした。

用意した機材

まぁ、正直に言えば無くてもそれほど困りはしなかったのだが、半ばヤケクソ気味に、ノートPC用にはベイサンコーポレーションから「PowerBattery HEVA」を、デジカメ用には日本トラストテクノロジーから「MyBattery PRO」を、ミュージックプレイヤー用には「MyBattery JET」をそれぞれ借用。リチウムイオンバッテリだらけで出発した。

各製品をざっと紹介すると、まずPowerBattery HEVAは、リチウムイオン専業メーカーのエナックスが開発・製造する大容量バッテリ。この大きさ(80×140×260mm)のバッテリともなると重さが気になるところだが、さすがにリチウムイオンだけあり2.8kgと非常に軽量。従来の鉛バッテリに比べると大幅に軽く、それでいて容量は213Whを実現している。筆者のノートPCの標準バッテリは11.1V/1,800mAhだから、PowerBatteryはこの約10本分の容量ということになる。

PowerBattery HEVA

MyBattery PROは、31Wh(7.2V/4,400mAh)のリチウムイオンバッテリで、出力電圧は7.2V(8.4V~6.2Vまで変動)、6V、5Vの3つから設定できる。今回はデジカメとしてFZ1を使用しており、この標準バッテリは7.2V/680mAhであるから、この外付けバッテリ1つで約6.5個分に相当する。一方価格を見ると、同社オンラインショップで8,379円となっており、標準バッテリ2個分よりも安い。コスト的にも魅力的な製品だ。重さは250g。

左がMyBattery PRO、右がMyBattery JET

このスイッチで出力電圧を3種類に設定可能

MyBattery JETの容量は、4,600mAh(3.2V)/3,400mAh(4.2V)/2,800mAh(5.2V)。重さは130gで、「D-snap SV-AS10」用のバッテリとして利用した。またLEDライトを2つ内蔵しており、夜の照明としても使えて便利。

使用機器に合わせ、右のスイッチで電圧を切り替えられる

ダブルLEDで照明にも。LEDなので高輝度で長持ち

そして結果は…

種子島に持ち込んだノートPCは、筆者の私物であるEfficeon搭載モバイルノート「Mebius PC-MM2-5NE」。元々省電力のモデルではあるが、なるべく電力を節約するため、バックライトは読める範囲ギリギリで暗く設定していた。それと、使うたびにPowerBatteryを持ち出すのも不便なので、ほとんどは標準のバッテリで使い、それが切れたらPowerBatteryで充電、を繰り返した。また、携帯電話の充電も、USB経由でノートPCから行った。

船の上でもPowerBattery

大雨のテントの中でもPowerBattery

1日で大体2時間程度、大雨で動けなかった日は4時間くらいノートPCを使ったが、結局トータルの利用時間は20時間程度で、ほぼ期待値通りの計9回の充電が行えた。携帯電話も普通にメールしたり通話したりしていたので、計5回、ノートPCから充電している。その結果、最後の充電で、LEDはオレンジ×1だけの残量10%以下となった。節約しながらだが、1週間~10日程度なら、これだけでもなんとかなりそうな感触。

PowerBatteryは、チェックボタンを押すとLEDの点灯で残量が分かる。LED×4は、75%以上だ

最終日の充電でほぼ残量ゼロ。ちなみに、LED×3で約50%、LED×2で25%以下を表し、写真のLED×1では10%以下

またデジカメ用のMyBattery PROは、トータルで合計1,300枚程度の画像を撮影したが、それでもまだ電力が少し余っていた。標準バッテリに比べると、交換する手間がかからなくてすむのも、大容量バッテリならではの魅力。一方、MyBattery JETはというと、SV-AS10の充電を2回、LEDライトを計10時間程度利用したものの、こちらもまだ少し余裕があった。

MyBattery PROは、まだ少し余裕。残量表示は、25%~0%

MyBattery JETもまだ2段階目。もっと少なくなると赤になる

今回のケースはやや極端な例ではあるが、結構いいかも、というのが使ってみての感想だ。ホテルや旅館に泊まるときはそれほど必要ないものだが、野営の場合は旅先で電源を気にすることが多い。少しかさばるものの、最初から必要な分を全部揃えて持って行くのは、案外潔い手段かもしれない。

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