【レポート】

愛知万博 - NEDOのロボットが一気に9種類(+65種類)

1 警備ロボットの実証実験など

    大塚実  [2005/03/19]

    様々なものを一気に見ることができるのも万博の魅力の1つ。愛知万博では、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「次世代ロボット実用化プロジェクト」によるロボット5分野9種類の実証実験が行われており、会場で実際の動作を見たり体験することが可能となっている。また、6月9日からのロボット週間では、さらに「プロトタイプ開発支援事業」による65種類も加わる予定だ。

    会場を使った実証試験

    期間中、常設されるのは「次世代ロボット実用化プロジェクト」のロボット9種類で、長久手会場内「遊びと参加ゾーン」の一角にある「ロボットステーション」にて、展示・デモが行われる。全種類を見るならここに来るのが確実だが、そのほか実証実験として会場内の各所にて対人サービスを行うこともあり、目にすることもあるかもしれない。

    建物は、「わんパク宝島」と共用。「ロボットステーション」は1Fにある

    「ロボットステーション」。右側にデモステージ、左奧にそれぞれの展示エリア

    今回の特徴とも言えるのは、この実証実験だ。単なるデモではなく、例えば警備ロボットは実際に巡回したり、掃除ロボットは夜間に清掃を行ったり、案内ロボットは来客の受付をしたり(ただし安全のため、監視なしでロボットが単独で行動することはない)。実際の会場をフィールドとし、不特定多数の来場者に応対することで貴重なデータを得ることができるので、6カ月の期間中にどんどんフィードバックされていく。もしかすると、ロボットも会期の最初と最後では動きが結構異なる、なんてこともあるかもしれない。

    それでは以下、全てではないが、簡単に各ロボットを紹介してみたい。

    「木枯し紋次郎」型の……

    まず注目は、テムザックの新型警備ロボット「ムジロー」と「リグリオ」。デザインも特徴的だが、これは「木枯し紋次郎」がイメージとのこと。経路に従って自動的に巡回し、異常があれば警備センターに通報する機能を持つ。

    こちらは「リグリオ」。「木枯し紋次郎」型ということで、最初は楊枝までセットされていたそうだが、さすがにそれは外されたらしい

    背中にはディスプレイが設置されており、会場案内なども行える

    木枯し紋次郎型なだけに、不審物があっても「あっしには関わりの……」。というわけにもいかないので、その時はボディの両側を開いて腕を出し、それを回収することもできる。運搬能力は片手で10kgと、同社らしいパワフル仕様だ。移動は自律的にできるが、この回収作業は人間が遠隔操作で行う。

    カバーが開き……

    腕が展開する。変形好きにはたまらない

    警備用のセンサーとしては、炎センサーや、動く物体を検出できるマイクロ波センサーを頭部に搭載。50m先を動く人間を検知することもできるそうだ。そのほか、安全確保や障害物検知のために、赤外線センサー、超音波センサー、レーザーレンジセンサーなど複数種類のセンサーが用いられる。

    昼はガイド、夜は警備のロボット

    綜合警備保障の「ガードロボ i」も、屋外型の警備ロボット。昼はガイド・夜は警備と2つの役割を持つが、それぞれのモードを切り替える際、実際にボディの前後の向きが入れ替わるのが面白い。ガイドの時は、胸にディスプレイがあって顔のある親しみやすい側が前面になっているが、これが警備モードになると回転し、センサー類がぎっしり装備された裏側が前面にセットされるのだ。

    これが昼のガイドモード

    警備モードになるとボディがぐるっと回転

    こちら側には、パン・チルトが可能なカメラ、高感度カメラ、熱画像カメラ、レーザーレーダーなどのセンサー類に加え、侵入者への威嚇用にペイント弾の発射機能も備える。同社はすでに屋内用の警備ロボットは発売しているが、屋外型としてはこれが初めてで、位置検出にはGPS・超音波センサーなどが利用されている。また、頭部についているのはICカードリーダーで、ICカードをかざすことで自分が不審者でないことをロボットに伝えることができるようになっている。

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