【レポート】
今回のイベントでとくに展示が多かったのが、掃除機ロボットだ。会場でデモを行っていた掃除機ロボットは計5台。競合が激しい分野らしく、それぞれのロボットとも様々な点で差別化が計られているようだ。
たとえばYujin Robotics の「 iClebo」は、39万9,000ウォンと、比較的安価なのが特徴の普及型掃除機ロボットだ。レッド、スカイブルー、シルバーと、色の選択が可能な点も、他とは差をつけているといえるだろう。また、掃除機ロボットの最大のテーマとして、隅々まで掃除するために位置情報を正確にとらえることが挙げられるが、そのために床材に工夫をこらしたもの、赤外線通信を行うものなど、さまざまな工夫が見られるのも特徴だ。
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Yujin Roboticsの「 iClebo」。前方の黒い部分に空いている穴に、赤外線センサーとシリコン材質のバンパーセンサーが装着されており、障害物を認識する。直径35cm、高さ9.5cm、重さ4.1kgとコンパクトなのも特徴だ |
Yujin Roboticsの「irobi」。高さ650mm、幅430mm、高さ480mm、重さ15kg。留守中の家のモニタリングが行えるのはもちろん、チャットやメールといったパソコンのように利用できる機能、童話朗読や英会話といった子どもの教育機能なども備える。リモコンでの操作のほか、音声認識も可能だという |
韓国を代表する企業のひとつとなったSamsungからも、何台かのロボットが出展されていた。なかでもホームロボット「iCOMAR」は、自宅で働くことを目的としたロボットで「飲み物持ってきて」と声をかけると、背中についたポケットにコップを入れて運んできてくれる(ちなみに飲料水をコップに注ぎ、ポケットに入れるのはやはり人間の役目)。また犬型のロボット「WatchDog」は、頭のボタンを押すと音声認識モードになり、関節を折り曲げながらの楽しい動きを披露してくれる。転びにくくするために後ろ足が安定性のある車になっているのも特徴だ。
前述の通り、韓国では政府主導によりロボット開発が盛んに行われている。10年後には世界1位のロボット生産国を目指すという明確なビジョンがあり、目指す目標は介護、セキュリティ、サービスなどといった実用面に向けられている。韓国では今年末にも公共機関でのロボット運用試験サービスが始まり、いよいよ人との共存が始まる、とされている。それに向けた意気込みの強さと、技術の発展ぶりを感じられる展示会だった。
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Samsungのロボット開発の歴史を知ることができる展示コーナーもあった。手前から、家庭用ロボット「Banggar」(1999年)、同じく家庭用ロボット「iCOMAR1」(2001)と「iCOMAR2」(2001年)、トイロボット「Antor」(2001年)、掃除ロボット「Robo」(2002年)、研究用の移動ロボット「BACHUS」(2003年) |
Hanool Robotics の「OTTORO」は、前方につけられた吸い口で、角ばった場所のゴミもきれいに吸い出してくれるのが特徴。吸い口のすぐ上と本体上にカメラが搭載されているほか、側面などに計24個のセンサーが付けられている。会場で購入予約を受け付けており、価格は400万ウォン |
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虎をモチーフにデザインされたという、Hanool Roboticsの「ライ」。人の体温や脈拍、音声などをモニタリングして感情を理解し、同じような感情表現ができるというロボットだ。2002年に開発され、現在はそれが中断されている状態だが、さらに深く人の感情を理解できればロボット技術の大きな発展につながりそうだ |
Hanool Roboticsの軍事用ロボット「T-MIL」。半径1Kmからの遠隔操作が可能なほか、移動距離を測ることもでき、動画撮影も可能。危険な場所などで作業する際に有用だ |
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Evolution Roboticsの「NorthStar」は、プロジェクタ(左)によって天井に当てられた2つの赤外線光を起点に動いている。天井の赤外線光を、掃除機内蔵の探知機(右)がキャッチし、起点からどれくらいの距離を動いたかで位置情報を計算している |
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「NorthStar」は、アメリカで199ドルで発売中。韓国と日本では、販売のために現在代理店を探している状況だという |
Microrobotの「LARGO」。4~9月頃に発売予定で、価格は70~80万ウォン程度。バッテリが少なくなると、自動的にステーションへ戻り充電を行う。直径42cm、高さ15cm、重さ3.5Kgと、比較的コンパクトだ |
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