【レポート】

CeBIT 2005 - サイズも巨大水冷ラジエータに参入?

    大塚実  [2005/03/16]

    サイズは昨年のCOMPUTEXでも完全ファンレスのシステムを展示していたが、CeBITにおいては、その新バージョンによるデモンストレーションが行われている。また、同社としては初めてとなる水冷キットのプロトタイプも登場していた。

    完全ファンレスのシステム。CPUはAthlon 64 3200+、VGAはGeForce 6800 Ultra

    水冷キットはZalmanのようなファンレスタワータイプ。ポンプも内蔵する

    ファンレス関連

    製品化が少し遅れているファンレス電源は、昨年のプロトタイプと同様にティーエス ヒートロニクス製のヒートレーンを採用しているが、フィンが少し大きくなった。現状では定格400W出力が実現されており、問題なければ3カ月後くらいには製品化されそう、という話だった。

    一方、全く新しいのが巨大フィン搭載のVGAクーラー。大きなフィンがケースの外部に張り出しており、ヒートレーンでGPUからの熱を排出。デモではGeForce 6800 Ultraが動作しており、ビデオの再生ではGPUの温度は35℃程度で、ベンチを動かすフル動作でも排熱的には問題ないそうだ。これはまだ試作の段階で、製品化の時期は未定。ちなみに、もう一方のデモシステムでは、ケース内部にフィンがあるタイプも展示されていた。

    上がファンレス電源、下がVGAクーラー

    GPUからヒートレーンで熱を排出

    そして注目は、同社初の水冷キットとなるプロトタイプが展示されていたことだ。「Reserator 1」のようなファンレスタイプで、特徴としては、かなり大きいこと。まだ試作品ということもあるが、大きさは50cmくらいありそうで、タワーの内部を水が3往復して熱交換を行っている。

    発売中のNCU-2005と比べると大きさが分かりやすい(NCU-2005も結構大きいハズだが……)

    CPUヘッドとVGAヘッドとHDDクーラー。クリップによってXeon以外には対応

    性能はかなりいいが、組み込んだポンプの性能が足りなかったそうで、会場では動作はしていなかった。こちらは、まだ初期段階のプロトタイプで、製品ではもう少し小さくなるかもしれない、ということだった。

    まもなく登場予定の新製品「将軍」「忍者」

    まもなく登場予定のCPUクーラー新製品も2種類展示されていた。1つは「将軍」で、その名の通り、冷却性能は最高レベル。すでに、NCU-2000に12cmファンを取り付けられるようにした「NCU-2005」という製品が発売されているが、フィンの間隔はファンレスに最適化されたNCU-2000と同じままだった。将軍は、空冷用にフィンの間隔を密にしたもので、性能をフルに発揮できると言っていいだろう。

    「将軍」

    パッケージ

    こちらも12cmファンを搭載。ファンコントローラで700rpm(20dBA)~1,600rpm(32dBA)に設定可能で、静音向けとしても有用だ。また、ヒートレーンに直接、銅プレートを接着するなどの改良も施されている。2週間後くらいから発売になる予定。

    NCU-2005(左)とは、ほぼ同じ大きさだが、フィンの間隔が違う

    将軍(右)は直接ヒートレーンに銅プレートが乗っている

    もう1つは、価格が安めのファンレス対応クーラー「忍者」。こちらはヒートレーンの代わりに通常のヒートパイプが6本使われているもので、NCU-2005同様に、ファンを取り付けることも可能だ。価格は鎌風と同じくらいになりそうで、コストパフォーマンスは高いだろう。性能的には、ファンレス時にはNCU-2000より下で、ファン使用時にはNCU-2000より上で将軍より下、というあたりになる。こちらは1カ月後くらいの発売を予定している。

    ファン取り付け用のクリップも付属する「忍者」

    ヒートパイプ採用によりコストダウン

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