【レポート】

CeBIT 2005 - デュアルGeForce 6800 Ultraの巨大グラフィックカードが展示

    大塚実  [2005/03/15]

    1枚の基板上に2つのGPUを搭載するグラフィックカードとしては、GeForce 6600 GT×2の「GV-3D1」がGIGABYTEから発売されたばかりだが、そのさらに上を行く製品をASUSが展示している。搭載するのはハイエンドのGeForce 6800 Ultra×2で、まさしくジョーカーを出してきたようなイメージ。プロトタイプではなく、ほぼ製品レベルに近い仕上がりだという。

    同社ブースでの展示。右上がそれだが、かなり目立つ大きさ

    こちらの側にもコネクタがないと思ったら……

    大きさに圧倒される6800 Ultra×2カード

    これは「EN6800ULTRA DUAL」という製品で、SLIテクノロジにより、2つのGPUによる高速処理を実現している。メモリはそれぞれのGPUに8チップずつ搭載されており、合計で512MB。担当者の話では、現在チューニング中だが、性能はシングルGPUの2倍近くになるとのことだ。価格は1,000ドルを超える見込みだが、GeForce 6800 Ultraを2枚買うよりは安くなる、と話していた(ただ、6800 Ultraも以前に比べて安くなってきているので、1,000ドルでは少し微妙な気も……)。

    別室で見せてもらった基板。確かに6800 Ultraが搭載されている

    ただ、価格はともかく、気になるのはその大きさ。ほとんどマザーボードの横幅くらいはありそう。同社も、PCケースによってはHDDの格納スペースに当たる場合があることを確認しており、「大きめのケースが望ましい」としていた。

    単体だと大きさが分からないと思ったので、比較用に普通サイズのものも用意してもらった。マザーボードとそれほど変わらないような……

    スロットは2つ分、占有するタイプ。だが、もはやそういう話でもないような気がする

    発売時期に関しては未定。「GV-3D1」のようにバンドル販売という形式をとるのかどうかについては、「未定だが、多分そうはならない」と答えていた。

    さらに4画面出力に対応する6600 GT×2も

    GeForce 6600 GTを2つ搭載するグラフィックカード「EN6600GT DUAL/256M」も展示されている。これはSLIによる高速描画のほかに、クワッドディスプレイもサポートするのが特徴の製品。価格・発売時期などについては未定だ。

    「EN6600GT DUAL/256M」

    リアのDVI×2に加え、オンボードのコネクタも

    同製品には、バックパネルにDVIコネクタが2つ装備されているほか、基板上にもCRT端子を2つ用意。ただし、SLIが可能なのは2画面出力までで、4画面の時には非SLIで動くことになるという(ただしこれに関してもドライバの問題で、NVIDIAが対応してくれれば4画面でもSLIが可能になるハズ、ということだ)。

    TV出力をワイヤレス化

    ASUSブースにはさらに、TV出力をワイヤレス化できるトランシーバが付属するグラフィックカード「EAX700VE/WTD/128M」も出ていた。同カードのTV出力端子に付属のアンテナを接続することでワイヤレス化が実現されるもので、映像のみでなく、音声も同時に伝送することができる。リビングなど、PCからはなれた場所での視聴などが想定されている。

    グラフィックカードとアンテナとレシーバのセット

    付属のアンテナ。音声端子も見える

    本体はATI RADEON X700LEのグラフィックカード

    付属アンテナでなく、TVに直接繋げることも可能

    搭載GPUは、コアクロック400MHzのRADEON X700LE。TV出力はNTSC/PALに対応し、最大100mのワイヤレス伝送が可能という。今年半ばの出荷を予定しており、日本でも発売する予定だ。ちなみにカード上に専用チップセットが搭載されており、このアンテナとレシーバでどのカードでも使える、というものではないようだ。

    XGIの新GPUの話題

    グラフィック系の話題ということで、XGIについても触れておきたい。

    XGIのブースには、今回は特に新製品の展示はなし。だが奧のスペースにて、今年の登場が予定されている新GPU「XG47」(コードネーム)のデモを見ることができた。まだ3Dについては開発中とのことで、2Dのベンチマークのみ動作していた。

    控えめな展示のXGIブース

    2Dのベンチ。まだチューニング中だそうだ

    XG47のサンプルボード。PCI Expressインタフェースであることが分かる。ファンレスで動作していた

    カードに搭載されていたチップはこちら

    XG45/47は、同社としては初めてPCI Expressにネイティブ対応するGPU。大原氏がコチラでも触れているように、下位バージョンのXG47はメインメモリ共有型になるそうで(担当者は"NVIDIAのTurboCacheと同様の"と言っていた)、サンプルボードにはローカルメモリが64MBだけ搭載されていた。ローカルメモリは、0~64MB程度の範囲で設定でき、システムメモリからは最大128MBまで使用できることになりそう。

    競合するクラスとしては、XG45がRADEON X700、XG47がRADEON X300になるそうで、それよりも10%程度は安い価格で提供することを、マーケティング的には考えているとのこと。今のところ、XG47が先に発売されることになりそうで、量産が6~7月、出荷は8~9月といったスケジュール。XG45はそれよりも2~3カ月遅れ、マーケットに出るのは12月以降と、年内が少し微妙な状態になってきている。

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