【レポート】

GDC 2005 - 任天堂の次世代機「Revolution」はGC互換、Wi-Fi機能を装備

    Yoichi Yamashita  [2005/03/14]

    Game Developers Conference2日目の基調講演には、任天堂の岩田聡社長が登場した。同氏は自らを開発者の一人であり、ゲーム好きの一人として、今後の任天堂の方向性を語ると共に、次世代ゲーム機「Revolution」についてもいくつかの情報を明らかにした。

    社長/開発者/ゲーマーの立場でゲームを語った岩田聡氏

    Nintendo DSは400万台到達

    Revolutionは、IBMが開発するプロセッサ「Broadway」、ATIが開発するグラフィックスチップ「Hollywood」を搭載する。そのコードネームには、米エンターテインメントの中心地の名前が採用されている。機能面では、現行のGAMECUBEとの互換性が維持される。Nintendo DS(以下DS)でGAMEBOY ADVANCE SPなどのソフトが遊べるように、RevolutionではGAMECUBE用のソフトを楽しめる。また、Wi-Fi準拠の無線LAN機能を搭載する。

    基調講演では、今週に誕生日を迎える人を壇上に上げて、Wi-Fi機能を備えたDSを使って、8人でDS版の「マリオカート」で対戦。これは従来の通信ケーブルを無線に置き換えたコネクティビティである。インターネットを介せば、「国境を越えて、世界中のプレイヤーを結びつけられる」。これまで「機は熟さず」と、オンラインゲームに距離を置いていた任天堂だが、かねてから同社が強調し続けている"コネクティビティ"の延長としてサービスを提供開始することになりそうだ。同社は、無線ルータを通じたオンラインゲーム・サービスを、Nintendo DS向けに今年後半に提供開始するという。しかも、プレイヤーが気兼ねなく遊べるように無料でサービスを提供する。対応ゲームとしてDS版の「どうぶつの森」のデモが披露された。

    また、RevolutionがWi-Fi機能を搭載することで、Revolution版のオンラインゲーム、タッチパネルやボイス機能を備えたDSをRevolutionに接続する可能性など、コネクティビティの世界がどんどん広がっていきそうだ。Wi-Fi接続サービスについては、5月に開催されるE3でさらなる情報が明らかにされる。

    IBMのプロセッサ、ATIのグラフィックチップを搭載する「Revolution」

    GAMECUBEのソフトも引き続き遊べる

    Wi-Fi機能を搭載し、最新のコネクティビティに対応

    デモが披露されたWi-Fi接続サービス対応のDS版「どうぶつの森」

    任天堂も、MicrosoftやSCEと同様に、次世代機では容易なソフトウエア開発をアピールしている。だが、そのアプローチは他の2社とずいぶんと異なる。

    岩田氏がまだ学生の頃に、Hewlett-Packardの計算機を使って野球ゲームをプログラムし、それが友人の間で大受けしたそうだ。「誰もグラフィックスについては文句を言わなかった。だってグラフィックスのない、数字だけで試合が進むゲームでしたから……」(岩田氏)

    グラフィックスの効果を認めながらも、「リアルなグラフィックスを実現することがエキサイトできるゲームを生み出す訳ではない」と指摘する。テキストベースの野球ゲームが面白がられたように、"ゲーマーの心"を捉えるアイディアが肝要だと言う。ハードウェアの性能向上に引っ張られて、開発チームの規模が拡大し、開発予算が増加する最近のゲーム業界の傾向には否定的。Revolutionは、DS同様に、予算を抑えながらゲーマーの心を刺激するゲームを製作できるシステムになるとしていた。

    このアイディアを示す例として、ペットとコミュニケーションできる「Nintendogs」や音と映像をさわって感じるメディアアート「エレクトロプランクトン」などのDSソフトが紹介された。

    DS版「マリオカート」で8人が対戦

    「エレクトロプランクトン」

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