【レポート】

CeBIT 2005 - VIA、Mini-ITXで初のデュアルCPU搭載「EPIA DP」

1 EPIAでサーバー市場へ本格参入

    大塚実  [2005/03/14]

    VIA Technologiesは11日(現地時間)、開催中のCeBITにおいてプレスカンファレンスを行い、チップセットのロードマップ・アップデートや、Mini-ITX初のデュアルCPU搭載マザーボード「EPIA-DP」の発表を行った。またS3 Graphicsからは、同社初のPCI Expressグラフィックカードとなる「GammaChromeS18」の発売もアナウンスされている。

    ブレードサーバー向けのEPIA用ケース。コンパクトなMini-ITXを並べるのは割と考えそうな話ではあるが、まさか本当に製品になるとは……、という感じ

    PCI Express x16インタフェースの「GammaChromeS18 Pro」。パフォーマンス的には、RADEON X600 XTの上をいくという

    EPIAでサーバー市場へ本格参入

    発表された「EPIA DP」("DP"は"Dual Processing"を表すとのこと。ただ、EPIAにはすでに「EPIA PD」というシリーズもあり、少々紛らわしい)だが、同社はサーバー市場をターゲットとして考えている。EPIAプラットフォームはすでに組込み市場向けで好調だが、省スペース・低消費電力といった特性を活かし、サーバー市場でも新たな需要を作り出す構えだ。

    VIAブースにて撮影した、動作中のEPIA DPマザーボード

    この小さなヒートシンクの下にEden-Nが2つ並ぶ

    OSからもきちんと認識されている

    システム構成。Eden-Nが2つ

    背景について説明した同社のMichal Lisiecki氏は、サーバー市場を価格帯ごとに800ドルまでの「アプライアンス・サーバー」、25,000ドルまでの「エントリーレベル」、500,000ドルまでの「ミッドレンジ」、それ以上の「ハイエンド」に分類。同社が狙うのは下から2つ目、エントリーレベルまで、とした。

    サーバー市場のセグメント。上2つについては「SunやIBMがやればいい」と割り切る

    これはパフォーマンスを考えると当然の選択で、今回発表された製品「EPIA DP-310」に搭載されるCPUは、動作クロック1GHzのEden-N。FSBは200MHzに高速化されているが、これをいくら増やしても、科学技術用の数値計算を行うのはちょっとムリがある。狙いとしては、シングルスレッドの負荷がそれほど高くなく、かつ並列性の高い処理あたりになるだろう。

    こちらはダイアグラム。チップセットのCN400との間はシェアードバスになるようだ

    とはいうものの、こんなスライドも出していた。Mini-ITXでハイパフォーマンスも狙うようだが……

    メッセージは明確だ。サーバー市場に、これまでにない省電力性・省スペース性を持ち込むことにある。また同社がアピールするのは、セキュリティ機能「PadLock」もハードウェア実装されている点。これは、以前からC3/Edenプロセッサに搭載されている機能だが、Eden-NのPadLockには暗号化エンジンも搭載されており、低い動作クロックでも比較的早くAESの処理をすることができ、また消費電力も少なくてすむ。コンシューマ向けのEPIAではイマイチ注目されてこなかった機能だが、サーバー向けとしては結構有効かもしれない(ただし、ソフト側で対応してくれないとどうしようもない、という話はある)。

    メモリスロットは2基装備しており、DDR400/333/266メモリを最大2GBまでサポート。ATA133、SATA、デュアルLAN(一方はGbE)、USBなどを備える。拡張スロットは、表側にPCIが1基用意されているほか、裏側にはMini-PCIも実装されている。CeBIT会場のVIAブースでは、1Uラックやブレードサーバー用のシャーシも展示されており、実際にEPIA DP-310も動作していた。

    EPIA DP-310のレイアウト

    主な機能

    VIAブースには、Mini-ITXが8枚搭載可能なブレード用5Uシャーシと、6UのパネルPCも展示

    独立した2システムが搭載可能な1Uラックも(ただし、搭載しているのはEPIA DPではない)

    出荷は、今年第2~3四半期を予定。とりあえずサーバー向けの製品ではあるが、流通については、まだそれほど固まっていないようなので、もしかしたらリテール市場に出ることもあるかもしれない。久々に楽しそうなMini-ITXマザーなので、気になる人も多そうだ。

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