【レポート】

CeBIT 2005 - マザーボード製品紹介(2) Pentium MゲタやIntel→AMDアップグレードカード

    大塚実  [2005/03/14]

    ASUSがついにPentium M用ゲタを投入

    ASUSは、Intelの新チップセット搭載マザーボードとして、955Xの「P5WD2 Premium」「同 Deluxe」、945Pの「P5LD2 Premium」「同 Deluxe」、945Gの「P5LD2-VM」を展示。またnForce4 SLI Intel Editionを搭載するのは「P5ND2-SLI Deluxe」だ。

    「P5WD2 Premium」

    「P5WD2 Deluxe」

    「P5LD2 Premium」

    「P5LD2 Deluxe」

    「P5LD2-VM」

    「P5ND2-SLI Deluxe」

    これからの可能性を示すのは、オンボードでTVチューナーまで搭載している「P5RD1-V Deluxe」だ。チップセットはグラフィック統合のATI RADEON XPRESS 200で、HDオーディオもサポート。TVチューナーを搭載しているのはまだ、この1モデルのみだが、将来的にはオーディオやLANなどのように、TVチューナーもスタンダードな装備になるのかもしれない。

    「P5RD1-V Deluxe」

    アンテナ端子のそばにはシリコンチューナー

    詳細は不明なものの、ATIのチップセットでPCI Express x16スロットを2つ装備しているのが「P5RD2-MVP Deluxe」。CPUインタフェースはLGA775で、チップセット名称は「ATI RD400」と記載されていた。まだATIから発表はされていないが、ブースの担当者の話では、SLI対抗のマルチレンダリング製品となるようだ。対応するグラフィックカードは、6~7月くらいに登場するという。スペックとしては、FSB 1066MHz/デュアルDDR2-667をサポートし、SATA RAID、GbE、IEEE 1394、8chオーディオ、などとなっていた。

    ナゾの「P5RD2-MVP Deluxe」

    ATIチップセットでPCI Express x16が2スロット

    最後になるが、かなり注目度が高いのがPentium Mアップグレードキット「CT-479」だ。これはいわゆる"ゲタ"で、Socket 478のPentium 4用マザーボードで、Socket 479のPentium Mが使用できるようになるもの。ただ全てのSocket 478マザーで使えるかというと、そうではなく、現状では「P4P800 SE」「P4P8000-VM」の2種類が対応しており、順次拡大されるそうだ。

    注目のゲタ。FSB 533MHzのDothanコアもサポート

    ゲタが乗った状態。CPUクーラーもキットには付属する

    バンドルではなく単体販売されるそうで、3月末には出荷される見込み。価格は未定。

    ECSはIntel→AMDのアップグレードカード

    アドオン基板で別ソケットのCPUへのアップグレードが可能なマザーボードというと、ASRockの「Upgrade」シリーズが記憶に新しい。まだ"キワモノ扱い"の製品分野だが、ECSが同様にアドオンカードを使う「PF88」を投入する。ASRockはSocket A→754、Socket 754→939というアップグレードのみだったが、ECSのPF88は、なんとIntelプラットフォームからAMDプラットフォームにも変えられるのだ。

    アップグレード用の基板が刺さった状態の「PF88」

    LGA775とSocket 939が並ぶ珍しい風景

    ベースとなるPF88は、SiS656FX+SiS965を搭載するPentium 4用マザーボード。CPUソケットはLGA775で、FSB 1066MHz、デュアルDDR2-667をサポート、EM64Tやデュアルコアにも対応する。

    変わっているのは、拡張スロットの部分に、PCI Express x16形状のスロットが3本並んでいる点だ。この真ん中はじつはPCI Express x16ではなく、別売のアップグレードカードを取り付けるための独自スロット(コネクタ形状は全く同じだそうだ)。メイン基板のCPUを使う場合は上側のPCI-E x16スロットを、アップグレードカードを使うときには下側のPCI-E x16が有効になるのは、ASRockと同じ仕組みだ。

    ECSのブースでは、Socket 939を搭載可能なアップグレード基板が刺さった状態で展示されていた。この基板には、CPUとメモリのソケットに加え、ノースブリッジとしてSiS756を搭載。メイン基板のSiS656FXもアップグレード基板のSiS756も、ともにサウスブリッジとしてSiS965を組み合わせることができるので、このような形態が可能になるわけだ。そのため、アップグレード後もオンボードのGbE、PCI Express x1、PCI×3、SATA、USB、IEEE1394などが継続して使用できる。

    アップグレード基板の裏側にノースブリッジが

    サウスブリッジはSiS965

    ちなみに、すでに動作させることには成功しており、奧では実際に動作デモも見ることができた。気になるのは余計なコネクタを経由する分の性能のロスだが、担当者は「No penalty」と強調していた。アップグレード基板は、デモで動いていたSocket 939用のほかにも、Pentium M用、Socket 754用、Socket A用(この場合はどう考えてもダウングレードな気がする)といった計画もあるそうだ。

    アップグレード時には、このようになる。手前側のPCI ExpressスロットはCPUの下に隠れてしまい、どのみち使えなくなる。そのすぐ向こうにはグラフィックカードが刺さっている

    メイン基板上にはBIOS ROM用のソケットが2つ。右がメイン基板のLGA775用、左がアップグレード基板用となる。アップグレード基板には、このROMも付属することになる

    発売時期に関しては、4月中を予定している。価格は通常の製品とそれほど変わらないそうで(多少は高くなるそうだが)、アップグレード基板については順次、投入するそうだ(同時に発売しないのは、「わざわざアップグレードを同時に買うヤツはいないから」だそうだ)。アップグレード基板は、新しいマザーボードに比べると3分の1くらいの価格になる見込みで、新たにマザーボードを買い換えるよりは安くアップグレードできるのが魅力になりそう。

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