【レポート】

IDF Spring 2005 - Memory Update:順調なDDR2 667、FB-DIMMの発熱問題について

1 Unbuffered DDR2:On Schedule

 
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IDFがあるたびにこのMemory Updateを書いている気がしなくも無いが、まぁ今回もお約束ということでMemory Updateである。大雑把に言えば、DDR2 667は比較的順調、FB-DIMMもなんとか立ち上がりそうというところだが、実際にはもう少し色々あるわけで、その辺りを順に説明してゆきたい。

Unbuffered DDR2:On Schedule

まずはメインストリーム向け製品である(Photo01)。既にDDR2 400/533は無事に立ち上がっており、まだ価格は高止まりではあるものの、順調に生産も行われている。問題は「いつ価格が下がるか」という話だが、これは後述する。

さて、これに引き続いて登場予定のDDR2 667だが、既にIntelのValidationもかなり完了しており、Memory Venderの用意もかなり良いようだ(Photo02)。主要なMemory VendorはいずれもDDR2 667の準備が出来ており、今年第2四半期の量産は「技術的には」問題ない模様だ。「技術的に」というのは、出したところでマーケットがあるのか? という問題である。

以前はIntelがFSBをどんどん引き上げてゆく関係で、メモリの帯域がどんどん足りなくなってくるから、その分メモリの速度を引き上げなければならなかった。ところが現在DDR2 533の帯域を必要とするのはPentium 4 XE 3.46GHz/3.73GHzの2製品だけ。おまけに今年第2四半期に登場するPentium XE 840やPentium Dは、またもや800MHzに戻ってしまう。つまりDDR2 533すら必要ないわけで、ましてやDDR2 667を利用する必然性は皆無である。

となるとマーケットが立ち上がる可能性は非常に薄いわけで、結局各社ともサンプル出荷は順調だし、(OEMメーカーからの)要求があれば量産に移るといいつつ、その要求が殆ど無い状態な模様で、これが現在は最大の問題になっている。この問題を解決できるのはIntelしかない訳だが、そのIntelにしても有効な解を持ち得ない状況だけに、どうやってDDR2 667を売ってゆくのか、が非常に興味あるところだ。

Photo01:おなじみIntelのMemory Technology Roadmap。DDR2 800とかDDR3 800/1066、あるいはFB-DIMM2が出てきたあたりがちょっと新しい

Photo02:かつてDDR400は、今のDDR2 800のポジションからRampに至るまでだいぶ掛かった。流石にDDR2 800ともなると信号レベルがかなりキツクなる(特にFR4での信号特性には色々あるらしい)そうで、もう少し時間が必要な模様だ

一方DDR2 800に関しては、まだ時間が掛かりそうである。いち早くDDR3メモリを発表したSamsungについても、話を聞くと「確かに発表はしたが、今はまだ単体でテストをしている段階で、ガーバーに乗せるとかいうレベルではない」という率直な答えである。Final Specは今年前半には決まる事を予想しているベンダーは多かったが、最終的には蓋を開けてみないと判らない、と慎重な返事を見せるベンダーもあったのは、かつてDDR400のSpecificationが決まるまで、だいぶ紛糾した事を覚えているのかもしれない。

さて、次にそのDDR2のRampの具合と価格である。Intelは割と強気のRampの見通しを示しており(Photo03)、今年第4四半期あたりにはDDR333とDDR2 533の価格がほぼ一致するのではないかと見ている。

もっと強気の見通しを出したのがMicronで、2005年第4四半期には、DDR2がむしろ主流になるとしており(Photo04)、キーメッセージは「第3四半期でひっくり返る」(Photo05)であった。もっともこれが業界全体の意見かというと微妙なところ。Samsung/Micron/Infineonといった技術力のある大手ベンダーは早めのトランジッションを望むのが通例である。これにより、価格勝負の中小ベンダーを振り落とし、確実にパイを握ることができるからだ。

ただ、OEMメーカーなどはもう少し遅く、本格的なトランジッションが入るのは2006年以降と見ているところも少なくないようだ。このあたりは、Intelの945/955チップセットがどこまで普及するか、に掛かっているだろう。

Photo03:第4四半期にはDDR2 533が生産量でも半分を超えるとしている

Photo04:しかしDDR3がここまで急速に立ち上がるとはちょっと思えないのだが……

Photo05:誤解のしようがない明確なメッセージであるが……

Photo06:DDR2 800はハイエンド向けソリューションになる、というのは各メモリメーカーの一致した見解で、決してメインストリームにはならないと見ていた

ちなみにDDR3に関するMicronの見方は割と肯定的で、2007年にはDDR3を必要とするアプリケーションが出揃うとしている(Photo07)。もっともメモリメーカーからすれば、そうなってくれないと新しい高価格製品を購入してもらえない訳で、これは当然ともいえるが。

Photo07:最後の一行がMicronの姿勢を端的に表している

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インデックス

目次
(1) Unbuffered DDR2:On Schedule
(2) FB-DIMM : AMB(Advanced Memory Buffer)の発熱問題
(3) FB-DIMM : Intel対その他のベンダー

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